私と君の物語

三人の声が入れ替わりに聞こえてくる

まただ

いつもだった

十年前

移動

ガシャーン

車がぶつかり合う音がした

そこからは記憶がない

目覚めたのは数週間後の病室だった

すると壁の向こうから男性の声がした

マナは、それから人と関わるのを好みはしなかった

6年後

それからこの二人とはいつも一緒だった

なのに…突然

私は母の兄に引っ越すように言われた

兄は、とても遠くに住んでいたためか一緒に過ごすことができなかった

それから現在

ピンポーン

声と背丈からして中学生2年生くらいだろうか

ルイくんとは、孤児院に入ってからずっと一緒だった

私が旅立つ日1番祝い、1番悲しんでくれた

本当の弟みたいだった

ルイくんを送り届けたあと自然と涙が落ちた

だって私が旅立って1年半頃だっただろうか

プルルル

その言葉を聞いた瞬間顔がみるみる青ざめた

それから私はルイって名前に近かったり似ていたりルイって名前の少年に合うとこの“発作”が起きた

ルイくんがいたとわかって発作が消えるかと思ったのに

おさまらなかった

それよか、症状は悪化した

出会う前は頭痛とめまいがするだけだった

であったあとから私は気絶、倒れるなどの症状が出た

そして今までのことを話した

あてもなく歩いていればいつの間にか夜だった

空を見上げるとあの日ルイくんと再会した日のようなきれいな星が見えた