/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
高梨柚亜
（はぁ…また今日も水掛けられた…）
笹崎雛子
高梨さんっ！
高梨柚亜
え…？あ、笹崎さん…
笹崎雛子
それ、どうしたの？びしょ濡れじゃない…！
高梨柚亜
あ、あー、えっと…
バシャ…
ポタポタポタポタ…
高梨柚亜
……。
いじめっ子女子
やだぁ〜汚い〜w
いじめっ子女子B
可哀想〜w上から水が落ちてくるなんてw誰がそんな酷い事したんだろうねぇw
高梨柚亜
（貴方達のくせに…）
いじめっ子女子
そうだ。高梨さん？
高梨柚亜
は、はい
いじめっ子女子
分かってるだろうけど、この事、誰かに話したら…分かってるわよね？
高梨柚亜
…っ…はい…。
いじめっ子女子
ならいいのよwさ！行こ行こw
いじめっ子女子B
そうだねw
キャハハハハハ…
パタパタパタパタ…
高梨柚亜
…もう…嫌っ…。
高梨柚亜
（誰かに相談すれば…楽になれるの？でも…でもっ…仕返しが怖いっ…。）
高梨柚亜
…お母さん…っ…。
高梨柚亜
な、なんでも無いの…
笹崎雛子
…（どうせあの子達が水を掛けたのね…。あの子達のやりそうな事だわ…。口止めされてるのね…）
笹崎雛子
高梨さん。こっちに来て｡
高梨柚亜
え、わ、わあっ？！
グイッ…
パタパタパタパタパタパタ…
笹崎雛子
ここなら誰にも見られないわね。
高梨柚亜
…？ここって？
高梨柚亜
（来た事ない校舎だな…）
笹崎雛子
ここ？ここは数年前に廃校になった空き教室よ。
高梨柚亜
あ…（聞いたことがある…私達の校舎の隣の校舎は廃校になったって…）
笹崎雛子
はいこれ。
バサっ…
笹崎雛子
ここまではあの子達も来れない筈よ。ここは立ち入り禁止エリアなのだから。
高梨柚亜
あ、ありがとう…
笹崎雛子
それより早く、そのタオルで体を拭きなさい。風邪引くわよ。
高梨柚亜
う、うん…
私は笹崎さんがくれたタオルを借りて
体を拭いた。
笹崎さんはどうしてこんなにも私の事を気にかけてくれるのだろう…？
隣のクラスだし、あまり関わり合いもない筈なのに…
笹崎雛子
今、どうしてここまで私の事を気に掛けてくれるんだろう？って思ったでしょ？
高梨柚亜
…！！
え？
私、笹崎さんに心読まれてる…？
何で思ってたことがわかったんだろう…
高梨柚亜
ね、ねぇ、笹崎さん？笹崎さんはどうしてこんなにも私の事を気にかけてくれるの？
笹崎雛子
…それは
ガラガラガラ…
先生
貴方達！ここで何をしているの？ここは廃校舎よ？立ち入り禁止の看板見えなかったの？
高梨柚亜
ご、ごめんなさい…
笹崎雛子
少しだけ2人で話をしたくて…御免なさい。
先生
そうなの？…でもあまりここには来ちゃダメよ？ここはあちこち崩れ掛けてて、危ないから。
高梨柚亜
わかりました
笹崎雛子
はい
先生
さあ、もう下校時間よ？先生と一緒に校舎の外へ行きましょう？
笹崎雛子
はい
高梨柚亜
分かりました
ガラガラガラ…
ピシャ…
先生
じゃあ気をつけて帰るのよ？
笹崎雛子
はい
高梨柚亜
ありがとうございます。
先生
明日も待ってるからね。
笹崎雛子
はい
高梨柚亜
はい。
笹崎雛子
じゃあ私はこっちだから。
高梨柚亜
う、うん…また明日ね
笹崎雛子
ええ。また明日ね。
高梨柚亜
…私も帰ろう。
高梨柚亜
…（今日は笹崎さんが助けてくれたおかげで、未唯亜さん達からいじめられることはなかった…）
こんな日々が…
毎日続けばいいのになぁ…
高梨柚亜
え？？あれってー……
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
