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放課後の音楽室。
夕焼けが白い鍵盤を淡く染めていた。
静かな時間の中で、
すちはそっと指を動かす。
翠川すち
黄瀬みこと
翠川すち
翠川すち
黄瀬みこと
その言葉に、すちは顔を赤らめた。
翠川すち
黄瀬みこと
黄瀬みこと
ピアノの音が、柔らかく響いた。
少し切なくて、少しあたたかい旋律。
みことはじっとその横顔を見つめながら
どこか胸が痛くなるのを感じていた。
曲が終わると、
翠川すち
黄瀬みこと
翠川すち
黄瀬みこと
翠川すち
すちは慌てて頬に手を当てる。
指先が濡れていた。
翠川すち
黄瀬みこと
翠川すち
翠川すち
みことは何も言わず、
そっとハンカチを差し出した。
黄瀬みこと
黄瀬みこと
翠川すち
翠川すち
彼の言葉が胸の奥に落ちて、
すちは小さく肩を震わせながら涙をこぼした。
翠川すち
翠川すち
翠川すち
翠川すち
黄瀬みこと
黄瀬みこと
翠川すち
みことはそっとすちの頭を撫でた。
その手のぬくもりに、涙が止まらなくなる。
その頃__
廊下の外では、
偶然通りかかった
らんといるまが立ち止まっていた。
桃原らん
紫堂いるま
桃原らん
桃原らん
紫堂いるま
桃原らん
紫堂いるま
2人の会話はいつもより近い。
けれどその距離は、
まだあと一歩、
踏み込めないまま__。
そしてその頃、外のベンチでは__
なつとこさめが、缶のココアを片手に
並んでいた。
雨乃こさめ
雨乃こさめ
紅咲なつ
紅咲なつ
紅咲なつ
雨乃こさめ
雨乃こさめ
紅咲なつ
雨乃こさめ
ほんの少し、こさめの声が沈んだ。
紅咲なつ
雨乃こさめ
雨乃こさめ
雨乃こさめ
紅咲なつ
二人の指先、少しだけ触れた。
けれどお互い何も言えず、
夜風が間を通り抜けていった。
その夜、女子組の家では__
紅咲なつ
翠川すち
翠川すち
紫堂いるま
紅咲なつ
翠川すち
翠川すち
紫堂いるま
紫堂いるま
みんなで笑い合った。
その笑い声が、
柔らかく夜に溶けていく。
桃原らん
黄瀬みこと
雨乃こさめ
黄瀬みこと
黄瀬みこと
桃原らん
桃原らん
雨乃こさめ
静かな夜。
窓の外には、
春の星が滲んでいた。
それぞれの胸に、
まだ名前の無い
"恋"が少しずつ
芽吹き始めていた。
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