夏帆
私のせいでママとは仲が悪くなったままだし、 パパとも喧嘩したし、どうしよう……
と思いながら森の奥へと歩いているうちに湖のほとりにやって来ていた。
すると湖の水面に映った自分の姿が目に入った。
髪の色こそ違うけど、それは間違いなく自分がよく知るピノンの姿だった。
驚いているとまた別の映像が映し出された。
今度はあの黒いドレスを着た少女がいた。
「私の名はラティアナ。この世界の全ての知識を持つ者よ。
我が名のもとに命ずる。我を開放せよ!」
ルナの呪文と共に彼女の体から光輝く魔力が放たれると、床に描かれた魔法陣の上に浮いていた 黄金の鍵がひとりでに浮かび上がり、ルナの手の中に収まる。
「やったわ。これでまたあの子達に会えるんだわ」
喜び勇んで外に出たルナだったが、そこには思い描いていた光景はなかった。
変わり果てた姿になった故郷を見て呆然とするルナ。だがその時背後に気配を感じ振り向くと そこには漆黒の鎧に身を包んだ暗黒騎士の姿があった。
「何奴!?」
剣を抜き身構えるルナに暗黒騎士は無言のまま斬りかかる。だがルナの剣の方が速く相手の胸を貫く。すると暗黒騎士の体が黒い霧となって消えていく。しかし次の瞬間には別の場所に現れ、再び斬りかかってくる。それを何度も繰り返しているうちに暗黒騎士の姿が見えなくなるほど霧に覆われてしまう。そして暗黒騎士の姿を確認できなくなった時、不意打ちで斬られてしまう。傷口から血が流れる中ルナは自分の死期を悟ったのか、目を閉じながら言う。
「私の命と引き換えに……せめてあの子だけでも助けてください」
「それはできぬ相談じゃな」
「!?」
声のした方を見るとそこには老婆のような姿をした女がいた。その女の頭の上には三日月の形をした白い耳があり、背中からは羽が見える。
「貴様何者だ?」
「お主に名乗る名前などありゃせんよ。それよりもこの子を救いたければワシを倒すしかあるまい」
「ならば望み通り倒してくれる!」
ルナは一気に駆け出し、暗黒騎士に攻撃するが、暗黒騎士はそれを難無くかわす。そして反撃しようとしてきたが、ルナはその攻撃を紙一重で避ける。
「ほう。なかなかやるではないか」
「当たり前だ。この程度の相手に遅れを取るようでは私はここまで強くなっていない」
「ふっ、確かにそうかもしれんな。だがわしに勝つことはできんぞ」
「ふんっ!あんな奴の顔なんてもう見たくないわ!」とプンスカ怒るルナだが、 結局森の湖に行きつく。そこで水浴びをしていると不思議な声が聞こえてくる。
それは歌だった。綺麗な声で、優しい歌声で、どこか懐かしいような……。
気がつくとルナはその歌に惹かれるように森の中へと入っていく。
するとそこには小さな家があった。まるでお伽噺に出てくるような可愛らしい家で 思わず中に入ってしまう。
家の中には誰もいないようで静まり返っているが暖炉の上に一枚の絵がかけられていた。
そこには一人の少女の姿が描かれている。金色の髪に青い瞳の少女で、とても美しい姿であった。
「誰だろう?」と呟くとどこからか音が聞こえる。なんとこの絵に描かれている女の子の声だったのだ。
と思いながら森の奥へと歩いているうちに湖のほとりにやって来ていた。
すると湖の水面に映った自分の姿が目に入った。
髪の色こそ違うけど、それは間違いなく自分がよく知るピノンの姿だった。
驚いているとまた別の映像が映し出された。
今度はあの黒いドレスを着た少女がいた。
「私の名はラティアナ。この世界の全ての知識を持つ者よ。
我が名のもとに命ずる。我を開放せよ!」
ルナの呪文と共に彼女の体から光輝く魔力が放たれると、床に描かれた魔法陣の上に浮いていた 黄金の鍵がひとりでに浮かび上がり、ルナの手の中に収まる。
「やったわ。これでまたあの子達に会えるんだわ」
喜び勇んで外に出たルナだったが、そこには思い描いていた光景はなかった。
変わり果てた姿になった故郷を見て呆然とするルナ。だがその時背後に気配を感じ振り向くと そこには漆黒の鎧に身を包んだ暗黒騎士の姿があった。
「何奴!?」
剣を抜き身構えるルナに暗黒騎士は無言のまま斬りかかる。だがルナの剣の方が速く相手の胸を貫く。すると暗黒騎士の体が黒い霧となって消えていく。しかし次の瞬間には別の場所に現れ、再び斬りかかってくる。それを何度も繰り返しているうちに暗黒騎士の姿が見えなくなるほど霧に覆われてしまう。そして暗黒騎士の姿を確認できなくなった時、不意打ちで斬られてしまう。傷口から血が流れる中ルナは自分の死期を悟ったのか、目を閉じながら言う。
「私の命と引き換えに……せめてあの子だけでも助けてください」
「それはできぬ相談じゃな」
「!?」
