じん
先輩の家…!
クロ
クロ
じん
今日は任務が少なく、暫く何処かで待機する予定だった。現場から丁度彼の家が近かったため、先輩の家で待機することになった。
じん
クロ
じん
クロ
沈黙が続く しかし黙っていても彼が美しく見えた
しかしずっと黙っている訳にもいかない。 話題を振ることにした
じん
クロ
だったら…
じん
先輩を壁へ追いやり、 手を彼の頭より上に突いた
じん
クロ
彼の言葉を無視し、唇を寄せ合う
クロ
クロ
じん
じん
離れていっちゃうじゃないですか。先輩。
クロ
じん
じん
じん
幼子のような、悲しい顔をする
クロ
じん
じん
こうでもしないと、先輩が今よりもっと遠い存在になってしまう。
クロ
クロ
じん
足りないんですよ!先輩!!
先輩の手を握りしめ、 思わず叫んだ。
クロ
じん
沈黙が続く。 彼はどうやら困惑しているようだった
じん
じん
クロ
クロ
じん
それは数年前のことだった。
酷く雨が降っていた日だった
じん
家庭内での暴力をきっかけに 家から追い出され 何も出来ずに彷徨い続けていた
腹の音が鳴り止まない。 食べ物、飲水が恋しい。
けれども警察は怖い。 児相はもっともっと怖い。
大きな声で罵られ 挙句、悪者にされてしまうから。 そう思っていたのだ
その状態で雨に打たれ、 やがて死んでしまうところであった。
クロ
じん
クロ
じん
クロ
じん
静かに頷く
クロ
クロ
じん
じん
クロ
クロ
クロ
クロ
じん
じん
じん
じん
じん
クロ
じん
クロ
沈黙が続いた
クロ
そう言って彼はそそくさと外へ出ていった
じん
次は逃がしませんから。
コメント
2件
大好きです…もう泣いていいですか???まだ読めてない作品沢山ある…しあわせだ…😭😭😭