私は白石花奈
当時小学五年生
白石 花奈
(皆に睨まれてる…)
私はいつかの日を境にイジメられている
原因は何か?と自問自答の日々
今考えてみれば理由なんて無いんだろう
橘
おい!白石!
白石 花奈
な、なに…?
橘
今日も学校来たのかよ(笑)
白石 花奈
…………
当時の私は気が弱く内気な性格だった
そんな性格からか言い返すことは全くしなかった
橘
お前が来ると迷惑!
橘
ほんとにブスだな!
白石 花奈
……うっ
橘
わ、泣いた!
橘
気弱すぎだろ!
白石 花奈
う…る…さい…
自分の勇気を振り絞った精一杯の抵抗だった
橘
はぁ?
橘
うるさいってなんだよ
橘くんの手が振りかざされる
白石 花奈
(殴られる…!)
だが、いつまでたっても痛みは襲ってこない
橘
流石に殴るのはまずからな
橘
許してやるよ
そう言って橘くんは去っていった
数ヶ月後
先生
白石さんが千葉に転校します
橘
転校?!
先生
はい、今週で東京にいるのは最後なんです
先生
皆、最後まで仲良くしてね
休み時間
橘
白石、転校すんのか?
白石 花奈
う、うん…
橘
白石が居なくなって清々するぜ!
白石 花奈
…………
私はもう何を言われても良かった
だってこの生活から解放されるから
……
6年後
私は桜ヶ丘高校に入学し
充実した高校生ライフを送っている
これからも過去を隠し通し
明るく元気なままの自分を演じる
……はずだった
(第1話に続く…)