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カルマ

腕大丈夫?

リーサ

はい

リーサ

問題ありません

カルマ

問題ないってわけじゃないでしょ

リーサ

問題ありません

カルマ

…そう

カルマ

そういえばタコ進路相談するんだって

リーサ

聞きましたよ

リーサ

進路相談など私には無意味なのに

カルマ

リーサはさ、この暗殺が終わっても殺し屋続けるの?

リーサ

はい

リーサ

私にはこれしかないので

カルマ

他にしたいこととかないの?

カルマ

リーサならどこでも行けるでしょ

リーサ

……考えたことありません

リーサ

何かになりたいとも思いません

カルマ

考えてみなよ

リーサ

なぜ?

リーサ

今更私が普通の生活ができるはずがないでしょう

カルマ

……

教員室です

殺せんせー

次はリーサさんですね

殺せんせー

君の進路を聞かせてください

リーサ

このまま殺し屋としているつもりです

殺せんせー

……

殺せんせー

それはリーサさんがしたいことですか?

リーサ

……

リーサ

言っている意味がわかりません

リーサ

私は殺し屋として育てられました

リーサ

だから殺し屋になります

リーサ

それだけです

殺せんせー

あなたは自分の意思を持った方がいい

リーサ

…私の、意志

殺せんせー

はい笑

殺せんせー

あなたがしたいこと、好きなこと、もっとたくさんの感情を自覚しなさい

リーサ

……

リーサ

分かりません

リーサ

それは暗殺に必要でしょうか

殺せんせー

殺せんせー

…1つ質問をしていいですか?

リーサ

……はい

殺せんせー

なぜ、あなたは自分の身を顧みずE組を守ったのだと思うますか?

殺せんせー

それに、あなたが何もしないだけであなたの先生の情報を渡す

殺せんせー

と、あなたにとっては好条件だったのでは?なぜ行ったのです?

リーサ

……

リーサ

(なぜ、そんなの)

リーサ

分かりません

リーサ

私も初めての事だったので戸惑っています

リーサ

何故か、そうしなくてはならないと感じて…

殺せんせー

そうですかそうですか

リーサ

…あなたは、先生…なのでしょう?

殺せんせー

はい

リーサ

なら教えてくれませんか?

リーサ

なぜ、私はあの方たちを守ったのですか?

リーサ

なぜ、私はあの方達が傷つくのを見たくないと思うのですか?

リーサ

なぜ、あの方たちは幾度もあなたを殺すために危険な目に合わせた私を憎まず

リーサ

笑顔で話しかけてくるのですか

リーサ

分かりません

リーサ

先生は教えてもらえませんでした

リーサ

何故ですか?

リーサ

あなたなら分かりますか?

殺せんせー

それはE組のみんながリーサさんを好きで、リーサさんもE組のみんなが好きだからでしょう笑

リーサ

…好き、

殺せんせー

だからどんなことをされても仲良くなりたいと思う

殺せんせー

だから守りたいと思う

殺せんせー

自然なことです笑

リーサ

……(好き、先生ぐらいに)

殺せんせー

あなたは感情がない訳では無い、ただその感情を自覚できていないだけ

殺せんせー

あなたの精神はまだ死んでいない

殺せんせー

E組のみんなと接していくうちに麻痺していた感情が芽生えてきたんでしょうね

殺せんせー

私はね嬉しいですよ

殺せんせー

あなたが私に教えて欲しいと言ってくれたことが

リーサ

……

殺せんせー

暗殺のためじゃなく、あなたのためにもっと自分の意思を主張しなさい

リーサ

……やり方が、分かりません

リーサ

私の意思、というのも

リーサ

したいことも思い浮かびません

リーサ

私はただ命令に従うだけでしたから

リーサ

今更そんなことを言われても、

殺せんせー

……それではこうしましょう

殺せんせー

1日に1回、あなたがやりたいこと、して欲しいこと

殺せんせー

小さなことでいいので考えて私に教えてください

殺せんせー

あなたの宿題です

リーサ

……分かりました

リーサ

……すみません

リーサ

もうひとついいですか?

