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最近の桃は、分かりやすかった。
桃
桃
桃
声は優しい。 距離は近い。 判断は即。
以前なら「過保護すぎるかな」と迷っていたことを、 今は一切迷わない。
それにも橙は、満更でもなく。
橙
橙
そう言いながらも、 拒まない。
むしろ
桃がいないと、落ち着かなくなっていた。
橙
自覚はある。 でも、やめる気はない。
控え室。
橙がソファに座ると、 桃は自然に隣に来る。
距離、ゼロ。
橙
桃
平然とした返事。
桃
理由になってないのに、 なぜか納得してしまう。
桃は、橙の髪に軽く触れる。
桃
橙
桃
橙
橙の心臓が、変な音を立てる。
橙
ある日、スタジオで。
スタッフが橙に声をかける。
スタッフさん
橙
橙が立ち上がろうとした、その瞬間。
桃
桃
声は穏やか。 でも、はっきりしている。
桃
スタッフは一瞬戸惑ってから 「…あ、はい」と引き下がった。
橙は目を丸くする。
橙
桃
さらっと言う。
橙
そう思ったのに、 胸の奥がじんわり温かい。
問題はその後だった。
別の日。
桃が、別の人と話している。
距離は適切。 内容も仕事。
なのに。
橙
胸が、ざわつく。
橙
ジェルは、少し強めに声を出した。
桃
橙
自然に、間に入る。
相手が一瞬驚く。
スタッフさん
橙
にこっと笑うが、 目は全然笑っていない。
橙
空気が、ピンと張る。
これ、牽制や…
橙自身が、一番よく分かっていた。
移動中。
橙
桃
橙は、少し気まずそうに言う。
橙
橙
橙
橙
橙
言い切ったあと、 橙は自分で苦笑する。
橙
桃は、立ち止まった。
橙を見る。
桃
橙
桃
声が、やけに優しい。
桃
1歩近づく。
桃
橙の耳が、一気に熱くなる。
橙
桃
桃が橙の頭を撫でる。
桃
桃
その日から、
橙が少し不安そうにすると 桃は即、隣に行く。
橙が嫉妬すると、 桃は笑って受け止める。
桃
橙
でも、突き放さない。
むしろ
桃
桃
それを聞くたびに 橙の依存は、少しずつ深くなる。
夜、桃宅。
橙は、桃の肩に頭を預けて言う。
橙
橙
少しだけ、不安な声
桃は即答する。
桃
腕を回す。
桃
桃
桃
橙は、観念したように笑った
橙
でも、その声は、幸せそうだった。