ぬいぬい
今回は第4話!
ぬいぬい
梅宮さんが過去を語ってるときことはちゃんと桜くんはどんな会話していたのか
ぬいぬい
そんなお話になるよ
ぬいぬい
最後に桜くんは皆にたった1つのお願いを口にする
ぬいぬい
ではでは様子を覗いてみよっか!
コンコン(部屋の扉がノックされる)
橘ことは
遥、入ってもいい?
梅宮遥
……(布団を被って隠れてる
橘ことは
入るわよ
梅宮遥
………(布団を被ってるけど尻尾が出てる
橘ことは
遥、怒らないから出てきなさい
橘ことは
尻尾出てるわよ
梅宮遥
……兄ちゃん、怒ってない?
橘ことは
みんな怒ってないわよ、心配してたわ
梅宮遥
俺……あの人にひどいこと言っちゃった…
橘ことは
謝ったら許してくれるわよ
橘ことは
そんなことで怒るようなやつらじゃないから
梅宮遥
………わかってる
梅宮遥
今日来た人たちは今までのやつらと違うって…
梅宮遥
あの言葉だってそういう意味じゃないのは知ってる
梅宮遥
でも…頭や言葉では理解できても
梅宮遥
体が…行動にはできなくて…
梅宮遥
人を信じることができない…
梅宮遥
やっぱり裏切られそうで怖いんだ…
橘ことは
(遥はやっぱり人が怖いんだ…)
橘ことは
(見える傷ならすぐに直してあげられる)
橘ことは
(彼の場合は見えない傷のせいで)
橘ことは
(直してあげられない)
橘ことは
遥、これだけ聞いてほしいんだけど
橘ことは
どうして梅が皆を連れてきたと思う?
梅宮遥
わかんない…
橘ことは
遥に友達を作ってあげたかったんじゃない?
橘ことは
それも連絡を忘れるぐらい早く会わせたかったんじゃないかしら?
梅宮遥
友達?俺に?
橘ことは
私もさっき梅のこと怒っちゃったけど
橘ことは
アイツはいつも誰かのために動いてるから
橘ことは
アイツらは人を傷つけたりしない
橘ことは
そんなやつらじゃないのを私は知ってるの
橘ことは
だからそれだけはわかってあげて?
梅宮遥
俺…あの人たちと仲良くなりたい…
梅宮遥
でも…俺…最低なことしちゃった…
梅宮遥
きっと…友達になれない…
梅宮遥
なれても…捨てられちゃうかもしれない…
梅宮遥
俺…嫌われたくない…
橘ことは
ねぇ…遥
橘ことは
あいつらが一度でも遥を嫌ったりした?
梅宮遥
フルフル(首を横に振る
橘ことは
そんな人たちに見えた?
梅宮遥
初めて…兄ちゃんやことは姉ちゃん以外に
梅宮遥
見た目を見ても気持ち悪いって言わなかった…
梅宮遥
猫耳と尻尾を嫌がらなかった…
橘ことは
ね?
橘ことは
他のやつらと違うでしょ?
梅宮遥
できるなら…友達になりたい…
梶蓮
話は聞いた
梅宮遥
ビクッ(布団を被って隠れる
梶蓮
そのままでいいから聞け
梶蓮
お前の幼少気の話は梅宮さんから全部聞いた
梶蓮
お前は家族想いの優しいやつだ
梶蓮
人が怖いなら俺らと目を合わせなくてもいいから
梶蓮
せめてそこから出てこい
梶蓮
俺らはお前を傷つけたりしない
梶蓮
勝手に遠ざけるつもりもない
梶蓮
少しでいいから前を向いてみろ
梅宮遥
……………
梅宮一
遥…本当にすまなかった…
梅宮一
俺やことはがいないとき頼れるやつが必要だと思ったんだ
梅宮一
遥は1人になるの慣れてるってあの時笑ってたけど
梅宮一
本当は泣きたかったんだろ?
梅宮一
俺に笑ってほしくて辛くても笑顔だったんだろ?
梅宮遥
違う!俺は本当に1人で…
梅宮一
違わない
梅宮一
遥はまだ人と関わっていたいんだよ
梅宮一
友達が怖いなら知り合いから始めたらどうだ?
梅宮一
それなら深く関わることはないし
梅宮一
な?好きにならなくていいからせめて名前だけでも教えあっておいたらどうだ?
梅宮遥
名前だけでも……
梶蓮
俺は梶蓮、好きに呼べ
楡井秋彦
俺は楡井秋彦っていいます!
楡井秋彦
呼びやすいように呼んでください!
蘇枋隼飛
俺は蘇枋隼飛、よろしく
柊登馬
柊登馬だ、好きに呼べ
梶蓮
俺たちは全員自己紹介をした
梶蓮
次はお前の番だ
梅宮遥
………は、るか
梶蓮
もう一回
梅宮遥
(布団から顔だけ出す
梅宮遥
梅宮…遥だ…
梶蓮
よし、よく言えた偉いな
梶蓮
(頭を撫でようとする
梅宮遥
ビクッ(身を屈める
梶蓮
あ、悪い…
梅宮遥
…………ねぇ
梅宮遥
あの……お願いがあって……
梅宮遥
さっきは怒っちゃってごめんなさい…
梅宮遥
でも俺…みんなのこと嫌いじゃない
梅宮遥
みんなは俺を見ても気持ち悪いって言わないし猫耳と尻尾のことも嫌がらなかったから…
梅宮遥
その……だから……俺と
梅宮遥
と、友達になってくれる?
次回 初めての友達
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