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ウィリアム
オリビア
ウィリアム
ウィリアム
オリビア
オリビア
私は考えるよりも先に
身体が動き、ウィリアムに抱きついていた
オリビア
自分から出た声は酷く掠れていた
ウィリアム
ウィリアム
ウィリアムは苦しそうに
言葉をぽつりぽつりと発する
オリビア
何も言えず
視界が涙で歪む
ウィリアム
オリビア
ウィリアム
ウィリアム
そう言ってウィリアムは小指を差し出しました
私は指を絡ませ強く願いました
〝ウィリアムを生きて返してください〟
……と
翌日
私の気持ちとは対照的に
空は澄み切って、雲ひとつなかった
オリビア
ウィリアム
オリビア
オリビア
ウィリアム
「きっと」
また曖昧な返事だ
ウィリアムが言葉を濁す時は
相手を傷つけたくない時
きっと気を使ってくれているんだろう
オリビア
ウィリアム
ウィリアム
オリビア
ウィリアムは後ろを振り返らず進んで行った
それからの日常は
先の見えない恐怖と悲しみが混合し
毎日泣いていた
オリビア
オリビア
召使い
オリビア
召使い
召使い
召使い
オリビア
そして立ち上がろうとした時…
オリビア
私は目の前が一瞬真っ暗になり
バランスを崩して倒れそうになった
召使い
危ない所で召使いに抱きとめられた
オリビア
オリビア
召使い
オリビア
召使い
オリビア
自分の頬を触ると
冷たい感覚が手に伝わった
無意識のうちに涙が溢れていた
オリビア
召使い
召使い
オリビア
召使い
オリビア
1年後
私は朝食を食べていた
窓から見える景色は
以前とは違ったものの
木々は少しずつ回復し
木の葉がそよ風に吹かれ
ゆらゆらと揺れていた
オリビア
オリビア
オリビア
召使い
オリビア
召使い
オリビア
召使い
オリビア
オリビア
召使い
オリビア
オリビア
召使い
オリビア
召使い
急ぎ足で王宮へ向かう
目の前に現れた王宮は
戦時中にも関わらず傷一つなく
キラキラと輝いているようだった
オリビア
大きな扉をノックした
ゴンという鈍い音と共に
扉がゆっくりと開かれる
王宮の召使い
オリビア
オリビア
王宮の召使い
王宮の召使い
通された部屋は
一直線に真っ赤なレッドカーペットが敷かれており
レッドカーペットの先に玉座があった
その玉座には国王様がどっしりと構えていた
王宮の召使い
国王
王宮の召使い
国王
王宮の召使い
国王
王宮の召使い
国王
オリビア
オリビア
オリビア
国王
国王様は眉間に皺を寄せ
私の目をしっかりと見つめ
ゆっくりと口を開けた
国王