TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

桜君は 俺に向かい 少し照れくさそうに 手を差し出してきた。

思考が瞬時に 停止したのを感じる。 だが、心臓だけは 激しく動き鼓動をしていた。

取るの?取らねぇの?

本当にこの人はずるい笑 もう諦めた、諦めたはずなのに、 このままじゃ本当に意識してしまう。 俺に好意があるんじゃないかって、 勘違いしてしまうじゃないか、

蘇枋

もぉ、笑

蘇枋

ずるいなぁ~

蘇枋

桜君は、笑

本当にこの手を取っても良いのか 迷ったが、 今は、今だけは この手を取ろうと思う。

手を取ると、 桜君の 暖かい手の感触 が伝わってきた。 無性に嬉しく感じる

今日のお礼に、
色々リードしてやるよ笑

どこまでも格好良い この人は、 俺に向かって口角を上げた。

蘇枋

なんだか気恥しいね

蘇枋

桜君

そう言いながら 俺の手を握る 俺の好きな人は、 笑顔で話しかけてきた。

うっせ、

途中街の奴らに 「仲良しだねぇ笑」 やら色々言われた。 それを言われる度 蘇枋は嬉しそうにし、 俺は顔が赤くなった。

蘇枋

桜君?リードしてくれるんじゃ
なかったのかい?

そう言いながらも 本当に嬉しそうに 俺を揶揄った蘇枋。 嬉しそうにする 蘇枋をみて、 俺も心が踊った。

そうだなぁ~

じゃ、蘇枋

お前何して欲しい?

蘇枋

え~?俺に聞いちゃう~??

蘇枋

う~ん

蘇枋

じゃあさ、

蘇枋

キスしてよ

わかった。

明らか冗談だったが、 俺は蘇枋に向かい跪き、 手の甲にキスをした。

きっと笑って俺を 見ているだろう 蘇枋に 跪きつつ顔を向ける。

蘇枋

え、ちょっと……あ、……

蘇枋

い、今、こっち見ないでっ……

なんとも可愛らしく 顔を赤くする蘇枋が居た。 繋いでない方の腕を 顔にやり、 赤くなった顔を隠そうとするが 隠しきれていない素振りが 本当に可愛らしく思える。

いつも笑顔ですかし、 俺を揶揄ってくる奴とは 思えない様な 顔をしていた。

ちょっとはかっこよかったか?笑

蘇枋

かっこよすぎでしょ、……

その後の帰り道は、 お互い話もせず 無言で帰った。 その間も、 別れる時までずっと手を繋いでいた。

飲み込んだ飴玉。

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

864

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