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放課後の音楽室。

夕焼けが白い鍵盤を淡く染めていた。

静かな時間の中で、

すちはそっと指を動かす。

翠川すち

....えっと、この曲は...

黄瀬みこと

すちちゃんが作ったの?

翠川すち

う、うん。

翠川すち

誰にも聴かせたことないんだけど....

黄瀬みこと

じゃあ、俺が1番最初だ

その言葉に、すちは顔を赤らめた。

翠川すち

....変な曲かもしれないよ?

黄瀬みこと

いいよ、すちちゃんが弾くなら

黄瀬みこと

どんな音でも聴きたい

ピアノの音が、柔らかく響いた。

少し切なくて、少しあたたかい旋律。

みことはじっとその横顔を見つめながら

どこか胸が痛くなるのを感じていた。

曲が終わると、

翠川すち

...こんな感じ、かな

黄瀬みこと

....すごく綺麗だった。けど....

翠川すち

けど?

黄瀬みこと

すちちゃん、途中で泣いてたよ

翠川すち

.....え?

すちは慌てて頬に手を当てる。

指先が濡れていた。

翠川すち

あ...ほんとだ

黄瀬みこと

無理してない?

翠川すち

....違うの。

翠川すち

ただ、思い出しちゃって

みことは何も言わず、

そっとハンカチを差し出した。

黄瀬みこと

泣いていいんだよ。

黄瀬みこと

俺の前では。((パッ

翠川すち

みことくん。

翠川すち

.....トコトコギュッ

彼の言葉が胸の奥に落ちて、

すちは小さく肩を震わせながら涙をこぼした。

翠川すち

.....怖かったの。

翠川すち

前の学校では、誰も信じられなくなって.....

翠川すち

でも、今は....怖いけど、少しだけ、

翠川すち

.....あたたかいの

黄瀬みこと

あたたかいのはきっと

黄瀬みこと

"誰かを信じてる"証拠だよ((撫

翠川すち

.....うん((ポロポロ

みことはそっとすちの頭を撫でた。

その手のぬくもりに、涙が止まらなくなる。

その頃__

廊下の外では、

偶然通りかかった

らんといるまが立ち止まっていた。

桃原らん

.....なんか、いいん雰囲気じゃね?

紫堂いるま

シーッ!聞こえるでしょ?

桃原らん

いやぁ~、青春だなぁ。

桃原らん

いるまちゃんも、俺とこんな風に__

紫堂いるま

言ったら殴るから

桃原らん

ははっ、ツンデレかわい~

紫堂いるま

ほんま殴るから//

2人の会話はいつもより近い。

けれどその距離は、

まだあと一歩、

踏み込めないまま__。

そしてその頃、外のベンチでは__

なつとこさめが、缶のココアを片手に

並んでいた。

雨乃こさめ

なつちゃん、

雨乃こさめ

今日もすちちゃんの事見てたね

紅咲なつ

....心配なんだもん。

紅咲なつ

前の学校のこと、

紅咲なつ

まだ完全に癒えてないし

雨乃こさめ

こさめも見てたよ。

雨乃こさめ

すちちゃん、泣きそうな顔してた。

紅咲なつ

....でも、みこと先輩がいたから

雨乃こさめ

...そっか。みことくんかぁ

ほんの少し、こさめの声が沈んだ。

紅咲なつ

.....?どうしたの?

雨乃こさめ

なんでもない。

雨乃こさめ

こさめ、なつちゃんが笑ってるの

雨乃こさめ

"いちばん"好き((ニカッ

紅咲なつ

.....ありがとう///

二人の指先、少しだけ触れた。

けれどお互い何も言えず、

夜風が間を通り抜けていった。

その夜、女子組の家では__

紅咲なつ

....すち、大丈夫?

翠川すち

うん、みことくんと話して、

翠川すち

少し楽になった。

紫堂いるま

あの黄色い人ほんと優しいよね

紅咲なつ

ちょっと照れてたけどね~?

翠川すち

え、えっ!?

翠川すち

な、なに言ってるのっ

紫堂いるま

ふふ。

紫堂いるま

顔、真っ赤((笑

みんなで笑い合った。

その笑い声が、

柔らかく夜に溶けていく。

桃原らん

みこと~、またすちちゃんのこと考えてんの?

黄瀬みこと

....バレてる?

雨乃こさめ

そりゃあ、顔に出てるよ

黄瀬みこと

...なんか、放っておけないんだ。

黄瀬みこと

あの子、笑ってるけど、どこか寂しそうで

桃原らん

わかる。

桃原らん

そういう子、守りたくなるタイプ

雨乃こさめ

なつちゃんも、そう((ボソッ

静かな夜。

窓の外には、

春の星が滲んでいた。

それぞれの胸に、

まだ名前の無い

"恋"が少しずつ

芽吹き始めていた。

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