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1183年―。

京。

後白河法皇は、安徳天皇と守貞親王を人質として逃げ惑う平氏に対し

権力奪還の為の

作戦を実行する。

後白河法皇

…これなら…!

後白河法皇

にっくき平氏共を追い詰めることが出来るぞ…!

ある日、後白河法皇の部屋にまだ幼い3人の皇子が連れてこられたという。

後白河法皇

おーこの者達が次の天皇候補の皇子達だな。

後白河法皇

さて…と、どうやって選ぼうか。

後白河法皇

…まずは、一人一人自己紹介をしてくれ。

初めに自己紹介をしたのは

年齢が1番高い北陸宮。

北陸宮

は、はい。私は北陸宮と申します…。此度は、お初にお目にかかりますが、どうかよろしくお願いいたします。

北陸宮は少し緊張して自己紹介をしたという。

次は、三の宮の番だ。

三の宮

さ、さ、三の宮にございます…。

三の宮は人見知りする性格だったようだ。

後白河法皇

…ふむ。

後白河法皇

次、四の宮。

四の宮(尊成親王)

はい!

四の宮(尊成親王)

私は四の宮こと尊成です!

四の宮(尊成親王)

此度はおじい様にお目にかかれて嬉しいです!

四の宮(尊成親王)

よろしくお願いします!

はきはきと自己紹介し、「おじい様」と呼ぶ姿は、後白河法皇への第一印象としては最高だった。

そして、後白河法皇はとうとう3人の中から天皇を即位させることを決意する。

後白河法皇

占い師と陰陽師を呼べ

天皇に相応しいかは、卜占という占いで決められる。

占い師

法皇様、占いの結果…

占い師

三の宮様、吉

後白河法皇

…そうか。もうよい。下がれ。

1回目の卜占。結果は、三の宮が吉。

直系を指す、ごく常識的な線だと言える。

皆が次の天皇は三の宮だと思い始めた頃、とある女官がとんでもないことを口にした。

高階栄子(丹後局)

法皇様!!

後白河法皇

なんだ、急に。

この女は高階栄子こと丹後局。後白河法皇に愛され、影の権力者として力を持っていた。

高階栄子(丹後局)

私は今朝、夢を見ました

高階栄子(丹後局)

四の宮様が帝位にのぼられ、皆が幸せそうである夢でございました。

高階栄子(丹後局)

これはきっと夢想ですわ!

高階栄子(丹後局)

だから、次の帝にはどうか四の宮様を。

高階栄子(丹後局)

三の宮様が帝だと、皆が救われませんよ!

後白河法皇

おお!栄子の言うことならそのとおりじゃな!

この時代、夢想は政治に置いてかなり重要な役目を果たしていた。

後白河法皇

もう一度占い師を呼べ!

後白河法皇は、もう一度占いをすることにした。

占い師

結果は……。

占い師

三の宮様、半吉、

占い師

四の宮様、最吉、

占い師

北陸宮様、始終不快。

後白河法皇

おお!やはり栄子の言う通りじゃ!

高階栄子(丹後局)

いえいえ…。

後白河法皇

では、次の天皇は四の宮にしよう!

これが、四の宮こと尊成親王の人生を大きく変える第1の幸運だった。

この作品はいかがでしたか?

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コメント

2

ユーザー

ありがとうございます!自分も大好きです。

ユーザー

大好きな時代です! (源平とか鎌倉時代とか) 次回も楽しみです

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