声のした方を見るとそこには老婆のような姿をした女がいた。その女の頭の上には三日月の形をした白い耳があり、背中からは羽が見える。
「貴様何者だ?」
「お主に名乗る名前などありゃせんよ。それよりもこの子を救いたければワシを倒すしかあるまい」
「ならば望み通り倒してくれる!」
ルナは一気に駆け出し、暗黒騎士に攻撃するが、暗黒騎士はそれを難無くかわす。そして反撃しようとしてきたが、ルナはその攻撃を紙一重で避ける。
「ほう。なかなかやるではないか」
「当たり前だ。この程度の相手に遅れを取るようでは私はここまで強くなっていない」
「ふっ、確かにそうかもしれんな。だがわしに勝つことはできんぞ」
「ふんっ!あんな奴の顔なんてもう見たくないわ!」とプンスカ怒るルナだが、 結局森の湖に行きつく。そこで水浴びをしていると不思議な声が聞こえてくる。
それは歌だった。綺麗な声で、優しい歌声で、どこか懐かしいような……。
気がつくとルナはその歌に惹かれるように森の中へと入っていく。
するとそこには小さな家があった。まるでお伽噺に出てくるような可愛らしい家で 思わず中に入ってしまう。
家の中には誰もいないようで静まり返っているが暖炉の上に一枚の絵がかけられていた。
そこには一人の少女の姿が描かれている。金色の髪に青い瞳の少女で、とても美しい姿であった。
「誰だろう?」と呟くとどこからか音が聞こえる。なんとこの絵に描かれている女の子の声だったのだ。
夏帆
4月~2周目までは一緒に行動していましたが3周目には離脱して単独行動をしています。
9月/隠者・審判 修学旅行中に巨大シャドウが出現します。京都駅に現れたそれを撃破した主人公たち は謎の少年(アルカナカード所持者)と出会います。彼がいうには、「これはゲームだ」と。
そこで主人公の過去が明かされ、彼の父が起こした事件を知ることとなります。
10月/剛毅・塔 シャドウとの戦いにより発生した謎の歪みが原因で発生するようになったタルタロス内の 迷宮探索イベント。シャドウとの戦闘もありますしボスキャラであるマガツイザナギとの 戦闘もあります。11月中なら何度でも挑戦できますが、1~3回ほどクリアしたら しばらくお休みしていいみたいですね。
12月/星・隠者 クリスマスに出現した巨大シャドウを撃破した後、冬休みに入ります。
雪山で遭難した主人公の救助のためにやってきた自衛隊員たちと合流して 一緒に行動することになります。
1月/節制 年明け早々、タルタロス内で大規模な戦闘が発生します。大量のシャドウが出現し、 多数の負傷者が出ます。主人公達はなんとかこれを撃退し、犠牲者を出すことなく帰還でき ます。
3月/塔・隠者 タルタロス上部階への入り口を発見します。しかしそこには強力なシャドウがおり、 苦戦します。そこで主人公が覚醒して一騎当千の活躍をみせ、見事突破に成功します。
4月/悪魔・審判 再びタルタロス内部で激しい戦いが繰り広げられます。しかしここで、謎の影に襲われていた女性を助けようとし主人公が瀕死の重傷を負ってしまいます。そのせいで主人公は入院することに。
病室で、主人公の母親を名乗る女性がやって来ます。彼女は実は10年前事故を起こした張本人でした。
10年間ずっと後悔していた彼女は、息子である主人公を助けるためにやって来たのです。
もちろんそんなことは露知らない主人公。母親は息子の怪我の責任を取るといって自殺し、 父親はそれを苦にして失踪してしまいます。残された主人公の面倒を見てくれるの は祖母のみとなりました。
9月/隠者・節制 ある日突然現れた黒い影。そいつは謎の言葉を残し消えていきます。
さらに翌日、なぜか学校に行けなくなり引きこもり始めてしまう主人公。
そこで出会ったのがロボ子さんだっけかな? 実はロボ子さんの正体はシャドウ殲滅用のロボットだったのです。
そのことを知った主人公は、自分が今までやってきたことに疑問を持ち、 それならいっそ自分もロボットになればいいんじゃないかと思いつきます。
こうして主人公は再び日常へと帰っていきます。
10月/塔・悪魔 学校に行く気にもならずだらだらしていた主人公が、いきなり部屋に押しかけてきたロボ子さんの 勢いに押される形で登校します。そこにいたのは、かつて主人公と同級生の少女を殺した 男とその妹でした。男は主人公を殺そうとしますが、逆に返り討ちにあい、改心して主人公達の 協力者になります。
9月/隠者・審判 修学旅行中に巨大シャドウが出現します。京都駅に現れたそれを撃破した主人公たち は謎の少年(アルカナカード所持者)と出会います。彼がいうには、「これはゲームだ」と。
