出海
私達も行くよ!
佐越
ダメだ、出海と君たちにもしもの事があれば...
津久見
私達の事を想って、そう言うのは感謝している
津久見
だが、お前はお前で自分をもっと大切にしろ!!自分だけで抱え込むな...!
心咲
...僕と渚はまだ入ったばかりで君の事は分からない...
心咲
でも...君はとても分かりやすい。それは分かるんだよ...
心咲
他人の事を想って行動できる人だってね
渚
そうですよ!私達にはわかります!貴方は貴方自身で知りたい事がある、
渚
だからこそ、私達も知りたいんです!自分の事を...
出海
お願い!お兄ちゃん!私ももう待っているのは嫌!今日だけはどうしても...!!
佐越
...
佐越
ああ、もう!わかったよ!
佐越
ただし、絶対に、はぐれないで!いいね!
出海
うん!
津久見
もちろんだ
心咲
ふふ...
渚
よし!
こうして、五人は海辺へと向かった
佐越
あー...
少女1
やっと来ましたか、こちらへ
佐越
は、はい...
少女2
さぁさぁ!お乗りくださいませ!愉快で楽しくて、ゆっくり...は船酔いする人はちょっとキツいかも...
佐越
だ、だよね...!アハハ...
津久見
どうしたんだ?早く乗れ、みんな乗ったぞ
佐越
あ、うん...分かった
佐越は渋々船の中へと入る。
少女2
よーし!それじゃ楽しい楽しい海の旅へとレッツーー
少女1
ゴーしないでね、あくまで船で島に行くだけだから。海の旅とかしないから
少女2
...ちょ、ちょっとムードを壊さないでよぉー!
少女1
それじゃいきまーす
少女2
ハッ!?無視されたよぉ...しくしく...
そこから二時間後...
少女1
着きましたよー
出海
あ、お兄ちゃんお兄ちゃん!着いたって!早く降りる...よ?
佐越は魂が抜けたような表情をしながら置物のように呆然としていた
出海
えっ...?お兄....ちゃん?
佐越
あ、あ、ぁぁぁぁ...
佐越
マジ...で...無理...船は...慣れねえ
津久見
一体全体、どうしたと言うんだ?これは?
出海
あー...そういえばお兄ちゃん、船苦手だったね...船酔いするから
津久見
だから最初、船に乗るのを拒んでいたんだな...
佐越
...ってアレ?もう着いたの?
津久見
そして立ち直るのが早い...
佐越
ほら、降りよう
こうして、島へと到着した一行は島のど真ん中にある建物に入って行く
少女1
ここです
中へ入り、最上階の一つだけある扉をノックする
少女1
マスター...?例のお客様ですが...
ああ、入れ
少女1
失礼します...
扉を開けると...
?
hellooooooooooooooooooooooooooooooooooo、guys!!
佐越
....へ?
少女1
マスターったら、相変わらず気分がよろしい...
少女1
ああ、とても魅力的でございますよ...マスター....///
変人の男性は先ほど船を運転していた少女に近づく
?
おお...益城よ...
?
ご苦労だった...君はいつも私に尽くしてくれている...感謝するぞ...
変態のという名の紳士?の男性は少女の髪を美しい薔薇のようにサラサラと触れ、ダンディーな声で少女に耳元に囁く
彼女はどことなく何故か嬉しそうである
少女1
い、いえ...///私はやるべき事を正しくやっているだけです...///
?
ンーいゃ、君は私に役立ってくれている
?
本当、いつも助かっているよ...
?
愛しいと思う程...ね
変態と変人が混ざったような野郎は小声でボソッとそう言うと、少女の顔がどんどん明るい赤になっていくのを楽しみながら様子を伺っている
少女1
も、も、も、もう!!///マスターったらぁ///....
少女2
う、羨ましい...///
佐越
(...人がいる中でアプローチだとぉ...!!)
佐越
(くそぉ...!解せぬ...!解せぬ!)
佐越
(って、何言ってんだ?俺?)
?
そしてぇ、聡美ィ...
少女2
は、はい!
?
君も、わざわざ行ってくれて感謝する
?
君は1年、経ったといえまだ慣れないところがあるだろう...
?
だが、それが君のチャーミングポイントでもある...
?
いいかい?時に自分の長所と短所も考えてみてくれ。
?
人生で、君の長所が他人の誰かに自分の役に立つ場面があるかもしれない
?
短所も短所で改善するのもいいが、短所を上手く利用して短所を逆に長所にする事だって可能にできる、他の子と同じくね。
少女2
私...沙美先輩みたいにできますかね?
?
ああ、もちろんだとも!きっと意識すればできるさ
少女2
...そうですか...!なら頑張ります!
?
おう、自分のペースで育んでくれたまえ
少女1&少女2
それでは...失礼しました...!!
二人は扉を閉める
佐越
えっと...
?
ああ、すまない。時間を長めてしまって
?
だが、彼女達の笑顔、努力、悩みなどを放ってはおけんのだよ
佐越
そりゃそうだが...
?
君の方も彼女達を連れてきたか、別にいいが
?
それより、事情は分かるだろ?
佐越
そうだ、それで...
?
まず、知りたい事は?
佐越
...あんたの自己紹介
?
おっと、すまない。忘れていた
榊
私の名前は「榊 政宗」
榊
20年前、私は子供ながらにして少女の元になる「ライフロイドプロジェクト」のリーダーとして開発に加わっていた。
佐越
子供の頃から!?
榊
もちろんだとも、私は昔から製作という何かを「作る」のがとても興味があってな...
榊
そのプロジェクトの内容、アンドロイドの構造、仕組みなどを完璧に理解し
榊
完成したのち、大ヒットを成し遂げたのだ
佐越
...すげえな、アンタ
榊
まぁ大した事じゃない、大ヒットは誰もが出せるわけではないが、誰もが出せないという訳でもない
佐越
それで...さっきから気になっている20年前の事が知りたい
佐越
アンタ、大ヒットを成し遂げたのに、何故会社を辞退したんだ?
榊
...あれは、私が12歳の頃の事だったーー






