漣
なぁ、なぁ、
雄登
ん?
漣
この後、美術館に行かね?
雄登
え?笑
雄登
なんでだよ?笑
漣
俺、行ってみたいんだよねー
漣
美術館とか、行ったことないし!
雄登
まあ…俺も1度は行ってみたいけど笑
漣
なら、決まりな!
漣
ほら、行くぞ!
雄登
おい!待てよ!
2人はカフェを出て行った
美術館
漣
うわ〜
漣
すげえな〜
雄登
いろんな、肖像画や、絵が沢山飾ってあるわ〜
漣
ほら、来てよかっただろ?
雄登
…まあな笑
漣
あっ、女性の肖像画の方へ行こうぜ!
雄登
ああ!
漣
こっちも、すげーなー
雄登
…あ…なんで…
漣が雄登の方を向くと、雄登は青ざめていた
漣
雄登?
漣
どうしたんだ?
漣
大丈夫か?
雄登は、青髪のドレスを着た、女性の肖像画を見ていた
雄登
これ…これ…
漣
ん?
漣
この、肖像画がどうしたんだよ?
突然、雄登は美術館を飛び出した
漣
あ!おい!雄登!
漣
どうしたんだ?あいつ…
警察署
雄登
俺が…俺が…
雄登
岸本悠菜を殺した犯人だ!
先月、女性の殺人事件が起きていたのだが、犯人は見つからなかったのだ
雄登
俺は…悠菜と付き合っていた…
雄登
だけど、違う女と結婚することを決めていて…、
雄登
悠菜が、なかなか、別れてくれなかったから…
雄登
殺したんだ…
警察官
…それを、どうして、
警察官
今頃、言うんだ?
雄登は、怯えた声で言う
雄登
美術館で…あの、女の肖像画があったんだ…
雄登
最初は…
雄登
微笑んでいたのに…
雄登
俺が、見た瞬間…
雄登
口はカッと開いて…俺のことを…怒りに満ちた目で…睨んでいたんだ…