そこで主人公の過去が明かされ、彼の父が起こした事件を知ることとなります。
10月/剛毅・塔 シャドウとの戦いにより発生した謎の歪みが原因で発生するようになったタルタロス内の 迷宮探索イベント。シャドウとの戦闘もありますしボスキャラであるマガツイザナギとの 戦闘もあります。11月中なら何度でも挑戦できますが、1~3回ほどクリアしたら しばらくお休みしていいみたいですね。
12月/星・隠者 クリスマスに出現した巨大シャドウを撃破した後、冬休みに入ります。
雪山で遭難した主人公の救助のためにやってきた自衛隊員たちと合流して 一緒に行動することになります。
1月/節制 年明け早々、タルタロス内で大規模な戦闘が発生します。大量のシャドウが出現し、 多数の負傷者が出ます。主人公達はなんとかこれを撃退し、犠牲者を出すことなく帰還でき ます。
3月/塔・隠者 タルタロス上部階への入り口を発見します。しかしそこには強力なシャドウがおり、 苦戦します。そこで主人公が覚醒して一騎当千の活躍をみせ、見事突破に成功します。
4月/悪魔・審判 再びタルタロス内部で激しい戦いが繰り広げられます。しかしここで、謎の影に襲われていた女性を助けようとし主人公が瀕死の重傷を負ってしまいます。そのせいで主人公は入院することに。
病室で、主人公の母親を名乗る女性がやって来ます。彼女は実は10年前事故を起こした張本人でした。
10年間ずっと後悔していた彼女は、息子である主人公を助けるためにやって来たのです。
もちろんそんなことは露知らない主人公。母親は息子の怪我の責任を取るといって自殺し、 父親はそれを苦にして失踪してしまいます。残された主人公の面倒を見てくれるの は祖母のみとなりました。
9月/隠者・節制 ある日突然現れた黒い影。そいつは謎の言葉を残し消えていきます。
さらに翌日、なぜか学校に行けなくなり引きこもり始めてしまう主人公。
そこで出会ったのがロボ子さんだっけかな? 実はロボ子さんの正体はシャドウ殲滅用のロボットだったのです。
そのことを知った主人公は、自分が今までやってきたことに疑問を持ち、 それならいっそ自分もロボットになればいいんじゃないかと思いつきます。
こうして主人公は再び日常へと帰っていきます。
10月/塔・悪魔 学校に行く気にもならずだらだらしていた主人公が、いきなり部屋に押しかけてきたロボ子さんの 勢いに押される形で登校します。そこにいたのは、かつて主人公と同級生の少女を殺した 男とその妹でした。男は主人公を殺そうとしますが、逆に返り討ちにあい、改心して主人公達の 協力者になります。
夏帆
私
には前世の記憶がある。それは物心ついた時から持っていたもので、それが当たり前のことなのだと思っていた。けれど周りの大人達が言うように『それ』は異常なことらしいということにも薄々気が付いていた。
何故なら私の両親を含めた親戚達も皆揃って同じ記憶を持っていたからだ。
初めてそれを自覚したのは小学生になったばかりの頃だったと思う。その日、母に連れられて行った病院で告げられた言葉は今でも鮮明に覚えている。
「おめでとうございます。ご懐妊ですね」
最初は何を言われてるのか分からなかったけど、徐々に理解していった僕は嬉しくて泣いてしまった。隣にいた母はそんな僕の頭を優しく撫でてくれていた気がする。
でも、今なら分かる。きっとあの時の母の表情はとても辛かっただろうなって……だってあんなにも喜んでくれていたんだもんね。
それから一年ぐらい経って僕は産まれてきた女の子と対面した。生まれた時からとても小さくて弱々しくて泣き声も小さかったけど、元気よく泣くその姿を見た時、僕は胸の奥底から熱いものが込み上げてくるのを感じた。それは感動とか喜びとかそういう感情じゃなくて、もっと本能的なものだったと思う。
あぁ、これが命なんだって。
今まで自分が見て来た景色も感じたこともなかった感覚も、全てはこのためにあったんだって思った。そしてその時ようやく気付いたのだ。自分はずっと前から母親になる準備をしていたのだと。
だから、母さん、父さん。どうか許してください。これから僕がしようとしてることは親孝行なんかじゃないかもしれないけれど、それでも、どうしてもやらなくちゃいけないことがあるんです。
そして僕は決意する。
『自分の子供を守る』と――
には前世の記憶がある。それは物心ついた時から持っていたもので、それが当たり前のことなのだと思っていた。けれど周りの大人達が言うように『それ』は異常なことらしいということにも薄々気が付いていた。
何故なら私の両親を含めた親戚達も皆揃って同じ記憶を持っていたからだ。
