テラーノベル
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あるところに童話や昔話が 実写作品として存在している世界 があった。
その世界では『赤ずきん』や 『桃太郎』がドラマや映画として 度々制作されており、 中でも悪役に関しては とても有名な三名の俳優がいた。
一人目は狼特有の耳と尻尾を 持っている男、クゥルフ。
二人目は鬼特有の角を 二本生やしている男、妖鬼。
三人目は魔女特有の帽子を被る 尖り耳の女、ウィチカ。
彼等は本来別々の物語の悪役として 登場し、作品内で共演することは 一切無い。
しかし悪役演者の代表格という 共通点を持つ三人は とあるバラエティ番組の 「悪役を演じている俳優」の企画で 役柄的に不可能とされた 悪役同士の共演を実現させた。
それがきっかけで親しくなり、 今となっては定期的に集まって 会話に花を咲かせている。
これは見た目も個性もバラバラな 三人の悪役演者による 普段のやり取りを中心とした、 言わば彼等の日常の一部を 書いて纏めたものである。
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