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主
主
主
主
主
主
主
入園式を無事終え、子供達が初めて1日を幼稚園で過ごした、次の日の朝のこと。
中也
愛也
心治
中也
中也は子供部屋まで子供達を起こしに行ったとき、心治の異変に気づいた。いつもは明るい心治が今日は俯いていて暗い様子なのだ。
太宰
中也
太宰
中也の近くには太宰もおり(今日は寝室を出る前に存分にイチャイチャしました)、太宰は心治の元気が無い原因が分かっているようだった。
中也
太宰
中也
太宰
そうして中也は太宰に思いついた考えを説明し、太宰も乗り気な為、2人は早速作戦を実行したのだった。
太宰と中也は朝食を食べた後、心治が着替えている間に、座敷に愛也を呼び出した。
愛也
しかし、愛也は何故呼び出されたのか分からない為、これから怒られるんじゃないかとドキドキしていた。そのとき中也が話し出した。
中也
愛也は、なにを話されるのかと、中也の言い方にゴクリと息を呑む。
中也
愛也
愛也は思ってもいなかったことを言われて頭にハテナが浮かんでいた。
太宰
愛也
太宰
愛也
太宰
愛也
太宰
愛也
愛也
中也
太宰
話を一通り聞いた愛也は、目をキラキラさせていた。愛也が観ている某スパイアニメや両親の仕事柄、その言葉を聞いたことがあり、特別任務とは愛也の憧れだったのだ。その様子に両親はズッキュンと胸を打たれていた。
中也
愛也
そう言って中也が某スパイアニメの台詞で激励すると、愛也は嬉しそうに返事をした。それを見て太宰は思う。
太宰
そうして心治にバレないうちに3人は元の部屋に戻ったのだった。
太宰と中也は子供達を幼稚園に送り届けた後、それぞれ出勤した。子供達はというと、今日は生憎の雨で、室内で遊んでいた。
幼稚園の先生
子供達一同
先生がそう言うと、子供達は一斉にブロックを取りに向かった。玩具を手に入れるのは争奪戦なのだ。
園児(女子)
園児(男子)
園児(女子)
しかし心治はなかなかその場から動けずにいた。それを見た愛也は動き出す。
愛也
愛也
心治
そうして自分達の分を取りに向かったのだが、玩具箱の中を見ると、ブロックが一つも残っていなかった。
心治
悲しんでいる心治を見た愛也は、どうしようかと悩む。すると、他の子より多くのブロックを持っている園児のグループを見つけた。
愛也
心治
愛也
心治
そして心治は勇気を出して、そのグループの女の子に話しかけた。
心治
園児(女子)
心治
園児(女子)
心治
園児(女子)
心治
愛也
心治
そうしていつも通り2人で楽しく遊んだのだった。
そしてその後も…
幼稚園の先生
子供達一同
愛也
心治
ということがあったりして、愛也のおかげで心治は楽しい1日を過ごせたのだった。
そしてお迎えの時間になると、次々と園児達は帰って行った。2人も今か今かと待っていると、突然声を出して振り返った。
心治
愛也
2人は足音で自分の両親だと分かるのだ。流石、ヨコハマ最強の夫婦の子供である。
中也
心治
愛也
中也
太宰
子供達は太宰と中也が部屋に入った途端に抱きついた。
中也
心治
愛也
太宰
心治
愛也
中也
太宰
2人は心の中で安堵した。実は2人とも、一日中かなり心治のことを心配していたのだ。所謂親バカである。そして愛也にも目配せした。
中也
太宰
すると愛也は誇らしげにドヤ顔をしてきた。その姿に夫婦は心の中でかわいいを連呼しつつも、帰りの荷物をまとめて帰路に着いたのだった。
その後家に帰り、今は夕飯を食べながら、今日の出来事を話していた。
心治
中也
心治
太宰
心治
そうして和やかに夕食を終えた後、心治が太宰とお風呂に入っている間に、中也が愛也と任務の話を始めた。
中也
愛也
中也
愛也
中也
愛也
中也は驚いた。3歳児がよくこんなに考えて行動できるものだと。この能力は太宰譲りか?と思う。
中也
愛也
中也
そうして中也はご褒美として、頑張ってくれている可愛くて愛しい愛息子を抱きしめてあげたのだった。
そして次の日、今日は昨日の雨が嘘だったかのような晴天だった。
幼稚園の先生
子供達一同
そうして園児達は次々と外に出て行った。愛也と心治も外に出たが、既に遊具は沢山の園児達が集まっており、迚じゃ無いが、楽しく遊べるようには見えなかった。そして残った選択肢は…
愛也
そう、遊具で遊んでいる園児達とは別に、鬼ごっこをしている園児達がいたのだ。人数がそこまで多い訳では無い。愛也はそこに目をつけた。
愛也
しかし、心治はなかなか納得しなかった。
心治
愛也
心治
愛也
心治
そして愛也は鬼ごっこをしている園児の1人に話しかけた。
愛也
園児(男子)
愛也
園児(男子)
園児(男子)
園児(女子)
園児(女子)
愛也
心治
そうして2人は鬼ごっこに混ざって遊んだのだった。愛也は心治のことが心配で、時々遊びながらチラッと心治の様子を見ていた。だが、心配とは裏腹に、迚楽しそうに遊んでいて安心したのだった。
そして数日後。心治も少しずつ幼稚園に慣れてきて、愛也の特別任務も無事終わったある日のこと。
園児(女子)
園児(女子)
愛也
愛也が幼稚園の廊下を歩いていると、ふと聞き捨てならない言葉が聞こえてきた。心治のことが大好きな愛也はいてもたってもいられなくなり、園児達に聞いてしまった。
愛也
園児(女子)
園児(女子)
そう言って逃げようとした2人を愛也は呼び止めた。
愛也
園児(女子)
園児(女子)
園児(女子)
愛也は女の子達の解答を聞いて、心治が遊びに誘われていたことを初めて知った。しかし思う。
愛也
そう、鬼ごっこで楽しいと感じていたなら、また遊びたいと思う筈。そう思っていたときに誘われたなら、絶対その誘いに乗る。なのに何故断るのか?
