リビングに戻れば冷たくなってラップのかけられた夜ご飯が置かれていた
nakamu
ぶるーく......

リビングには俺しかいなくてぶるーくがどこにいるのかわからなかった
nakamu
ぶるーくどこ......?

nakamu
でも......

目をつぶってソファで横になっていると突然ドアの開く音がした
broooock
nakamu....?

broooock
寝るなら上で寝な?

nakamu
うん

nakamu
そうしようかな

broooock
起き上がれる?

そう言いながら彼は俺の体の下に腕を入れて持ち上げてくれる
nakamu
ん.......

broooock
まだ夜ご飯食べてないのか.....

nakamu
あ、ごめん

nakamu
食べてから寝るね?

broooock
いいよ

broooock
今日はこのまま寝ちゃいな?

nakamu
いや大丈夫

nakamu
食べれるから

彼の目に浮かぶ心配の色は一切消えなくていきなり力強く訴えてきた
broooock
nakamu

broooock
そんなに無理しないでもらっていい?

nakamu
別に自分の体だしまだ大丈夫だよ

broooock
nakamu

broooock
大丈夫とかじゃないの

broooock
体は悲鳴あげてるでしょ

nakamu
大丈夫

nakamu
もっと苦しい人なんていっぱいいるんだから

broooock
苦しさなんて比べるものじゃないよ

nakamu
でも俺は充実してるだけだもん

nakamu
苦しんでない

broooock
.....も〜

nakamu
.......だって

broooock
はいお口チャック....

nakamu
.......

broooock
もう君には苦しんで欲しくないんだよね

broooock
だからちゃんと聞いててね

nakamu
........

微かに首を縦に振れば目の前の彼が微笑んで話し始める
broooock
例えば

broooock
ここにろうそくが2つあるとするよ?

broooock
片方は長くてでも細いろうそく

broooock
もう一個は短くてでも太いろうそく

broooock
ここに火をつけると

broooock
短い方の火が長い方に比べてものすごく強くなったんだ

broooock
どっちの方が先に蝋がなくなったと思う?

nakamu
.......短い方?

broooock
ふふw

broooock
良かったよ

broooock
そう答えてくれて

broooock
僕は周りの環境をろうそくに

broooock
火の大きさを充実感に例えたんだよ

broooock
nakamuは短くて太い方のろうそく

broooock
充実感だって上手く行動していかないと重くて仕方ない疲労になっちゃうんだよ

broooock
少し休んでみようよ

broooock
僕が

broooock
僕たちワイテルズの仲間が

broooock
君に蝋を与えてあげるからさ

broooock
明日明後日はお休みね

broooock
何も心配せずに休みなよ?

俺は何も言わずにソファの上で俺と向き合う彼のパーカーを優しく掴んだ
broooock
w

broooock
寂しかったんでしょ?w

broooock
疲れてたんでしょ?w

ちょっと煽り気味のその問いかけを無視して彼の胸に頭を埋める
broooock
かわいーw

broooock
このままで寝れそうなら寝ちゃいな?

遠くなっていく思考の中俺は彼にしがみつきながら伝えたんだ
nakamu
.........ごめんねッ

nakamu
大好き.......ぶるーくッ

俺の心の底を見てくれる彼が好きで好きでしょうがなかった
broooock
僕もnakamuにこと好きだよ?

broooock
泣くまで我慢しないで

broooock
いつでも僕のところに来てね.....?

暗闇に浸かる前に聞いた言葉は俺の胸を満たしていった