この作品はいかがでしたか?
630
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630
戻りたいのに、戻れない
後悔すら抱いているのに
だから***は
戻らない
ゾム
ゾム
ショッピ
ゾムさんから食事会に誘われた
これは、俺の終わりを示している
ゾム
ショッピ
今夜、が最期
ショッピ
ショッピ
ただ、自分の部屋で思い出に浸っていた
“コンコン”
ショッピ
ゾム
ショッピ
ゾム
長い机に洒落た椅子
ゾムさんとは反対側に座った
ゾム
ショッピ
ゾム
ショッピ
ゾム
ショッピ
ゾム
目の前には、
皿に色合いよく盛られた肉
ショッピ
ゾム
にっこり笑うゾムさん
ショッピ
ゾム
ゾム
ゾムさんが肉をナイフで刺す
ショッピ
ショッピ
俺の前には、手をつけていない食事が置いてある
ゾム
ゾム
ゾム
悲しそうに笑うゾムさん
ゾム
ショッピ
ゾム
ショッピ
ショッピ
ショッピ
ゾム
ゾム
顔を曇らせたゾムさんのナイフが俺の頬を掠る
ショッピ
ゾム
震える右手を左手で抑える
ショッピ
それでも、表情は変えずに
ゾム
俺の頬を見つめ笑うゾムさん
ショッピ
ショッピ
俺は、薄く笑った
ゾム
ゾム
ゾム
ショッピ
意味がないとわかっててゾムさんは話を進めた
最初は“彼奴”やってん
コネシマ
コネシマ
ゾム
コネシマ
少し考え
コネシマ
コネシマ
時間通り彼奴は食事会に参加した
そう、ちょうどショッピ君が座っとる、そこやで
コネシマ
コネシマ
彼奴は美味しく頬張りながら
ゾム
ここまではよかったんよ
ゾム
急に、ほんまにそれは唐突に、
俺の中で喚き始めたんよ
コネシマ
ゾム
“今幸せそうである、彼を殺したらどうなるのか”
まあ、可愛く言えば好奇心やな
悪く言えば、ただの惨殺や
ゾム
コネシマ
ゾム
コネシマ
コネシマ
彼は、苦く笑った
ゾム
その言葉を聞いたら
俺は、もう行動に移していた
コネシマ
ゾム
自分の手が赤く染まり
シッマは苦しそうに俺を見た
コネシマ
シッマはそう問いかけ、今にも閉じそうな目に涙を浮かべて
ゾム
そりゃ、ナイフで刺したら死ぬわなw
でも、俺はそん時死ぬなんてこと考えてなかってん
彼奴が、シッマが、俺の手で死に逝く顔を見たら
ゾム
ものすごく興奮してん
コネシマ
コネシマ
がっくりと手が落ち
瞳は閉ざされ、心音が消えゆく
ゾム
ゾム
ゾム
ゾム
ゾム
コネシマの肩を揺らす
力なく、コネシマが揺れる
ゾム
エーミール
俺がシッマを揺らしてるとエミさんが来たんよ
シッマを見て、青ざめてた
そして、俺は
“この、表情(カオ)だッッ!!”
ゾム
エーミール
エーミール
ゾム
エーミール
「そのままでいて、」と言おうとしたがエミさんは逃げるように部屋から出ようとした
ゾム
コネシマのことを言われるのが怖かった
俺は近くにあるナイフを投げ
エーミール
それはエミさんの腕に刺さったん
その時こっちを見たエミさんの顔が
俺が求めてた顔やってん
ゾム
「そのままでいて」
エミさんは俺を見ながら薄く笑ってた
でも、怯えてた
逃げることもできない
だから俺に
エーミール
ゾム
片腕を抑え、血が流れている
俺がそんな言葉を聞くとでも?
ゾム
ゾム
俺は不思議と口角が上がる
エーミール
エーミール
エミさんは震えているが
一向に怯えるそぶりを見せない
ゾム
ゾム
ショッピ
ゾム
ゾム
にんまりと笑うゾムさん
ショッピ
そんな言葉で俺が怯えるとでも?