初めてそれを自覚したのは小学生になったばかりの頃だったと思う。その日、母に連れられて行った病院で告げられた言葉は今でも鮮明に覚えている。
「おめでとうございます。ご懐妊ですね」
最初は何を言われてるのか分からなかったけど、徐々に理解していった僕は嬉しくて泣いてしまった。隣にいた母はそんな僕の頭を優しく撫でてくれていた気がする。
でも、今なら分かる。きっとあの時の母の表情はとても辛かっただろうなって……だってあんなにも喜んでくれていたんだもんね。
それから一年ぐらい経って僕は産まれてきた女の子と対面した。生まれた時からとても小さくて弱々しくて泣き声も小さかったけど、元気よく泣くその姿を見た時、僕は胸の奥底から熱いものが込み上げてくるのを感じた。それは感動とか喜びとかそういう感情じゃなくて、もっと本能的なものだったと思う。
あぁ、これが命なんだって。
今まで自分が見て来た景色も感じたこともなかった感覚も、全てはこのためにあったんだって思った。そしてその時ようやく気付いたのだ。自分はずっと前から母親になる準備をしていたのだと。
だから、母さん、父さん。どうか許してください。これから僕がしようとしてることは親孝行なんかじゃないかもしれないけれど、それでも、どうしてもやらなくちゃいけないことがあるんです。
そして僕は決意する。
『自分の子供を守る』と――
夏帆
私の名前はキュウコン(以下K)です。私はこの世界に災いをもたらすと言われている伝説のポケモン、 キュウコンの生まれ変わりと言われています。実際、私の身体からは強力な神通力が溢れていて、 普通の人間が触れればただでは済みません。だから私の周りはいつも危険なのです。
K:そんなことはありませんよ。私の周りにいる人はみな親切ですよ。特に救助隊の皆さんはね。
私が今住んでいる町は、「ポケタウン」と言います。ここでは毎日のように救助活動が行われています。
ここの人達はとても優しくて、とても強いんです。まるで人間のようにね。私はこの町が大好きです。
K:はい、私も同じことを考えましたね。
GM/ケンタロス:ではここで、皆様にサイコロを振るチャンスを与えましょう。
(コロコロ)全員1ゾロ。
一同爆笑。
―続く― ●シナリオ導入2― ◆シナリオ導入3― ●シナリオ導入4― ●シナリオ導入5― ●あとがき―――
●シナリオ本編
■シーン1 プロローグ~冒険の始まり 登場可能人数:6名(うち新規PC推奨)
【解説】
伝説のポケモン"キュウコン"との出会いから始まるオープニングシーンです。
ちなみにキュウコンは♂なので、このシーンは男キャラのみの登場となります。
◆Opening03◆新たな旅立ち Scene Player ──ジーアール キミ達が目を覚ましてみると、そこは見知らぬ洞窟の中であった。
周囲を見渡すと、そこには同じように困惑した表情を浮かべる仲間達の姿があった。
ここはどこなのか?なぜ自分達はここにいるのか?そんな疑問が浮かぶ中、ふと何かを感じたのか メイビィが声を上げる。
「……おい、出口の方を見てみろよ」
彼の言葉に従って視線を向けると、そこにあったのは、見慣れた顔だった。
「……あれ?」
いや、違う。見慣れてはいないのだけれど、知っている顔だった。
「えっと、誰ですか?」
俺の言葉を聞いて、目の前にいる女の子が首を傾げる。
背丈は小さい方ではないと思うけど、かなり小柄だ。髪の長さは肩にかかるくらいだろうか。長い前髪をピン留めのような物を使って左右に分けており、少し幼い印象を受ける。
服装はかなり特徴的だった。何せ上下とも真っ黒だし、それにプラスして白衣まで着込んでいるのだから、余計に目立つ。
「えぇっ!? 忘れちゃったんですかぁ!?」
そんな彼女は、わざとらしく驚いたような声を上げた。
しかし俺は彼女のことを知らないし、そもそも初対面だと思うのだが――。
「ほら私ですよぉ、あなたのクラスメートの、橘咲ですぅ~」
「橘さん?」
K:そんなことはありませんよ。私の周りにいる人はみな親切ですよ。特に救助隊の皆さんはね。
私が今住んでいる町は、「ポケタウン」と言います。ここでは毎日のように救助活動が行われています。
ここの人達はとても優しくて、とても強いんです。まるで人間のようにね。私はこの町が大好きです。
K:はい、私も同じことを考えましたね。
GM/ケンタロス:ではここで、皆様にサイコロを振るチャンスを与えましょう。
(コロコロ)全員1ゾロ。
一同爆笑。
―続く― ●シナリオ導入2― ◆シナリオ導入3― ●シナリオ導入4― ●シナリオ導入5― ●あとがき―――
●シナリオ本編
■シーン1 プロローグ~冒険の始まり 登場可能人数:6名(うち新規PC推奨)