殺せんせー

はいどうぞ

リーサ

好きだから守るというのは分かりました

リーサ

私もあの方たちが大切なんだと思います

リーサ

だからこそ言います

リーサ

嫌いになるにはどうしたらいいでしょうか

殺せんせー

……

リーサ

このままでは私は弱くなるだけです

リーサ

先日のようになってはダメなのです

リーサ

弱点があってはダメなのです

殺せんせー

守るものがあるのは弱みではありませんよ

殺せんせー

むしろ人は守るものがあって強くなる生き物です

リーサ

私にはできません

リーサ

このままでは私はダメになります

リーサ

私はあの方たちが傷つくのは嫌だと思い、守りました

リーサ

守るだけで精一杯でした

リーサ

もし、守りきれずに傷ついたら

リーサ

私は…

殺せんせー

(昔の境遇のせいで自分の感情への自覚が人より鈍くなったとばかり思っていましたが)

殺せんせー

(これはリーサさんが苦しい思いや、辛い思い、悲しい思いなどを)

殺せんせー

(自ら感じないようにしていたんですね)

殺せんせー

(そしてそれが普通になった)

殺せんせー

(自己洗脳…)

殺せんせー

(リーサさんの唯一の自己防衛だったんですね)

殺せんせー

(そしてまた自分が苦しくなることを恐れている)

殺せんせー

リーサさん、人の人生には必ず悲しいこと、辛いことはあるものです

リーサ

分かっています…

殺せんせー

そういう時に人はね、助け合う生き物なんですよ

殺せんせー

1人では乗り越えられない壁もみんなでなら乗り越えられる

殺せんせー

もしあなたが傷ついたり、困ったことがあれば必ずE組のみんなが助けてくれます

殺せんせー

あなたが先日そうしたようにね

リーサ

…もしそれでも無理だったのなら

殺せんせー

先生を頼ってください笑

リーサ

!!

殺せんせー

必ず助けます

リーサ

本当ですか?

リーサ

対価もなしに?

殺せんせー

当然です

殺せんせー

私はあなた達の先生なんですから

リーサ

…分かりました、

リーサ

好きでいようと思います

リーサ

E組の方達も、あなたも

殺せんせー

!!

リーサ

この気持ちが好きということなら、私は多分あなたも好きなんだと思います

リーサ

苦しいけど、とても暖かい、

リーサ

初めての感覚です

殺せんせー

殺せんせー

そうですか笑

殺せんせー

もし守りながらの戦闘を学びたいなら烏丸先生が適任ですよ

リーサ

分かりました

殺せんせー

それでは今日はこれぐらいにしましょうか

殺せんせー

宿題は忘れずにしてくださいね

リーサ

……はい

リーサ

……(したいこと、)

リーサ

(して欲しいこと、)

リーサ

(ターゲットを殺したい、)

リーサ

(いや、私はターゲットを殺したいわけじゃない)

リーサ

(ただそれが仕事だから)

リーサ

(私は何がしたい?)

リーサ

(分からない)

リーサ

……

カルマ

どうしたの〜?

リーサ

……カルマはやりたいことはありますか?

カルマ

うわ〜いきなりだね

カルマ

何?どういう経緯?

リーサ

さっきのことを話す

カルマ

ふぅん

カルマ

やりたいこと、ねぇ

カルマ

前から言ってるけど俺はリーサの色んな顔が見たいな笑

リーサ

……

カルマ

はぁ

カルマ

そんなに悩まなくても、気になったことをすればいいじゃん

カルマ

駅前のケーキ屋行きたいとかさぁ

カルマ

簡単なことでいいんでしょ?

リーサ

……(食べたいもの、などでしょうか)

リーサ

それなら

リーサ

プリン、というデザートが気になります

リーサ

茅野さんがよくおっしゃるので少し興味があります

カルマ

おっいいじゃん〜

カルマ

帰りよっていこうよ

カエデ

何何〜?プリンの話〜?笑

カルマ

リーサがプリン食べてみたいってさ

カエデ

リーサちゃんプリンに興味あるの?!✨

リーサ

!!

リーサ

は、はい

カエデ

じゃあ一緒に行こうよ〜笑

カエデ

渚とかの誘ってさ笑

リーサ

…しかし、(以前も危険な目に、)

カエデ

……いいのいいの笑

カエデ

私たちが一緒に行きたいんだからさ笑

リーサ

(一緒に…)

リーサ

わ、分かりました、

カルマ

茅野ちゃん、俺のこと除け者にしないでよね

カエデ

ごめんごめん笑

カエデ

渚〜

どうしたの?

カエデ

放課後さみんなでプリン食べに行こう笑

カエデ

リーサちゃんが食べたいんだって!!

カエデ

私も食べたい!!✨

リーサさんが…?

リーサ

……

うん笑いいよ

リーサ

!!

