蘭
ハァハァハァハァ...
蘭
ハグッ...
沁
蘭゙ッ!!!
蘭
ッ?!
蘭が走ろうとする
沁
行くな゙!!
蘭
ッ...。
沁
行くなっで!
蘭
俺に構うな゙!!
蘭
お前を見ると、喉が渇いて仕方ねぇんだ。
蘭
お前の珠魂がさえ喰えればそれで良かっだ!
沁
蘭ッ
蘭
だからさっさと殺せって言っただろ゙!
蘭
もうほっといてくれ。
タタタタタタッ
沁
蘭゙!!
タッ...タッ...タッ...タッ...
天皇
来たか。
天皇
伏。
蘭
ワンって返事すりゃお喜びいただけますか。
天皇
まだのうのうと生きていたか。
蘭
のうのうと、?
蘭
ふざけるなよ、!
蘭
仲間が死んで、どれほど苦しんだか。
天皇
なら死ねばよかっただろ。
蘭
お前を殺すまでは死ねない。
天皇
お前はもう終わりだ!!
バシッ
ドッドカッ
天皇
皆の愛する人を奪うことがそんなに楽しいが!?
蘭
お前らも俺の愛する人を奪っただろ゙!!
天皇
お前らは元々、間違って生まれた存在なんだ!
蘭
間違って生まれるものなんて、この世には一つもねぇんだよ゙!!
天皇
お前らは何も分かっていない!
グサッ
蘭
ヴグッ...
蘭
わかってないのはお前らだろ゙!!
ドズッッッ
蘭
紛い物だってな必死に生きてりゃ本物なんだよ。
天皇
俺らだってッ...必死に生きてるッ...
天皇の胸から手を抜く
蘭
いらねぇ。
蘭
お前の珠魂喰ったら俺まで惨めになっちまう。
蘭
さようなら。
蘭
これでもう、おしまいだ。
城の屋根から飛び降りる
沁
駄目゙ッッッ!!!!
バシッ
蘭
ッ...?!
沁
こんな終わり方、絶対駄目゙!!
蘭
小娘。
ズリッ
沁
早く、手を貸してッ...
手を差し伸べる
ガタッガタンッ
蘭
俺一人、どっちにしろ死ぬんだ。
沁
自分だけ生き残ったこと、後ろめたく思わないで。
蘭
俺はお前みたいに優しくない゙!!
蘭
今まで大勢殺してきた。
沁
蘭は優しいよ。
沁
だから、私の珠魂食べたくても我慢してくれてたんでしょ。
蘭
うるせぇ゙ッ!!
沁
お願い、もう一度私とやり直そ。
沁
どうしても、苦しくなったら。
沁
私の珠魂、食べていいから。
沁
ね。(ニコッ(涙
蘭
沁ッ...
スゥッ
沁
好きだよ、蘭。
蘭
沁。
蘭
俺のこと。
蘭
ずっと覚えててくれるか。
沁
勿論だよ。
沁
絶対に忘れない。
蘭
俺も好きだ、沁。
沁
行っちゃった。
沁
頑張って手紙書くから。
沁
たまには、逢いに来て欲しいな。
一年後
沁
珠乃さん!
珠乃
沁、今日はどうしたの?
沁
見て!
沁
蘭から返事きた!!
珠乃
ほんと?よかったじゃない!
沁
いつか、逢いに来てくれるかな。
珠乃
そうね。
珠乃
きっと来てくれるわ。
陰と陽
始まりと終わり
どちらかが吉でどちらかが凶というわけではない
どちらも大切な二つで一つ
沁の腕を誰かが引っ張る
沁
うわぁあっ!!
沁
ちょ、誰だッ
しっ...
沁
ッ?!
沁
蘭!!!
蘭
久しぶりだな、小娘。
沁
蘭!(泣
沁
逢いたかった!(泣
蘭
俺もだよ、沁。
沁
手紙、読んだよ!(グスッ
蘭
字、読めるようになったのか?
沁
まぁ、ちょっとだけどな!
蘭
すごいな!
沁
逢いに来てくれて、本当にありがとう。
蘭
沁の為なら何があろうと逢いに来るよ。
伏も絶対にかけてはいけないもの。