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桃
青
紫
夕暮れの空を何となく眺める
この学校の教師になって約2年
当番制の廊下の見回り
誰もいない長い廊下をただ1人歩く
ふとある教室が気になって足を止める
その教室は俺が担任を しているクラスだった
カーテンが閉まっており 他の教室より暗い
カーテンを開けようとドアを開ける
教室を見渡すと1人、教室の隅で蹲ってた
教室に入り彼に駆け寄る
桃
青
声をかけるとびっくりしたように顔を上げる
綺麗な青の瞳には涙が溜まっていた
桃
しゃがんで顔を合わせる
青
青の周りには制服のネクタイに、 青の愛着してるパーカーが落ちてる
いやそれだけでは無かった
白い液体のようなものも零れていた
俺はそれによく似たものを知っている
桃
もし俺の予想が当たってたら 警察沙汰にもなることだ
けれど青は何も言わない
桃
青
桃
どうするかと考える
流石に帰らせる訳にも行かない
青の隣に座って泣き止むのを待つ
桃
青
一定のリズムを刻んだ呼吸音が 聞こえる。
桃
青って今一人暮らしだったよな。 なんて考える
とりあえず保健室に運ぶことにした。
紫
その声の持ち主は、窓際の席で資料を揃えている
桃
桃
そう言って青をベッドに下ろす。
紫
桃
そっか。と言いながら 紫くんは立ち上がる。
紫
桃
紫
青
青
桃
起きた青の元へ駆け寄る。
紫
青
紫
よく見ると青の顔色が悪い気がする。
青
紫
紫
ピピピと、電子音が保健室を飽和した。
紫
紫
青
そういえば何があったのか、 聞けてないなと思い出した
桃
桃
青
青は気まずそうに目を逸らす。
紫
そういうと紫くんは廊下に出た。
青
桃
青
声をかけると少し顔を上げてこちら見る
桃
青
少し低い声で青はそう言う
青
桃
青は立ち上がって声を上げる
少しの間沈黙が漂う。
青
その沈黙を断ち切るように 青は呟いて廊下へ走っていった。
桃
ちょっ…。青くん!?
走って平気なのッ!?
青に言われたことの意味を考える
最近クラスで変わったことなどあっただろうか。
紫
紫
紫
桃
教室へ向かうため足を走らせる
もし本当にそうだとしたら申し訳ないことをしてしまった。
紫
紫
さっきとは違って夕日の光が差し込んだ教室を見渡す。
桃
ふらついてる足で青の席へ向かう。
机の引き出しの中に手を入れる。
桃
中にはぐちゃぐちゃになった プリント類。
不安になってロッカーへも行く
教科書はボロボロで読めそうでも無かった。
念の為に他の生徒のロッカーを見ていたら、目に気になるものが映った。
そのロッカーはテストで学年1位を取ったことあるような優等生の物だ
そこには小さな箱があった。
桃
中を覗くと何枚もの紙が入っていた
勝手に見るのは行けないことだと分かっているが、その紙を手に取る
どうやらその紙は写真のようだ。
見る為に写真を捲る。
桃
その写真の被写体は全て青だった。
というかどう見ても行為中のハメ撮り
桃
どう考えてもそれしかないだろう。
桃
足の力が抜ける。
目から涙がこぼれ落ちる。
桃
桃
何に向かって謝っているのだろう。
そこに青はいないのに
その時の夕日は直視出来ないほど綺麗だった。
自己満なので続きを書く 予定はありません