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僕が家でゴロゴロしていると

電話がかかってきた。

急いでスマホを見ると

そこには

「さとみくん」と

かかれていた。

僕は急いで電話に出た。

さとみ

もしもし?

ころん

も、もしもし?

さとみ

あ、ころん。

さとみ

今いい?

ころん

う、うん!

さとみ

良かった。

さとみ

ちょっと聞きたいことあってさ。

ころん

え…何?

僕は息を潜めて

彼の言葉を聞く。

さとみ

…明日って暇?

ころん

あ、明日?

ころん

明日は暇だけど......。

さとみ

じゃあさ、明日会おうよ。

ころん

えっ?

さとみ

ダメ?

ころん

全然!

さとみ

良かった。

さとみ

じゃあ明日な。

ころん

うん、バイバイ!

そして電話が切れた。

僕は嬉しさのあまり

微笑む。

明日も彼と会える

そう思うと

自然に幸せな気分になる。

ころん

ふふ…/////

さとみくんの

電話番号を見つめる。

別に何か変な数字がある訳ではないが

彼の番号を見ていると

なぜだが嬉しくなる気がするのだ。

当日

僕は1時間前に

待ち合わせ場所につき、

彼を待つ。

だが、彼は全く来る

気配がない。

ころん

さとみくん遅いなぁ。

結局さとみくんが

待ち合わせ場所についた時間は

1時間後だった。

ころん

あ、きた。

さとみ

ころん、ごめん。

さとみ

遅れた。

ころん

ホント遅すぎ!

ころん

今何時だと思ってるの?

さとみ

…マジでごめん。

さとみ

昨日、夜遅くまで谷川と通話しててさ。

ころん

え?

僕は目を丸くする。

谷川さんと夜遅くまで

通話......?

ころん

へ、へぇ…そうなんだ。

半分呆れながら

返事する。

さとみくんの服装は

かなりラフな格好だった。

ころん

さとみくん!

さとみ

何?

ころん

さ、さとみくんってさ、確かパーカー着てる人好きなんだよね?

さとみ

…まぁ。

さとみ

ほら、パーカーって可愛いじゃん?

ころん

そ、そうだよね💦

なんでさとみくん

気付いてくれないの?

僕、今日パーカーだよ。

君が好きだって言ってたから

今日の為に買ったんだよ。

なんで僕の服装見てくれないの?

ころん

さとみくん、ぼ、僕今日パーカーだよ?

さとみ

お、本当だ。

さとみ

…そのパーカー、谷川に似合いそうだな。

ころん

は?

さとみ

谷川って水色の服似合いそうじゃね?

ころん

そ、そうだね…。

....最低。

自分の唇を強く噛み締める。

なんで君は僕を見てくれないの?

谷川さんなんて

ただの告白断る為なんでしょ?

なのになんで

そんなに彼女の話をするの?

さとみ

ころん?

さとみ

大丈夫か?

さとみ

顔色悪いけど…?

ころん

あ、だ、大丈夫!

さとみくんを

心配させまいと

必死に作り笑いをする。

あの後

僕達は買い物をした。

それだけなら良かったが

さとみくんは

どうやら谷川さんの

プレゼントを買う為に

わざわざ僕を呼び出したらしい。

とぼとぼと

静かに足を動かす。

最悪。

行かなきゃ良かった。

用事があるって嘘をついて

断ればよかったのに…

僕はその場にしゃがみ込む。

そして溢れ出る涙を

流し続ける。

静かに涙を流す。

大好きな彼を想って.....

学校のお昼休み

さとみ

なぁころん。

ころん

なぁに?

さとみ

俺さ、もしかしたらアイツの事好きかもしれない。

ころん

え?

ころん

アイツって谷川さん?

さとみ

うん。

ころん

…なんで?

さとみ

アイツといると楽しいし、幸せなんだよね。

ころん

っ.......

眉を八の字にする。

さとみ

しかもアイツ、俺の事なんか好きでいてくれてるし。

ころん

….....。

だったら…

なんだったら

僕だって

僕の方こそ

さとみくんの事

好きだよ。

僕だって君の事好きなんだよ。

大好きなんだよ。

それなのに…

なんで君は気付いてくれないの?

と、その時

彼の携帯の着信音がなる。

さとみ

あ、ごめん。

さとみ

谷川からだ。

そう言って

彼は携帯を耳にかざす。

僕はその横顔を見てるしかなかった。

彼は時々表情を変える。

だが、大体は嬉しそうな顔をする。

その横で僕は

泣きそうになるのを

必死にこらえる。

僕と一緒にいる時は

こんなに柔らかな表情

してくれないくせに。

こんなにコロコロ

顔変えないくせに。

ころん

バカ…。

小さく呟いた

僕の本音は

彼の話し声によって

かき消されてしまった。

転入してきた彼は桜のようだった。

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