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交番のドアを開けると、ほんのりとした暖かさが包み込んだ。
外の冷たい雨の音が、 ガラス越しに遠くなる。
🦈
??
🦈
こさめは奥の棚からタオルを取り出し、 少年の前に差し出す。
🦈
??
その小さな声は、 聞き逃しそうなくらいだった。
少年はタオルを受け取り、 乱暴に髪を拭く。
🦈
??
🦈
少年は拭く手を止め、 こさめをじっと見た。
その視線に気づいて、 こさめはふわっと笑う。
🦈
??
🦈
机の引き出しをごそごそ 探すこさめの背中を見ながら、 少年は小さく息をつく。
??
🦈
??
🦈
こさめは照れたように笑い、 棚から小さなカップ麺を取り出す。
🦈
湯気の立ち上る匂いが、 交番の中に広がった。
少年はまだ完全には心を開いていないけれど、
その瞳の奥に、 少しだけ温かさが灯っていた。
ぬし
ぬし
ぬし