みんなで行こう笑

カエデ

よーし決まり〜笑

放課後

カエデ

ここのお店がすっごく美味しんだよ〜笑

カルマ

へぇ〜よく知ってるね

茅野は大抵知ってるよ笑

リーサ

……

カエデ

リーサちゃんはここら辺来たことある?

リーサ

いえ、来たことは無いです

カエデ

ここいっぱい美味しいお店とかいっぱいあるんだよ!!

カエデ

特に今から行くところは超人気店で

カエデ

ーーーーー笑

リーサ

…(楽しそう、私も演技ではなくこんなふうに笑える日が来るでしょうか)

リーサ

ーー

カルマ

笑(案外リーサも楽しそうじゃん)

カエデ

楽しかったね〜笑

カエデ

リーサちゃんって結構甘いものが好きなんだね!!

カエデ

意外だった!!

リーサ

確かに美味しかったです

リーサ

食べれればなんでもいいと思っていましたが、こういうのも悪くないですね

リーサさんが楽しかったなら良かったよ笑

カルマ

そうだね〜

カルマ

次は2人で行こうか笑

カエデ

そ、それってデートじゃん!!

でも放課後はよく2人だよね

リーサ

なぜカルマと2人なのですか

リーサ

また他の方を誘えばいいじゃないですか

カエデ

(あ〜分かってないなぁリーサちゃん)

カルマ

リーサは嫌なの?

リーサ

…嫌では無いと思います

カルマ

ならいいじゃん笑

(カルマくん以外に強引だな)

カエデ

そろそろ解散にしよっか〜

カエデ

私、家こっちなんだ〜

あっ僕もだ

また明日ねみんな笑

カエデ

バイバイ〜

リーサ

はいまた明日

カルマ

じゃね〜茅野ちゃん、渚くん

リーサ

カルマ

リーサさぁ、将来俺と一緒に官僚やんない?

カルマ

リーサなら簡単に入れると思うし、

リーサ

無理ですね

リーサ

私は元々日本人ではありませんし、まず殺し屋です

リーサ

元殺し屋を入れるところがあるわけないです

リーサ

私が何人殺してきたか知ってますか?

カルマ

……

リーサ

5000人以上は殺しています

リーサ

中には私が生きるためだけに殺した人もたくさんいます

カルマ

ゾク

リーサ

今更私が普通に暮らせると思いますか

リーサ

今、私が学校にいることでさえ奇跡のようなものです

リーサ

もしあなたやE組の皆さんが許したとしても、私が殺してきた人達が許しません

カルマ

……

リーサ

……怖くなりましたか?私が

カルマ

いや?別に

リーサ

!!

カルマ

どうせ俺も先生を殺すんだ

カルマ

そう変わらないよ

カルマ

リーサを怖がったりしない

カルマ

むしろ綺麗だよ

リーサ

!!///

リーサ

(な、何、なんで胸が)

リーサ

(カルマといると)

リーサ

カルマは変ですね

リーサ

それでは

カルマ

あっ

カルマ

置いて行かれちゃた

リーサ

(なぜ、こんなにも胸が痛いのですか)

リーサ

(顔も暑い)

リーサ

(熱?)

リーサ

(いやでも、こんな事、今まで無かったのに)

リーサ

///

リーサ

(どうしましょう…///)

殺し屋

スキがあるぞ

リーサ

!!

リーサ

(気配に気づかなかった、!!)

首をドンッってするやつ

リーサ

ウッ

リーサ

気を失う

殺し屋

呆気ないな

殺し屋

…持ち帰るか

リーサ

……(ここは、)

リーサ

(腕を縛られてるだけ)

リーサ

(後は痺れ薬でも打ったか、)

リーサ

(舐められてますね)

起きたか

リーサ

リーサ

これはどういうことですか

リーサ

説明してください

いやぁ、君だけ仲間外しなのは可哀想だと思ってね

君も私の実験体になってもらう

リーサ

……

リーサ

君もということは、兄さんも既に糸成さんみたくなっているんでしょうか

流石だ

その通りだよ

リーサ

…もう実験体がいるなら私は必要ないはずですが

愛弟子2人が同じ化け物になったのを見たら、あいつはどんな顔をするのかと思ってね

リーサ

…!!

リーサ

先生を知っているのですか?!

おや、まだ気づいていないのかい

ならそのままの方が面白いか

リーサ

答えろ!!

そう怒るなよ

いずれ分かる

リーサ

縄をとく

!!

ッッ

リーサ

このまま絞め殺されるか、先生について話すか

リーサ

選んでください

アッガッッ

転校生は暗殺者!?

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