愛也は心治に無理をしてまで他人と遊んで欲しいわけではないが、何故断るのか疑問に思うし、心治が嫌われたままなのは嫌なので、心治に聞いてみて、あわよくば他人と遊べる様になって欲しいと思ったのだった。
家に帰って夕飯を食べた後、子供部屋で遊んでいるときに、愛也は例の質問をしようと心治に話しかけた。
愛也
心治
愛也
心治
心治は、何故それを愛也が知っているのか驚いたと同時に、何故その話をするのかと、触れられたくない話題を振られたことで怖くなり、ビクッと肩を震わせた。それを見た愛也は怖くない様に優しく話しかける。
愛也
愛也がそういうと心治は心を開き、顔を俯かせながらも少しずつ話し出した。
心治
愛也
心治は自分達を見る大人が表面だけの笑顔でいることに気づいている為、他人に近寄るのが怖いのだ。太宰家に近づこうとする奴等はよく子供達をダシにする為、子供達には人面のいい笑みを浮かべる。しかし、それは勘のいい愛也も気づいていることだった。
愛也
心治
愛也
心治
愛也
心治
愛也
そう、今まで愛也と心治にはほとんどコミュニティが無く、武装探偵社かポートマフィアの限られた人間としか関わってこなかった。だから自分達以外の子供との関わりも一切無かった為、その様な顔もされたことが無いのだ。
愛也
心治
心治は頷いたものの、なかなか晴れた顔をしない。それを見た愛也は心治を精一杯応援した。
愛也
心治
それを聞いた心治はバッと顔をあげた。
愛也
心治
子供部屋の扉の隙間から、子供達のやりとりをそっと見守る姿があった。
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
そして次の日、幼稚園に預けられた愛也と心治が塗り絵をしていると、先日の女の子達が心治に話しかけてきた。
園児(女子)
心治
園児(女子)
先日の女の子達が心治を遊びに誘ってくれたのだ。しかし、心治はまだ不安で、チラッと愛也を見る。それに気づいた愛也は心治に耳打ちした。
愛也
それを聞いて心治は、女の子達に向かって微笑んで言った。
心治
心治がニコッッッ…と笑った瞬間、心治を中心とした周囲一帯を花畑が包み込んだような錯覚が起きた。みんなが心治を見つめる。目の前にいた女の子達は頬を染めていた。愛也は心の中でしまった!と叫んだ。
愛也
愛也が「笑顔で」と言ったのは、心治のことを嫌いと言った奴等に、心治の可愛さを見せつけてやろうと思ったからだった。それなのに関係のない園児さえ、心治の可愛さに魅了されている。かなりの誤算だ。
園児(女子)
園児(女子)
心治
そうして女の子達と心治は一緒にお人形遊びを楽しんで、心治に幼稚園で初めての友達が出来たのだった。
その後お迎えが来て家族揃って帰宅し、夕飯を食べながら、今日の幼稚園での話をしていた。
心治
中也
太宰
太宰と中也は心治に元気が戻り、楽しそうに幼稚園から帰って来たことに安心した。しかしその一方で…
太宰
中也
心治の次は愛也が憂鬱そうにしていて、何があったのだと不思議に思ったのだった。
主
主
主
主
主
主
短編①
愛也が心治を励ました後、ふと聞きたかったことをもうひとつ思い出した愛也は、心治に聞いてみた。
愛也
心治
愛也
心治
心治は即答で答えた。それを聞いて愛也は幸せゲージがMAXになって、心治に抱きついた。
愛也
心治
2人がぎゅーと抱きしめ合っているのを扉の隙間から見ていた夫婦はというと…
中也
太宰
会心の一撃を喰らっていた。
短編②
実は、心治をお人形遊びに誘ってくれた女の子達は愛也に、今日心治を遊びに誘う様に、と頼まれていたのだった。これはそのときのお話。
保育園に着いてすぐに、愛也は先日の女の子達を探して話しかけた。
愛也
園児(女子)
園児(女子)
愛也
女の子達は怯えていた。前回の、怒った愛也の声と視線が、3歳とは思えない程鋭かったのだ。愛也は基本怒っても態度に出さないが、あのときは大好きな心治のことで、態度に出さずにはいられなかった。しかし、今回は怒りに来たのではない、頼み事をしに来たのだ。
愛也
園児(女子)
園児(女子)
愛也
園児(女子)
園児(女子)
女の子達は安堵した。絶対怒られると思っていたから。しかし、やはり大好きな心治のことになると、愛也はお願いだけでは止まらない。
愛也
園児(女子)
園児(女子)
そうして愛也が去っていった後、女の子達は我慢していた涙を溢した。
園児(女子)
園児(女子)
園児(女子)
この女の子達の判断は賢明だった。先生に言っていたら如何なっていたことやら。倍返しでは済むまい。なんと言ってもヨコハマ最強の夫婦の血を継いでいるのだから…。