急で、個性が使えなかった
反射的に、目をつむった。
でも、その刃物が、私に向かって飛んでくることはなかった
夢主
んっ、、?
恐る恐る目を開ける、と、。
相澤消太
っ、危ないだろ、
相澤消太
油断は禁物だ、何度言えばわかる。
私を庇って、立っていた
相澤消太
っ、怪我ないか、
夢主
!!な、何してるんですか!?
肩からは血がポタポタ落ちる
夢主
なんで、私には怪我するなって言ったのに、
夢主
消太さんが、庇って怪我をしてるんですか!?
相澤消太
...
痛々しい傷が目に入った
相澤消太
怪我させるわけにはいかないだろ
相澤消太
俺の生徒だ、それに
相澤消太
俺の、大切な恋人だ
消太さんの口から零れた本音が
私の心を温める
夢主
っ、怪我、、私が治します、
相澤消太
...あぁ。
学校に戻って、保健室で手当をしていた
沈黙が、何故か気まずかった。
夢主
...ここ、巻きますから
消太さんから、包帯を奪って
腕に丁寧に巻いていく
夢主
...あの、すみま―――
相澤消太
お前を守れてよかった
夢主
え、?
私の言葉に重ねるように、消太さんは言葉を発した
相澤消太
絶対守るって、言ったからな。
相澤消太
だから、よかった。
そう、告げられた
夢主
...守ってくれて、ありがとうございます!
相澤消太
...手が止まってるが?
夢主
あ!すみません!!
素早くしないと、怒られてしまう
そんなせっかちな所も、昔を思い出してしまう材料にしかならない
初々しい、初恋だった。