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スケッチブックに恋をした

2 - 第2話 秘密のスケッチブック

2025年10月19日

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第2話「秘密のスケッチブック」

翌日・放課後 美術室 (昨日の夕陽の余韻が残る教室。絵の具の匂いが漂う)

日向

蘭、昨日の続きを描くの?

うん。まだ“日向の色”が足りないから。

日向

冷静に、昨日あれだけ描いたのに?

絵は、描き足さないと本当の気持ちは出せないの。

(蘭が真剣な眼差しで筆を動かす。日向は少し離れた机に座る)

真白

(ドアの隙間から)あ、放課後の秘密基地に来てる〜?

日向

真白…いつからそこに?

真白

昨日から見守ってたよ。蘭、昨日もすごい集中してたもん。

結衣

(にこやかに入室)二人とも、仲良くしてるね〜。

日向

冷静に、見せられないものもあるんだ。

結衣

ふふ、そういう秘密、わくわくするよね

(日向の視線が、棚の上の1冊のスケッチブックに止まる)

日向

(小声で)……これ、蘭の

真白

うん。でも、見ない方がいい。

日向

なんで?

真白

蘭、あれは“誰にも見せたくない”ものだから。

(日向は手に取り、そっと表紙を開く。そこには——)

日向

(心の声)……私、だ。

(描かれているのは、教室の中で日向の姿。しかし、周りには誰もいない)

結衣

あれ、どうしたの?

日向

……この絵、変だ。

真白

蘭の絵はね、過去とか心の中とか、いろんなものを映すんだ。

日向

……心の中?

真白

うん。だから、見ると不思議な気持ちになるんだよ。

(日向は息を呑む。絵の中の自分は確かにそこにいるのに、教室は無人。 少し怖く、でも心がざわつく感覚)

日向

冷静に、考えすぎかも……

(筆を止め、振り返る)

……見ちゃったね。

日向

……これは、どういう意味?

日向のこと、描かずにはいられなかった。

私の気持ちも、このスケッチブックの中に全部ある。

日向

(小さく笑う)冷静に……蘭、怖いよ。

(笑顔で)怖い?でも、それが私の正直な気持ちだから。

(チャイムが鳴る。教室の外に夕陽が差し込み、二人の影が伸びる)

次回予告:「君の描く世界」 スケッチブックに隠された蘭の想い。 日向は次第に、“絵の中の世界”に引き込まれていく――。 友情と恋心、秘密が交差する少女たちの物語が深まる。

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