TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

織川アイは悪魔と踊る

一覧ページ

「織川アイは悪魔と踊る」のメインビジュアル

織川アイは悪魔と踊る

1 - 織川アイは悪魔と踊る1

♥

50

2020年05月11日

シェアするシェアする
報告する

織川 アイ

不在着信

不在着信

織川 アイ

不在着信

不在着信

織川 アイ

不在着信

不在着信

織川 アイ

喜亡!いる!?

喜亡

どうしたの?君から僕を呼ぶなんて珍しい。

喜亡

何かあったのかい?

織川 アイ

どーせ観ていたくせに白々しいわよ

織川 アイ

学校で事件があったのよ!

織川 アイ

貴方何か知ってるでしょ?

喜亡

ええ?いきなり加害者扱いはやめて欲しいなぁ

喜亡

それに、今回は君の世界の事件だろう?

喜亡

僕が干渉できると思うかい?

織川 アイ

それは…

喜亡

そうだろう!で、どんな事件が起きたんだい?

織川 アイ

学校に高度な結界が貼ってあったの

織川 アイ

しかも貴方が前に使っていた、能力者のみを呪い殺すやつ

喜亡

……

織川 アイ

幸い、死人は出てないわ

喜亡

へえ、それは良かったじゃないか

織川 アイ

思ってもないくせによく言うわよ

喜亡

ええ、酷いなあ!

喜亡

僕だって死者が出なかったことに対する喜びの感情ぐらい表現できるよ!

織川 アイ

『表現』でしょ。思ってはないじゃない

織川 アイ

全く、人の感情を理解出来てないくせによく言うわ

織川 アイ

名は体を表すとはよく言ったものね

喜亡

この僕の今の名前が「きぼう」だなんて随分な皮肉だと思わない?

織川 アイ

どうでもいいわね

織川 アイ

と、話が逸れたわ

織川 アイ

現在、結界は先生方が協力して解呪してるわ。先生方は能力者なのに解呪できるなんて優秀ね

喜亡

僕もできるけどね!

織川 アイ

当たり前じゃない。それぐらい出来なきゃ困るわ。
結界はそろそろ壊れそうだから問題はないのだけれど

喜亡

問題は誰がどうしてそんな結界を貼ったのかだろう?

喜亡

しかも簡易術とはいえ前に僕が使ったものを

織川 アイ

そういうことよ。

織川 アイ

わざわざ魔術を、しかも貴方が使うようなものよ?

織川 アイ

放っておいたら危険だわ!

喜亡

そうだね

喜亡

本当は僕がそっちに行けたらいいのだけれど

喜亡

なんせ、今は昼だからね

織川 アイ

そうね。まあ貴方が居てもウザイだけだから来なくていいのだけれど

喜亡

さすがに僕も傷つくぞう!

織川 アイ

あら、人間様の感情を一つ理解出来て良かったじゃない

織川 アイ

織川 アイ

先生方が結界を解呪したわ

織川 アイ

これでやっと他の生徒が帰れるわね

喜亡

あれ?出入口に貼ってあったのかい?

織川 アイ

ええ。学校の全ての門にね

織川 アイ

よくこれで死人が出なかったと思うわ

喜亡

むしろ、死人が出てない事が異常だね

喜亡

聞くけど、最初にその結界を見つけたのは誰だったんだい?

織川 アイ

隣のクラスの奥寺君ね

織川 アイ

それがどうしたの?

喜亡

外見は?

喜亡

目の色は何色だったかい?

織川 アイ

貴方が個人に興味を示すのは珍しいじゃない。

織川 アイ

たしか、長い黒髪だったと思うわ。

織川 アイ

男の人なのにあそこまで長い人は初めて見たから

織川 アイ

目は…覚えてないわね

織川 アイ

多分、赤だったような気がするけど

織川 アイ

目を覗き込むぐらい仲良くないもの

喜亡

そうか

喜亡

ありがとう。大体犯人のアタリが付いたよ

織川 アイ

本当!?

喜亡

ああ、多分アイがさっき言っていた奥寺君で間違いないと思うよ

織川 アイ

はあ?なんで奥寺くんが!

織川 アイ

ありえないわよ!だってDクラスよ?

織川 アイ

能力者の適正があるのに、魔術の適正があるわけないじゃない

喜亡

まあ、普通ならそうだろうね

喜亡

だが、彼が別だ。

織川 アイ

どういうこと?

喜亡

彼は、黒髪赤目なんだろう?

喜亡

黒髪赤目の人間は実は魔術の適正が高いんだよ

織川 アイ

でも、彼は能力を持ってる。

喜亡

ああ、だから僕も今少し調べた

喜亡

奥寺君は、能力を魔術で偽ってる

喜亡

これは、普通の人ができることではないね。人間技じゃない。

織川 アイ

魔術で能力を偽る為には、相当な魔力と精神力、それに能力の元となる聖石が必要なはず……

喜亡

そう、だから彼は、普通の人ではない。

織川 アイ

まさか…

織川 アイ

この世界にもいるっていうの!?

喜亡

そう、奥寺君は悪魔者だよ

織川 アイ

ありえないって言いたいとこだけど、貴方という例がいる物ね…

喜亡

生徒はまだ学校にいるかい?

織川 アイ

いるわ

喜亡

奥寺君の姿は?

織川 アイ

織川 アイ

いないわね

喜亡

じゃあ、今から言う場所に向かってくれるかい?

織川 アイ

本音を言うとものすごい嫌だけど良いわ

織川 アイ

これも契約だものね

喜亡

ありがとう

織川 アイ

心にもないお礼はやめて

織川 アイ

どうせ、「面白そう」とか思ってるんでしょ

喜亡

そうだよ。神に許された僕の唯一の感情だもの!

織川 アイ

人間のことを学びすぎて、偶にそれ以外の感情もあるんじゃないかと思う時もあるけどね

織川 アイ

人間ごっこがうますぎるわよ貴方

織川 アイ

悪魔のくせして

喜亡

失礼だなあ!天使でもあったんだぞ!

織川 アイ

ああ、そういえばそうだったわね

織川 アイ

堕天したくせに、人間に封印されて今そんなとこにいるんだものね

織川 アイ

織川 アイ

ねえルシファー?

喜亡

喜亡

なんだい?僕の契約者?

織川 アイ

悪魔者を討伐に行くわよ

織川 アイ

力を貸してくれる?

喜亡

もちろん、いいよ?

喜亡

ただし、代償は貰うけどね?

この作品はいかがでしたか?

50

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