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なぁ、お前帰ってきたからずっと
保健室に入り浸ってないか?

毎日の様に合間があれば 保健室に入り浸っている もう年齢も違う 元同級生。

蘇枋

えぇ~?そんな事ないと思うけど

嘘つけ

毎日きてる癖に

にこやかな柔らかい笑みを 浮かべ、年相応とは思えない程 優雅で、綺麗な佇まい。 いつまでたっても変わらない姿に、 少し心をなで下ろした。

蘇枋

強いて言えば、
桜先生に会いたいから、かな?

俺より小さな身長。 蘇枋が俺を見上げて見つめる姿は、 上目遣いをしている様に見えた。 ウルりと大きな瞳が揺れ、 分かってやってるんじゃないかと すら思う。 そんな動作に、 ぶわりと顔が熱く火照った。

蘇枋

あれ~?桜君、
照れちゃった?

う、うっせっ!!!!

蘇枋

やっぱり変わらないね
君は、

お前そればっかだな

楽しそうに笑うのに、 時折寂しそうに 蘇枋の瞳が揺れた。 毎日ここに来るのも、 今まで一緒にいられなかった 時間を埋める様に

蘇枋

口癖になっちゃったのかもね笑

蘇枋

でも寂しいなぁ、
もう上目遣いの桜君が
見れないだなんて……

お、おっまえなぁ、、、

呆れが交じった言葉を 出したが、 顔が赤いままで 蘇枋にはふふっと笑われてしまった。 尽くムカつく奴だ。

蘇枋

やっぱりこうしてる時が
いちばん楽しいよ笑

そーかよ

俺を揶揄っているのが 1番楽しいと言われている様な 気がして、 少しムッとした返しを してしまった。 全体が白い保健室の 独特な匂いがツンと鼻の奥を 刺激した。

蘇枋

ねぇねぇ桜せーんせ?
勉強俺に教えてよ

お前俺より勉強出来るだろうが

蘇枋

えぇ?そんな事無いよ?
ほらほら桜君

蘇枋

教師なんでしょ?
ちゃんと生徒に勉強教えないと

お前、俺が保険医だって
わかって言ってんのか

この学校に残るために 勉強をした。 毎日勉強漬けの日々で、 とても苦痛だったのを覚えている。 それでも苦手な座学は、 コイツと一緒にいる為だと 思えば耐えられた。

それでも勉強は上手くいかなくて 授業なんか とてもじゃないが出来ないと 判断した級友達や俺は、 保険医を選んだ。 怪我の手当や、 体の仕組み等は、 喧嘩をして回った毎日で よく分かっていたからだ。

それに勉強はしたけどよ、
俺、そんなにできねぇし…

蘇枋

ふふ、笑

蘇枋

いいんだよ
出来なくても

蘇枋

桜君らしいじゃないか

蘇枋

好きだよ。そういう所も

"好き"そう話す男の顔は、 どこか切なかった。 窓辺にあるカーテンが揺れ、 優しい風が吹き込んできて 蘇枋の髪とタッセルピアスを 穏やかに揺らした。

お、おまっ
す、好きとか簡単に言うなよな!!!

蘇枋

ごめんごめん笑
桜君が可愛いくって

崩れてしまいそうな、 どこかえ消えて しまいそうな笑顔は 俺の心臓を締め上げた。 気づけば手を伸ばしていた。 今とは少し違うデザインの 制服。 古さと懐かしさを感じる かつての制服の裾。 気づいた時には力強く 握っていた。

蘇枋

どうかしたの?桜君

俺の突然な行動に、 柔らかな笑みは消え、 代わりにキョトりとした 顔を浮かべ、不思議そうに 蘇枋は首を傾けた。

べ、勉強、、
すんだろ?

蘇枋

蘇枋

うん、そうだね
しようか

勉強をしよう。 そう言うと 唇をほころばせ、 ぱっと優しい笑みをうかべた。 こいつそんなに勉強が 好きだったっけか? 腕を組み悩んだ無素振りを して考えてみたが、 答えは一向に見つからず、 諦めて机と椅子を取りだした

勉強道具持ってんのかよ

蘇枋

勿論。

じゃ、ここ座れ
見ててやるから

蘇枋

見るだけかい?笑

俺にできると思ってんのか

自分の座る隣にある 椅子を指さし蘇枋を座る様に 促した。 隣でじっとノートを書き写す 姿を見るだけで 特に何も言わないだけの空間が出来上がった。

やっぱお前俺より
出来んじゃねぇか

蘇枋

そんな事ないと思うよ?

嘘つけ

蘇枋

ほーら不貞腐れない~

蘇枋

桜君が教えて
ほしそうな顔してるから
教えてあげるね

んな顔してねぇよ

蘇枋

ほらペン握って?

……

言われるがまま シャーペンを握らされ、 ご丁寧に勉強を教えられた。 立場が逆転したかの様に思える。 これでも一応教師やってんだけどな

蘇枋

桜君結構できてるね?

そりゃな

出来なきゃ生徒に聞かれた時
教えらんねぇし……

軽くならできる

蘇枋

本当に頑張ったんだね。

蘇枋

あの時はこれすらも
出来なかったのに…

バカにしてんのかテメェ

蘇枋

してないよ

ニッコリと胡散臭い笑顔を向け 誤魔化した様に笑われた。 絶対バカにしたなと思い 声を荒らげて言い返したくなった。 それでも一応自分は大人だと 言い聞かせ、反抗するのを大人しく辞めた。

終わったか?

蘇枋

うん。まぁだいたいは

長い勉強時間も終わり、 明るかった外は、 夕暮れに包まれていた。 周りに人は誰もおらず、 上空にカラスが数匹飛んでいた。

送ってく

蘇枋

いいよ別に、
そんな子供でもないしね

途中だけでもいい。

俺がお前と帰りたいんだ

今迄に余り無い 優しい笑顔を向けた。 少しびっくりした様に 目を見開いた蘇枋を 不思議に思いそっと見つめた。

蘇枋

桜君、ほんと大人になったね、、

あ?どーゆー事だよ

蘇枋

ううん何でもないよ

蘇枋は諦めたらしく大人しく一緒に 帰宅路を歩いた。 途中蘇枋の顔が赤く見えたのは、 きっと夕暮れの所為だろう。

桜先生と恋をする。

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この作品見てると表情筋ゆるゆるになる❀.(*´ ꒳ `*)❀.

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