【解説】
伝説のポケモン"キュウコン"との出会いから始まるオープニングシーンです。
ちなみにキュウコンは♂なので、このシーンは男キャラのみの登場となります。
◆Opening03◆新たな旅立ち Scene Player ──ジーアール キミ達が目を覚ましてみると、そこは見知らぬ洞窟の中であった。
周囲を見渡すと、そこには同じように困惑した表情を浮かべる仲間達の姿があった。
ここはどこなのか?なぜ自分達はここにいるのか?そんな疑問が浮かぶ中、ふと何かを感じたのか メイビィが声を上げる。
「……おい、出口の方を見てみろよ」
彼の言葉に従って視線を向けると、そこにあったのは、見慣れた顔だった。
「……あれ?」
いや、違う。見慣れてはいないのだけれど、知っている顔だった。
「えっと、誰ですか?」
俺の言葉を聞いて、目の前にいる女の子が首を傾げる。
背丈は小さい方ではないと思うけど、かなり小柄だ。髪の長さは肩にかかるくらいだろうか。長い前髪をピン留めのような物を使って左右に分けており、少し幼い印象を受ける。
服装はかなり特徴的だった。何せ上下とも真っ黒だし、それにプラスして白衣まで着込んでいるのだから、余計に目立つ。
「えぇっ!? 忘れちゃったんですかぁ!?」
そんな彼女は、わざとらしく驚いたような声を上げた。
しかし俺は彼女のことを知らないし、そもそも初対面だと思うのだが――。
「ほら私ですよぉ、あなたのクラスメートの、橘咲ですぅ~」
「橘さん?」
夏帆
年表
をみると、ARSより古い年代なので、こちらのほうが先かも。
※ただし、この物語はフィクションであり実在の人物、団体等とは関係ありません。
------
【魔導世界】
◆B.A.15000◆ ラグナロク勃発。人類の文明が飽和状態に達し、黙示録の戦いが始まる。
悪魔王ルシファー(現サタン)率いる聖なるものと、 人類庇護者リリスが率いる邪なものとの戦い
(人類の視点から見れば、新暦1万5千年前にあたる)。
B.A.130 ●『魔導外伝 ラグナス死闘編』
闇の魔導師ルーンロードが異界の魔王サタンにより再び復活。
2000年の時を経て、その身に宿す邪悪な魂を解き放つ! そして復活したサタンは『魔導世界』を我がものにしようと企む……!? しかしそれはラグナスと仲間達との永きに渡る戦いの始まりに過ぎなかった!!
『魔導外伝2 ラグナス決戦編』としてノベルゲーム化される予定の作品。
B.A.120 ●『魔導外伝 ラグナス死闘編』
闇の魔導師ルーンロードが再び異界より現れ、再び世界を混沌へと陥れる! 魔導物語3作目にして最後の外伝シリーズです。
ARS2章「ルーンロード復活」では、復活したルーンロードを主人公が倒します。
しかしルーンロードはまだ生きており、最終ステージのラストボスとして立ちふさがります。
S1章「魔導大戦前夜」は、主人公ラグナスが過去の世界で魔導戦争の終結を目指す話です。
この話ではラグナスは『光の戦士』と呼ばれています。
主人公はラグナスで間違いないのですが、ストーリー展開的に主人公は別にいるという感じになっていますね。
魔導戦争とはその名の通り、魔王軍と人間軍の争いのことを指します。
なぜこのようなことが起こったのかなど詳しいことはわかりませんが、ラグナスと仲間達はそれを止めようとします。
ゲーム中で明かされるのはこれだけなのですが……果たして……。
------
【あとがき】
これでもかなり端折っています。全文だと相当長くなるしね。
「あぁっ!そういえばこんなこともあった!」とか思いながら読んでいただけると嬉しいです。
なお、この作品に登場する人物名、地名などはすべて架空のものであり、実在するいかなる団体、個人とも関係ありません。
以上を踏まえてお楽しみくださいませ。
をみると、ARSより古い年代なので、こちらのほうが先かも。
※ただし、この物語はフィクションであり実在の人物、団体等とは関係ありません。
------
【魔導世界】
◆B.A.15000◆ ラグナロク勃発。人類の文明が飽和状態に達し、黙示録の戦いが始まる。
悪魔王ルシファー(現サタン)率いる聖なるものと、 人類庇護者リリスが率いる邪なものとの戦い
(人類の視点から見れば、新暦1万5千年前にあたる)。
B.A.130 ●『魔導外伝 ラグナス死闘編』
闇の魔導師ルーンロードが異界の魔王サタンにより再び復活。
2000年の時を経て、その身に宿す邪悪な魂を解き放つ! そして復活したサタンは『魔導世界』を我がものにしようと企む……!? しかしそれはラグナスと仲間達との永きに渡る戦いの始まりに過ぎなかった!!