トントン
ゾム
トントン
ゾム
トントン
ゾム
トントン
トントン
ゾム
トントン
トントン
ゾム
トントン
ゾム
トントン
トントン
ゾム
俺はトントンに近づき、耳元で言った
ゾム
トントン
トントン
トントン
トントン
ゾム
トントン
トントン
ゾム
“恐怖で怯えた引き攣った顔をしてほしい”
トントン
トントン
冗談を見るような目で俺を見た
ゾム
トントン
トントン
ゾム
ゾム
トントン
トントンは頭がいいし、物分かりがいい
トントン
言い切る前にトントンの目の前には俺がいた
ショッピ
ゾム
ゾム
ゾム
ゾム
ショッピ
ショッピ
ゾム
ゾム
俺の周りにさっきまで生きていた奴らが並ぶ
倒れて目を閉じ、もう、動かないガラクタが
ゾム
ロボロ
ショッピ
ロボロ
ロボロ
ショッピ
流石に人の無さにみんなは疑っていた
そして、ロボロさんは見てしまったのだ
食事会の場面を
それを俺に教えてくれた
今まで呼ばれたのは
コネシマさん
エミさん
トントンさん
シャオロンさん
鬱さん
チーノさん
グルッペンさん
オスマンさん
ひとらんさん
もう、覚えれないほど呼ばれて、そのまま消えてしまった
今、残ってるのは
ショッピ
ロボロ
まだ俺らは、知っている
だから逃げれるはずなんだ
ゾム
ゾム
ロボロ
ゾム
ロボロ
ゾム
ゾム
ゾム
ゾム
ショッピ
ロボロの裾を掴み
ロボロ
ロボロ
ゾム
ショッピ
ゾム
ロボロ
ショッピ
ショッピ
ゾム
ゾム
ロボロ
ゾム
ゾム
ロボロ
ショッピ
そのままゾムさんはいなくなった
いくつか日にちが経った
ショッピ
ショッピ
忽然とロボロさんはいなくなっていた
ショッピ
ショッピ
ショッピ
ショッピ
ショッピ
ゾム
ゾム
そして今に至る
ゾム
ゾム
悲しそうに笑うゾムさん
ショッピ
ゾム
急に机を叩き立ち上がる
ゾム
ゾム
ゾム
ショッピ
ゾム
ゾム
ゾム
ショッピ
ショッピ
ショッピ
抑えられない、正義が揺らぐ
ゾム
ゾム
ゾム
ゾム
ショッピ
ショッピ
ショッピ
ゾム
ショッピ
もう、無駄なんだ
誰もいない、1人残された俺が
彼に希望を与えては
ショッピ
静かに座る
ゾム
ゾム
ゾム
ショッピ
ゾム
ゾム
ゾム
涙目で言われる
ショッピ
ショッピ
ゾム
ショッピ
ゾム
ショッピ
ショッピ
ショッピ
ショッピ
ショッピ
ゾム
ゾムさんと俺は距離がだいぶあるのに
一瞬で目の前まで来て
首筋にナイフを当てられた
ショッピ
ゾム
ショッピ
ゾム
ショッピ
俺は無防備と見せるため、両手を大きく広げた
ゾム
貴方が求める絶望の顔なんてしない
それが俺の、最後の最後の、反抗だ…!
ショッピ
ショッピ
早く殺して、そのような言葉を繰り返した
ゾム
ショッピ
自分も震えてるのに、ゾムさんの持つナイフを見てそういった
ショッピ
ショッピ
ショッピ
ショッピ
ショッピ
言葉が途切れ途切れになる
みんなとの思い出が蘇る
まだ狂う前のゾムさんとのも
ゾム
ショッピ
涙が伝うのがわかる
止まれと念じても、止まらない
それほどみんなの思い出が熱いんだ
ショッピ
ゾム
ショッピ
ゾム
ゾム
ゾム
ナイフを俺の首筋から退け
ゾム
純粋な子供の目をして俺に行った
ショッピ
ショッピ
殺人鬼に生かすなんて選択が出るとは思わなかった
ショッピ
俺は無表情になることも忘れ
ゾムさんの胸ぐらを掴んだ
ゾム
ゾム
ゾム
呑気だ
ショッピ
ゾム
ショッピ
死ぬことなんていつでもできる
でも、俺が一番避けたいのが“自殺”だ
もし自殺したら
先輩のところに行っても
コネシマ
コネシマ
コネシマ
って行って俺を叱るだろう
もしかしたらあの世に行ってもみんなの輪に入れてくれないかもしれない
それは、嫌だ
ショッピ
ショッピ
ショッピ
ショッピ
不思議と口角が上がる
誰もいない食事会場でそう叫んだ
コメント
12件
読んでて、ゾムの後悔、罪悪感が凄い伝わってきて、自然に2人の気持ちを考えてしまいます…凄いですね!
ゾム狂ってるでも、、、好き(お前もな)
めっちゃ良い! 最高 ショッピ君強! ゾムの狂ってるすがたが、良き!