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俺が白鳥家に来て 初めての朝がやって来た
俺は実家にいた頃使い古した布団でしか寝ていなかったから十分に眠れず毎日起きる時間が早かった
だからいくら質のいい布団で寝ても やはり早く起きてしまう
深澤辰哉
深澤辰哉
俺はそんなことを思いながら 身支度を済ませた
十分な教育を受けていない俺が 白鳥家の当主になどなれる訳がない
じゃあ俺のするべきことは...
俺は白鳥家の台所で炊事をした
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉
実家では俺の食事は待っていても 出てこなかった
あの家では俺は使用人でも家族の一員でもなかったから...
菜穂
深澤辰哉
菜穂
菜穂さんは通いの使用人
奥様が幼い頃から親代わりに 世話をなさっていたらしい
深澤辰哉
菜穂
菜穂
深澤辰哉
俺の顔を見て 菜穂さんは俺の手を優しく取る
菜穂
菜穂
菜穂
そういうと菜穂さんはにっこり笑った
その優しい笑顔に俺は心が震えた
深澤辰哉
菜穂
菜穂
菜穂
深澤辰哉
菜穂
冷静な人に仕えるならばもっと人形のように淡々とした冷たい人だと思っていたけど...
深澤辰哉
菜穂さんは奥様をお嬢ちゃんと呼ぶ
幼い頃からお世話をしていた 名残だろうか...
けれどそれを許している奥様も...
そこまで冷たい人では ないのかもしれない
コメント
11件
菜穂様!✨ なんてお優しいお方! ふっか良かったね…!!(泣)
神降臨じゃん、、((
自炊できる辰哉さまがここで見れるなんて...神...(語彙力)