『魔導外伝2 ラグナス決戦編』としてノベルゲーム化される予定の作品。
B.A.120 ●『魔導外伝 ラグナス死闘編』
闇の魔導師ルーンロードが再び異界より現れ、再び世界を混沌へと陥れる! 魔導物語3作目にして最後の外伝シリーズです。
ARS2章「ルーンロード復活」では、復活したルーンロードを主人公が倒します。
しかしルーンロードはまだ生きており、最終ステージのラストボスとして立ちふさがります。
S1章「魔導大戦前夜」は、主人公ラグナスが過去の世界で魔導戦争の終結を目指す話です。
この話ではラグナスは『光の戦士』と呼ばれています。
主人公はラグナスで間違いないのですが、ストーリー展開的に主人公は別にいるという感じになっていますね。
魔導戦争とはその名の通り、魔王軍と人間軍の争いのことを指します。
なぜこのようなことが起こったのかなど詳しいことはわかりませんが、ラグナスと仲間達はそれを止めようとします。
ゲーム中で明かされるのはこれだけなのですが……果たして……。
------
【あとがき】
これでもかなり端折っています。全文だと相当長くなるしね。
「あぁっ!そういえばこんなこともあった!」とか思いながら読んでいただけると嬉しいです。
なお、この作品に登場する人物名、地名などはすべて架空のものであり、実在するいかなる団体、個人とも関係ありません。
以上を踏まえてお楽しみくださいませ。
夏帆
男性の言葉を聞いた瞬間、少女の顔が驚愕に染まる。
しかし彼はそれを気にせず、ゆっくりと語り始めた。
「私の教え方は厳しいぞ? ついて来られるのか?」
「大丈夫です! 覚悟の上ですわ!」
力強く答える少女を見て、彼の表情が和らいでいく。
「わかった。では、始めようか」
「はい!」
こうして、二人の特訓が始まった。
***
それから数日後。
「お父様、見て下さっていますでしょうか? わたくし、強くなりましたわ!」
満面の笑顔を浮かべながら、白髪の少女が嬉しそうな声で報告をする。
それに対する返事はない。
ただ、静かな空間が広がるだけだ。
「お父様、どうかなさったのですか? お加減でも悪いんですの?」
心配になった彼女が、恐る恐る問いかけた。
すると、しばらくしてからようやく反応があった。
「あー、うん。そうだね。体調が悪いんだ。だから今日はこれくらいにしてくれないかな?」
「わかりました。では、また明日参ります。失礼致しますわ」
彼女は素直に従い、一礼をして部屋を出て行った。
残された男性は、一人静かに呟く。
「あの子は本当に、何にも知らないんだね」
目の前にいるその人は、呆れたような声色でそう言った。
「……え?」
「だからさぁ、君は何も分かってないんだよねぇ」
僕を見つめてくる視線には、蔑みの色がありありと感じられた。まるで虫けらを眺めるような目つきだった。
僕はそんな彼女の目を直視できずに、ただ俯くしかなかった。自分の足元だけを見ていれば、まだマシだと思ったのだ。でも、僕の視界の端に映っている白い床は、何故か真っ赤に染まっていた。それは僕の血ではない。目の前にある彼女が手に持っているナイフが原因だった。彼女はそれを使って、僕の腹を刺してきたのだ。
どうしてこんなことになっているのか、自分でもよく分からなかった。僕はつい先ほどまで、彼女と楽しく会話をしていたはずだった。それがどうしたことか、今はこうして、冷たい視線を浴びせられている。
彼女は何も言わずに立ち上がった。
しかし彼はそれを気にせず、ゆっくりと語り始めた。
「私の教え方は厳しいぞ? ついて来られるのか?」
「大丈夫です! 覚悟の上ですわ!」
力強く答える少女を見て、彼の表情が和らいでいく。
「わかった。では、始めようか」
「はい!」
こうして、二人の特訓が始まった。
***
それから数日後。
「お父様、見て下さっていますでしょうか? わたくし、強くなりましたわ!」
満面の笑顔を浮かべながら、白髪の少女が嬉しそうな声で報告をする。
それに対する返事はない。
ただ、静かな空間が広がるだけだ。
「お父様、どうかなさったのですか? お加減でも悪いんですの?」
心配になった彼女が、恐る恐る問いかけた。
すると、しばらくしてからようやく反応があった。
「あー、うん。そうだね。体調が悪いんだ。だから今日はこれくらいにしてくれないかな?」
「わかりました。では、また明日参ります。失礼致しますわ」
彼女は素直に従い、一礼をして部屋を出て行った。
残された男性は、一人静かに呟く。
「あの子は本当に、何にも知らないんだね」
目の前にいるその人は、呆れたような声色でそう言った。
「……え?」
「だからさぁ、君は何も分かってないんだよねぇ」
僕を見つめてくる視線には、蔑みの色がありありと感じられた。まるで虫けらを眺めるような目つきだった。
僕はそんな彼女の目を直視できずに、ただ俯くしかなかった。自分の足元だけを見ていれば、まだマシだと思ったのだ。でも、僕の視界の端に映っている白い床は、何故か真っ赤に染まっていた。それは僕の血ではない。目の前にある彼女が手に持っているナイフが原因だった。彼女はそれを使って、僕の腹を刺してきたのだ。
