放課後の教室。
夕陽が差し込む中
すちは黒板を消していた。
翠川すち
その瞬間、背後から聞こえた声が__
彼女の心を一瞬で凍らせた。
元いじめっ子
元いじめっ子
翠川すち
元いじめっ子
元いじめっ子
笑う声が、あの頃の痛みを呼び覚ます
翠川すち
声が震える。
それを見て、モブ女たちは面白がるように
笑った
元いじめっ子
元いじめっ子
その時
紅咲なつ
教室の扉が勢いよく開く。
なつといるまが立っていた。
紫堂いるま
元いじめっ子
元いじめっ子
紅咲なつ
なつの声は静かだけど、
確かに怒っていた。
紫堂いるま
元いじめっ子
元いじめっ子達は不満をこぼしながら
教室を出ていった。
静まり返る教室。
すちの目には、涙が浮かんでいた。
翠川すち
翠川すち
紅咲なつ
紅咲なつ
紫堂いるま
紫堂いるま
翠川すち
その声は小さくて、
けれど確かに温かかった。
下校途中。
三人並んで歩いていると、
前から上級生の3人がやってきた。
黄瀬みこと
黄瀬みこと
翠川すち
桃原らん
桃原らん
紅咲なつ
雨乃こさめ
紅咲なつ
紫堂いるま
紫堂いるま
桃原らん
紫堂いるま
黄瀬みこと
翠川すち
黄瀬みこと
その言葉に、
みことの頬が少しだけ赤くなった。
雨乃こさめ
紅咲なつ
紅咲なつ
桃原らん
紫堂いるま
みんなが笑った。
春の風が吹いて、
少し冷たい空気を運んでくる。
そんな風の中で、すちは思う
翠川すち
翠川すち
その夜、
女子組シェアハウス『リリィハウス』
すちはノートを開きながら、
ぽつりと呟く。
翠川すち
その笑顔を、
窓の外の月が優しく照らしていた。
第2話いいねありがとうございます。
𝐧𝐞𝐱𝐭…🧸𓈒 𓏸💖150
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