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環境に汚染される

1 - ガスマスクの転校生

♥

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2021年04月18日

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突然だが俺には友達がいない。

名前と容姿負けしてるのは 重々承知の上だ。

不吉な名前に加えて 視力が悪く睨んでいる ような顔をしている。

一応眼鏡をしているが 絶対に度数が合っていない。 近々変えるとしよう。

おっと、話が逸れてしまった。

そんな不気味な存在を 自覚しているのが 悲しくなる。

そんな俺はいつもと同じように 退屈な日常を過ごす

...筈だった。

教室

???

...い...ま...

(ん...?何だ...?)

???

おい...げ...ま...

(うるせーな...誰だよ...)

???

おい、鵠沼(くげぬま)‼︎

うわっ⁉︎ビックリした‼︎

???

私の授業中に居眠りとは...随分肝が据わっているな?

あっ...す、すいません...‼︎

???

罰として貴様の今日の宿題は文章題2つ追加だ‼︎

なっ⁉︎

???

明日までにやってなかったら...分かるよな?

....

???

返事はッ‼︎

は、はい‼︎

クスクス...

(クソ...ッ‼︎めっちゃ恥ずいじゃねーかッ‼︎)

宿題追加の鬼、 六道 涙(ろくどう るい)。

彼女は現代文の教師である。

生徒内で最も恐ろしい教師 として知られている。

(まさかクラスで(自称)孤高の存在と呼ばれている俺に話しかけるとは...)

キーンコーンカーンコーン...

お、終わったな

号令は省略する、以上

そう言うと六道先生は 教室から立ち去った。

はぁ...

野球部

おい鵠沼‼︎今日は災難だったなww

あーそうだなー(ウッセーな坊主‼︎さっさと猿山に帰れ‼︎)

野球部

お前の起きた時のビクッって...ビクッて...www

あーそうだなー(マジで早く山に戻って騒いでろ‼︎)

野球部

あ‼︎そういえば聞いたか?明日、このクラスに転校生が来るらしいぜ?

あーそうだ...転校生?

野球部

お?やっぱり気になるか⁉︎w

い、いや...別に...

(なに期待してんだ俺...今更友達なんてできる訳ねーだろ...)

(この野球部はクラスの伝書鳩的存在で、初対面のやつにでもこんな感じだ)

野球部

やっぱり女がいいよなー‼︎鵠沼もそう思うだろー?

...別に

すると遠くでこの野球部を 呼ぶ声がした。

野球部

ん?どうしたー?

その声に反応するように 野球部は俺から離れて行った。

はぁ...さっさと帰りてー...

そして俺は帰り支度をして HRが始まるのを待った。

これがいつもの俺の日常。 あ、授業中寝るのは毎日だが 怒られるのは稀だ。

(転校生...か)

俺は複雑な心境に なりながらも明日へ 少しだけ期待を寄せていた。

翌日

担任

今日は転校生を紹介する‼︎

(マジであの野球部、どっから情報仕入れてんだよ...)

クラス内の考察班が騒ぎ、 やがてざわつきがピークに 達した時だった。

担任

では入ってくれ‼︎

???

はい

扉を開けて入って来たのは 野球部の予想通り 女子生徒だった。

野球部

よっしゃー‼︎女子だ...

興奮が最高潮に達した 野球部が騒ごうと した時...

一気に教室は静寂に包まれた。

担任

じゃあ、自己紹介を頼む‼︎

???

はい、皆さんはじめまして

鬼怒川 薊(きぬがわ あざみ)と言います

正直に言って名前なんて もはやどうでも良かった。

なぜなら...

担任

あー...鬼怒川は諸事情で“ガスマスク”を着けているが気にしないように‼︎

そう、彼女は何故か “ガスマスク”を着けていのだ。

そんな彼女を迎え入れた ところから、この物語は 始まる。

不気味で狂った 知りたくなかった物語が。

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