どうしてこんなことになっているのか、自分でもよく分からなかった。僕はつい先ほどまで、彼女と楽しく会話をしていたはずだった。それがどうしたことか、今はこうして、冷たい視線を浴びせられている。
彼女は何も言わずに立ち上がった。
夏帆
私
の名前は、真名 紅月。
今は亡き、神祖の血を継ぐ者にして、神の代理人たる『使徒』。……まぁそんな肩書きは、もう必要ないのだけれどね。
私の身体には、神祖の力の残り香とも言うべきものがあるらしい。
でもそれは、今の私にとって何の意味もない。
なぜなら私は今、普通の女の子だからだ。
普通に学校に通って、普通に友達とお喋りして、普通に恋をして―――そして、死んだ。
死因はよく覚えていない。多分交通事故とかだと思うけど。
気づいた時には既に死んでいたので、自分がどうやって死んでしまったのか分からない。
ただ、あの時の光景だけははっきりと覚えている……。
――あれは今から二年前。俺がまだ十五歳だった頃の話だ。
「もう嫌だぁあああああっ!!」
俺は思わず叫んでいた。
目の前には巨大なドラゴンが迫ってきている。
その迫力たるや、足が震えて腰砕けになってしまいそうな程だった。
だが、ここで諦めてしまったら死んでしまうだろう。だから必死になって走った。
「お兄ちゃん、頑張って!」
後ろの方で妹の声援が聞こえた気がしたが、振り返っている余裕などなかった。
俺はひたすら走る。
すると、突然足元が崩れ落ちた。どうやら崖になっていたらしい。
「わっ!?」
咄嵯に手を伸ばしたが間に合わず、そのまま落下
の名前は、真名 紅月。
今は亡き、神祖の血を継ぐ者にして、神の代理人たる『使徒』。……まぁそんな肩書きは、もう必要ないのだけれどね。
私の身体には、神祖の力の残り香とも言うべきものがあるらしい。
でもそれは、今の私にとって何の意味もない。
なぜなら私は今、普通の女の子だからだ。
普通に学校に通って、普通に友達とお喋りして、普通に恋をして―――そして、死んだ。
死因はよく覚えていない。多分交通事故とかだと思うけど。
気づいた時には既に死んでいたので、自分がどうやって死んでしまったのか分からない。
ただ、あの時の光景だけははっきりと覚えている……。
――あれは今から二年前。俺がまだ十五歳だった頃の話だ。
「もう嫌だぁあああああっ!!」
俺は思わず叫んでいた。
目の前には巨大なドラゴンが迫ってきている。
その迫力たるや、足が震えて腰砕けになってしまいそうな程だった。
だが、ここで諦めてしまったら死んでしまうだろう。だから必死になって走った。
「お兄ちゃん、頑張って!」
後ろの方で妹の声援が聞こえた気がしたが、振り返っている余裕などなかった。
俺はひたすら走る。
すると、突然足元が崩れ落ちた。どうやら崖になっていたらしい。
「わっ!?」
咄嵯に手を伸ばしたが間に合わず、そのまま落下
夏帆
私達の命を助けていただき感謝します"
――――――
【第1章 The Meeting】
1999年11月23日 アメリカ東部時間19時20分
「うーん……」
俺は、腕を組んで悩んでいた。
ここは、俺の家だ。
今日は、休日で学校は休みである。いつもなら、学校があるのであまりできない勉強や読書をしたりして過ごすのだが、今日は違う。
俺にはやらないといけないことがあるのだ。それは……
「おい、真広。朝飯できたけど食べるか?」
「あぁーうん」
真広家の家事全般を取り仕切る母さんこと真広彩花と一緒に料理を作ることはよくあることだったけど、今日はいつもと違っていた。
「……」
俺の隣には、普段着ないようなフリル付きの可愛らしい白のワンピースを着た幼馴染の姿があったからだ。長い黒髪と相まってとても似合っている。
でも本人は恥ずかしいのか俯き気味だ。耳まで真っ赤にしているし、少し震えていて緊張しているようだった。
そんな彼女の背後にはハンターの姿があった……。
――――――
【第3章 The End Of Punishment】
1999年11月5日(金)
■ゲームスタートから4ヶ月後のとある休日、公園にて……
「今日は天気が良いなぁ」
「そうですね~、絶好のお散歩日よりです!」
「たまにはこうして歩くのもいいものだろ?」
「はい!なんだかピクニックみたいで楽しいですよ♪」
「そうだな。ところで今日の晩御飯は何にするかな……」
「えっと……あ、あそこのお店でパンケーキを売ってるみたいですよ?」
「おっ、いいねぇ、ちょうど小腹も空いてたし食べに行くとするかね」
「賛成ですっ!私、パンケーキ大好きなのです!!」
「んじゃ行くとするかー」
二人は店に入り注文をする。
しばらくして運ばれてきたパンケーキを見て彼女は目を輝かせる。
「わあっ、美味しそうなのです!」
「んふぅ……これはまたうまそぉだな……」
「じゃあ早速いただきましょうか!」
「おうさ!」
ナイフを入れ一口サイズにして口に運ぶ。すると……
「うむ!なかなか良い味じゃないか」
「ほんとです!すごく美味しいですよ!」
「うん、うまい」
「こんなにおいしいケーキは食べたことがない!」
"I've never tasted such a delicious cake." ■研究室へ向かう途中、廊下にて大量の血痕を発見する Gが先行して様子を見に行くが何者かに襲われてしまう。それを見たローガンが後を追う。しかしそこには誰もおらず、ただ床一面に血が広がっているだけだった。
