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せんせーい
せんせーい
せんせーい
その時だった
職員室の窓の外
校庭に面した中庭から黄色い歓声が上がった。
何事かと全員の注意がそちらに向く。
えま
中庭で数人の男子に囲まれ、きゃっきゃと笑っている
えまが男子たちを引き連れて職員室前を通りかかったのだ
ガラス越しに中が見える。
えまは俺と目が合った瞬間、にっこりと微笑んだ。
そしてその唇がゆっくりと動いた。
声は聞こえない。
だが読み取れた
「ざ・ま・あ」
俺はえまの口の動きを見ても表情一つ変えなかった
怒りも悲しみも浮かばないその顔は
まるで能面のようだった
えま
モブ太郎(使い回し)
外の声が薄く聞こえる
職員室の中の空気がさらに悪化した
せんせーい
せんせーい
せんせーい
ゴミ、
俺はこの言葉を聞いても
怒りや悲しみはない
今怒ったところで、今悲しんだところで
なんにも起きないんだろう
ぷりっつ
退学。
その単語が職員室に落ちた瞬間空気が変わった
ほかの教師たちもこちらを見る
ちぐさ
まぜ太
まぜ太
まぜ太
けちゃ
"5人"が退学を望んでいる
俺は椅子に座ったまま微動にしない
担任が電話機に手を伸ばした
保護者への連絡
自体は取り返しのつかない方向へ転がり始めていた
あっと
あっと
あっと
いきなり名前を呼ばれた
黙って着いていく
廊下に出た
あっと
あっと
あっと
あっきぃ
あっと
あっきぃ
あっきぃ
俺の家には昔から父さんと母さんはいない
育ててくれたのはおばあちゃん
でも俺が中学入った頃に〇んじゃって
だから今は家には誰もいない
ご飯はコンビニ
ちゃんとバイトしてるから稼げてはいる
おばあちゃんか、
育てて貰えたのはいいけど
扱いは酷かった
毎日毎日殴られて
ご飯は作ってくれるけど
冷めきったやつだけ
まともな料理を出してくれたと思ったら
賞味期限切れてるし
まぁ賞味期限は切れてても問題ないんだっけ?
そんなのはどーでもいいけど
お風呂は嫌い
鏡も嫌い
お風呂は傷ついてボロボロな自分の体を見るのが辛いから
鏡はボロボロでアザだらけだった自分の顔を見るのが辛いから
お風呂は入ってるけど
すぐ済ませる
鏡は新聞にガムテープをつけて隠している
おばあちゃんのお葬式は
悲しくなかったなあ
アレ
カナシイって
なんだっけ
タノシイって
シアワセって
フツウって
なんだっけ?
ゼンブ分からないや
ガンバって思い出さないと
あっと
あっと
あっきぃ
アレ、なんでこんなに苦しいんだ?
あっと
あっと
俺息してない?
あっきぃ
息しなきゃ
すって
どうやって息吸うの、?
あっと
せんせーい
あっきぃ!!!! (あっと)
せんせーい
せんせーい
あっきぃ
周りに人だかりができていた
俺は未だに息ができていない
あれ、、
意識が、、
あっきぃ
あっと
けちゃ
ぷりっつ
ちぐさ
ちぐさ
ちぐさ
まぜ太
ひな
ひな
せんせーい
せんせーい
せんせーい
せんせーい
けちゃ
せんせーい
あっきぃ
あっきぃ
あっきぃ
あっと
あっと
あっきぃ
あっきぃ
俺が周りを見回した時
本気で心配しているような顔をしたけちち
ちょっとだけ心配をしているようなぷーのすけ
笑っているちぐちゃん
ざまぁと言いたげな顔をしているまぜち
そして、
一瞬だけニヤけて
すぐに心配そうな顔に切り替わった
ひな
俺は、誰を信じればいいんだろうか
ここで切ります😌😌
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コメント
1件
うわあ……このエピソード、胸が締め付けられるな。あっきぃの「カナシイってなんだっけ」って内省が、これまでの虐待の積み重ねを物語ってて、読んでて息が苦しくなったよ。周りが「ざまぁ」って笑う中で、あっとだけが本気で心配してるのが救いだね。でもひなの一瞬のニヤリがほんと怖い……誰を信じていいのか、読者も一緒に迷わされる構成が巧い。設定がしっかり練られてるから、この世界の空気感にどんどん引き込まれるよ。続きがすごく気になる。
リーマル
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