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𓏴𓏴 𝙾𝙿𝙴𝙽 𓏴𓏴
いらっしゃいませ。 当店を見つけて下さりありがとうございます
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▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂ この物語はフィクションです irxs nmmn注意 ご本人様には一切関係ありません 𝖼𝗉→桃黒 赤黒 兄弟 身長 年齢変更要素を含みます 桃(兄)→18歳176cm 黒→24歳164,1cm 赤(弟)→14歳162,4cm 苦手な方 地雷な方は自衛をお願い致します 又、nmmnのルールを知らない方は お調べ下さい。 ルールを守りましょう ▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂┄▹◃┄▸◂
以上になります。 それでは行ってらっしゃいませ
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歩幅の遅いぼくを見て歩幅を合わせるおにーさんに視線を向ける
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きょとんとした瞳でこちらを見るおにーさんに申し訳ない気持ちが込み上げる
Ⅰ
親が居ない時の保護者代わりで面倒を見てくれる近所のおにーさん
小言の多い兄も懐いていて、喧嘩の頻度も減ってきている
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兄に嫌われているのは話し方や接し方で何となく察した
そう言われなくても聞かなくても声の温度差で分かるものだ
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歩幅を合わせて歩きながら話に耳を傾けて傷ついたように目を細める
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震える声で話そうとするとおにーさんの暖かい手が触れる
戸惑っているとおにーさんの声が上から降ってきた
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可愛い物は好きじゃない。ピアスやネックレスの類が好きな方
兄について知っていることは弟ながら 少なく浅いことばかりだ
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考え事をしていると敬語を忘れがちで 話した後に驚いて気付くことが多い
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手を掴むと驚いた表情を浮かべたけれど振り払わずに手を握り返す
受け入れて貰えたことが嬉しくてゆるゆると頬が緩んだ
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ちくんと痛みだした胸に戸惑って手を当てても答えは出てこない
Ⅰ
知らないことがあるなら年長者の意見を聞くのが最適
そう思うのに…聞きたくない自分に胸の痛みが増すばかりだ
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悩んでいると表情で察したのかおにーさんが声をかける
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兄よりも親密になりたい
ぼくだけに視線を向けて欲しい
汚く子供じみた考え方だけど すとんと胸の中に落ちると安心する
今はこの答えが出ただけで良いことと思った方がいい
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向けられる視線に気づき考え事を辞め、説明しようと口を開く
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少しの沈黙が怖くておにーさんの顔が見れない
今の行動で嫌われてしまっただろうか
考え事ばかりでつまらない子供だと 軽蔑されてしまうだろうか
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降ってくる声が優しいから勘違いしてしまう
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手を繋ぐと手の温かさが直に感じ、自然と笑みが零れる
隣に居ると安心して流れる時間が心地いい
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自室のベッドに寝転がり、針が進む時計をじっと眺める
帰宅時間を過ぎている。そもそも彼奴は居残りをして勉強をするタイプでもない
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連絡のない携帯をベッドに置き、体を起き上がらせる
跳ねた髪を髪ゴムで纏め、近くの鏡で身支度を整える
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嬉しそうに走る姿を微笑ましいと思いながら後を追う
転ぶから危ないよと言い終える前にバランスを崩し、地べたに座り込む
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赤くなっていない方の手を引っ張り上げ、立ち上がらせる
体はフラついているけど手首が赤いだけで表面的な怪我はしてそうにない
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膨れた頬を指の腹で撫でると落ち込み気味だった子供も嬉しそうに頬を緩める
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握った手を強く握り、澄んだ赤色の瞳を真っ直ぐ俺に向ける
強い意志を感じる瞳は押しが強い意志彼の兄とよく似ている
普段は大人しく気が弱いのに自分が引きたくない時は強く前に出てくる
こういう時はいつもの挙動不審な言動も一時的にだが収まる
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強く出られるとどう返したらいいか分からず口篭る
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緊張しがちな子供は震える声で今抱いている気持ちを必死に伝えようとする
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VI
伝えようにも見つめ返される事に慣れて居らずいつも通りの気の弱さに戻る
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帰りが遅い2人を探しに来ただけ…
家付近で楽しげな声が聞こえると何故だが分からないが身を隠してしまった
へらへらしてる彼に腹が立ったからだろうか
それとも…
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健気な餓鬼の言葉も彼には嬉しいものなのか声は何処か楽しげだ
俺が居るのに…
子供の自己中心的な気持ちを口にはせず胸中に留まらせる
言えない言葉の死体だけが腹の底に溜まり吐き気が込み上げる
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庇うように弟の前に体を移動させる彼に視線を向ける
後ろで怯える弟を見ると嫌悪感が増してくる
IV
違う。こんな事が言いたいんじゃない
IV
冷ややかな声に驚きが隠せない。自分の声なのに他人が話しているみたいだ
戸惑う俺を見て心配する彼の暖かい声に涙が零れそうだ
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IV
この口は素直に動かない。
こんな…俺でごめんな…さい