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『ターゲット、決戦準備中』
夜明け前の廃ビル。 屋上に並んで座るふたり。 吹き込む風が、互いのスーツを揺らす。
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えとは顔を背けたまま、でも、その横顔は少し照れていた。
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それでもなおきりは、優しく笑った。
隠れ家 • 地下室
壁に貼られたのは、両組織の構造図と、暗号化された指令書。
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えとは黙って、机に一枚の紙を広げる。
それは、かつて自分が所属していた組織の 最終作戦計画書。
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計画始動ーー、 •顔も声も解折済みで、変装は不可能 •味方はゼロ •失敗すれば、命はない
でもーー
えとは、なおきりの手を握る。
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なおきりは、その手をしっかり握り返した。
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『ターゲット、決戦地へ』
ーー午前2時 夜に沈んだ旧地下道を、ふたりの影が走る。 乾いた息づかい、汗ばむ手。
それでもその手を、なおきりは離さなかった。
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えとが小さく言う。 返す声は、少しだけ笑っていた。
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灯りも届かない通路を抜け、鉄扉の前で止まる。 その向こうにあるのは、組織の“心臓部”ーー
ふたりの正体が知られてしまった今、 帰り道は用意されていない。 けれどなおきりはえとの肩を見つめた
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一瞬、えとは目を輝かせて、それから微笑んだ
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笑いあって、でもその瞳にはどちらも、覚悟を宿していた。
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《本部中枢:制圧開始》
銃声が響く。警報が鳴り響く。 なおきりとえとは背中合わせに戦いながら、かつての仲間たちをかわしていく。
互いの動きは、もはや言葉すらいらないほどに馴染んでいた。 けれどーー
《“Naokiri”の抹殺命令が発令されました》
えとのインカムに、冷たい声が響いた瞬間。 世界が、ぐらりと揺れる
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《決断の時》
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なおきりは笑っていた。穏やかに。 でもえとの手を取る力は、どこまでも強く。
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叫ぶように、えとはなおきりを抱きしめる。 震える声で。
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沈黙。 でも次の瞬間ーー
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えとの目が光る。 その背にあった銃が、静かに引き抜かれた。
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再び背中を合わせて、ふたりは進む 敵がいようと、壁があろうと、もう、とまらない。
次回予告:最終話『ターゲット、ふたりの未来』 「生きて、また一緒に笑うためにーー全部終わらせる」 「どんな結末だって、私が決める。ふたりの未来は、ふたりで選ぶの」 銃火の中、えとの涙が燃える。 なおきりが最後に向ける笑顔の意味とは? そして、ふたりの“選んだ未来”とはーー ーーすべての任務に、決着を。 最終話、いよいよ。
コメント
2件
次回で最終話か ー 、 「二人で選んだ未来」めちゃ 気になる ー ! ! ✨ 最終話も絶対見るからね ! !👀🩷 続き楽しみにしてます ー ! 😽💓