5色の光が照らした先には

グワァー‼‼

グワァアア‼‼‼

グゥウッ…

シュパンッ……

その日から、東の街は立ち入り禁止となった。

死んだ世界一位。

ドズル社は、もう帰ってこない。

この国にも、俺の元にも。

国民はみんな俺に冷たい目を向ける。

「''また''コイツか」って

しばらくは、学校も休みとなった。

1ヶ月経った今、学校は再開して

ほとんどの生徒が学校に通い始める。

だけど、その人混みの中に彼らの姿はない。

そして、サンダーの姿もない。

2日に一度程、サンダーから伝達鳩が来る。

封印した魔獣の様子だとか、

未来に送った皆の目撃情報とか。

皆の遺体はまだ、見つかっていない。

どのくらい先の未来に、どこの場所に飛ばされたのか。

それもまだ、分からない。

俺は、唯一残ったドズル社の一員として

学校を休んで、大災害の処理に追われている。

遺体を綺麗にしたり、

生存者確認したり。

知っている人が運ばれてきたら、吐きそうになる。

どうして、俺はこんなに不幸なんだろう。

本当に、大嫌い……

やめてよ、ねぇ

みんな、狂ってしまった。

オラフ様が亡くなったからだ。

聖女様がいないから、心の支えがなくて……

それは、サンダーも一緒か。

どこで、皆様の遺体が見つかるだろうか。

お願い、早く…

早く……

早く……‼