そして部屋の中に入ると机の上に一冊の日記帳が残されている事に気づく。それを手に取ると日記の内容が明らかになる……。
【日記】
12月×日 今日初めて人間の身体の構造について学んだ これからの研究に役立ちそうだ…………
11月30日。土曜日の夜9時半頃。
私はとあるチャットルームにいた。
「こんばんはー!」
1人の女の子の声が聞こえる。私と同じぐらいの年齢だろうか。彼女は『ミユ』と名乗った。
それからしばらく雑談が続き、そして彼女の方からこんな質問を投げかけてきた。
「あの……今、恋人とかいますか?」
――――――
【第1章 The Meeting】
1999年11月23日 アメリカ東部時間19時20分
「うーん……」
俺は、腕を組んで悩んでいた。
ここは、俺の家だ。
今日は、休日で学校は休みである。いつもなら、学校があるのであまりできない勉強や読書をしたりして過ごすのだが、今日は違う。
俺にはやらないといけないことがあるのだ。それは……
「おい、真広。朝飯できたけど食べるか?」
「あぁーうん」
真広家の家事全般を取り仕切る母さんこと真広彩花と一緒に料理を作ることはよくあることだったけど、今日はいつもと違っていた。
「……」
俺の隣には、普段着ないようなフリル付きの可愛らしい白のワンピースを着た幼馴染の姿があったからだ。長い黒髪と相まってとても似合っている。
でも本人は恥ずかしいのか俯き気味だ。耳まで真っ赤にしているし、少し震えていて緊張しているようだった。
そんな彼女の背後にはハンターの姿があった……。
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【第3章 The End Of Punishment】
1999年11月5日(金)
■ゲームスタートから4ヶ月後のとある休日、公園にて……
「今日は天気が良いなぁ」
「そうですね~、絶好のお散歩日よりです!」
「たまにはこうして歩くのもいいものだろ?」
「はい!なんだかピクニックみたいで楽しいですよ♪」
「そうだな。ところで今日の晩御飯は何にするかな……」
「えっと……あ、あそこのお店でパンケーキを売ってるみたいですよ?」
「おっ、いいねぇ、ちょうど小腹も空いてたし食べに行くとするかね」
「賛成ですっ!私、パンケーキ大好きなのです!!」
「んじゃ行くとするかー」
二人は店に入り注文をする。
しばらくして運ばれてきたパンケーキを見て彼女は目を輝かせる。
「わあっ、美味しそうなのです!」
「んふぅ……これはまたうまそぉだな……」
「じゃあ早速いただきましょうか!」
「おうさ!」
ナイフを入れ一口サイズにして口に運ぶ。すると……
「うむ!なかなか良い味じゃないか」
「ほんとです!すごく美味しいですよ!」
「うん、うまい」
「こんなにおいしいケーキは食べたことがない!」
"I've never tasted such a delicious cake." ■研究室へ向かう途中、廊下にて大量の血痕を発見する Gが先行して様子を見に行くが何者かに襲われてしまう。それを見たローガンが後を追う。しかしそこには誰もおらず、ただ床一面に血が広がっているだけだった。
そして部屋の中に入ると机の上に一冊の日記帳が残されている事に気づく。それを手に取ると日記の内容が明らかになる……。
【日記】
12月×日 今日初めて人間の身体の構造について学んだ これからの研究に役立ちそうだ…………
11月30日。土曜日の夜9時半頃。
私はとあるチャットルームにいた。
「こんばんはー!」
1人の女の子の声が聞こえる。私と同じぐらいの年齢だろうか。彼女は『ミユ』と名乗った。
それからしばらく雑談が続き、そして彼女の方からこんな質問を投げかけてきた。
「あの……今、恋人とかいますか?」
夏帆
一瞬、言葉が出なかった。なぜそんなことを聞くのか分からなくて。だけどすぐに答えた。
「いませんけど」
すると彼女はこう言ったのだ。
「じゃあ好きな人はいますか?」
今度はすぐ答えることができなかった。なぜか胸の奥がちくりとした気がした。でもそれを悟られまいとして、なるべく平静を保ったまま、ぼくは答えた。
「わかりました」
そう言うと、彼女はかすかに笑ったようだった。そして言った。
「お礼というわけじゃないけど……あなたたちにひとつだけ教えてあげる」
「なんです?」
「あの子の名前は、リリィっていうのよ」
* * *
そのあと、ぼくたちはまた階段を使って上へと戻った。すると、すぐに見覚えのある扉があった。
「いませんけど」
すると彼女はこう言ったのだ。
「じゃあ好きな人はいますか?」
今度はすぐ答えることができなかった。なぜか胸の奥がちくりとした気がした。でもそれを悟られまいとして、なるべく平静を保ったまま、ぼくは答えた。
「わかりました」
そう言うと、彼女はかすかに笑ったようだった。そして言った。
「お礼というわけじゃないけど……あなたたちにひとつだけ教えてあげる」
「なんです?」
「あの子の名前は、リリィっていうのよ」
* * *
そのあと、ぼくたちはまた階段を使って上へと戻った。すると、すぐに見覚えのある扉があった。






