るな
そう言って姫様は去っていった
面会式には主に2つの行事があり
そのうちの1つは
『太陽』の浄化の力を高める祭典
姫様はその祭典の準備に向かわれたのだ
ゆあん
うり
少女に会えた驚きと喜び
そしてその正体は次期クイーン─
俺たちの頭は混乱していた
ゆあん
うり
うり
ゆあん
うり
ゆあん
.........
ゆあん
ゆあん
ゆあんは真面目な顔をして言った
此奴は1度決めたら絶対に曲げない
俺はいつもはそういうところを評価してた
でも、、今は違う
うり
俺だって譲る気は無いから
もう二度と手離したくない
ザワザワザワ
会場は次期クイーンの入場を控えていた
執事
執事
執事
守護者には儀式の場所まで 次期クイーンをエスコートする責務がある
昔からのしきたりだった
俺たちは階段の下で姫様を待っていた
執事
執事
執事
パチパチパチ
ガチャッ
貴族たち
貴族たち
貴族たち
通称『月夜の慈愛』
真っ青な生地を基調とし
肩の周りには蝶のブローチが施され
スカートは青いバラで埋め尽くされている
るな
言うまでもない
これ以上に似合う人はいないだろう
まるで姫様のために作られたようだった
ゆあん
そう姫様の手を握って言った
羨ましかった
そんなことをさらっと言えるゆあんが
るな
るな
姫様は俺を気遣ってか、 近くまで来て小さい声で
るな
と聞いてきた
うり
俺はそう返した
すると姫様は微笑んで手を差し出した
るな
うり
笑顔が眩しかった
ドレスの青い薔薇に引けを取らないくらい
花のように彼女は笑った
でも昔の笑顔とどこか違った
昔はもっと澄み切った笑顔だった
それに
今は、、どこか一線を引いているような...
うり
るな
うり
スタスタスタ
『星雲の間』
クイーンと守護者のみが 入ることを許された聖域
青い薔薇と雲と星とが入り交じって
幻想的な空間だった
るな
初めての儀式で緊張しているようだった
ゆあん
ゆあん
るな
姫様は歩いて行き、 祭壇の中心で祈り始めた
るな
るな
るな
周りの青い薔薇は散って空中を舞い
祭壇に黄金の魔法陣が刻まれ
月型の水晶が施された杖が出てきた
るな
姫様は杖を手に取り、空中にかざした
るな
そう唱えると太陽がより光り出した
るな
姫様が嬉しそうに振り返る
太陽の光 空中に舞う青い薔薇
光る星々 美しいドレス
その中に佇む''月の女神''
彼女を命に替えても守りたい───
心からそう思わせる情景だった
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