こちらは、チーズさんとの合作です
前半はチーズさんの所に掲載されているので、ぜひそちらをご覧になってから読んでいただけると嬉しいです
これから書くのは、チーズさんのお話から約1年程が経過た世界線でのお話です
高校を卒業してしばらく経ったキャメさんと、キャメさんの母校で教鞭を握り続けているしろせんせーの恋の行方は…
続きはどうぞ、お話の中にてお楽しみください
カタカタカタカタカタ
空き時間、俺は職員室でPCを使って書類仕事をしていた
数ヶ月前まではチャイムと共に廊下から急ぎ足の足音が聞こえてきて、無遠慮に俺のそばまで駆け寄ってくる赤髪の生徒がいた
職員室だろうが教室だろうが廊下だろうがお構い無しに気持ちをぶつけてくるその生徒は、3月に卒業し4月からは県外の大学へと入学していった
俺より少し背が低くていつでも笑顔の絶えないその生徒は、1年ほど前から急にやる気を出しメキメキと成績を上げていき、卒業までずっと学年でトップを維持
更には、全国模試や難関だと有名な予備校主催の模試でも上位に食い込むほどの成績を残し続けた
そして見事に第一志望の大学へと合格し、「またね!」と笑顔で卒業していった
しろせんせー
しろせんせー
小さなメモを指先で続きながら呟く
そこには、無理やり押し付けられた連絡先が記されていた
スマホを取りだし、LINEの友達一覧の中から彼のアイコンを表示する
そこには、友達と撮ったであろう楽しげな写真がうつっていた
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
一瞬浮かんだ言葉を飲み込み、俺は再びキーボードの上に指をもどした
明日から夏休みということもあり、珍しく定時で帰路に着いた俺は、ボンヤリとしながら自宅近くを歩いていた
カチッカチッ
喫煙所のところまで行き、ライターでタバコに火をつけた
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
壁に背を預けて空に向かって登っていく紫煙を見つめながら彼のことを思い浮かべる
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
誰に言うでもなく小さく呟いた
自分のそんな言葉に、チクリと胸が痛んだ
ギュッと痛んだあたりをつかんで、目を閉じた
この痛みの理由を深く考えてはいけないから…
答えは出ていても、それを表に出すわけにはいかないから…
しろせんせー
しろせんせー
吐き捨てるようにそう呟くと、タバコを灰皿に押付けて踵を返した
数日後
夏休みに入ったので部活動の生徒を除き、ほとんどの生徒が来ないため、俺はその日も定時で帰路につこうとしていた
校門を出て、駅へ向かおうとすると背後から聞き覚えのある声に呼び止められた
キャメロン
しろせんせー
しろせんせー
キャメロン
キャメロン
振り返ると、ここ数ヶ月毎日のように思い出しては振り払ってきた元生徒のキャメロンの姿があった
その笑顔はあの頃より少しだけ大人びたような気はするが、相変わらず可愛らしかった
しろせんせー
キャメロン
キャメロン
キャメロン
そう言って、クルッと俺の目の前で回って見せて、軽く首を傾げた
何かを期待するようなキラキラした目で見つめられると少し落ち着かなくなる
しろせんせー
顔を背けながら言う俺に、「なぁんだ…」とつまらなさそうに呟く彼の顔は、夕日に照らされてキラキラと輝いていた
しろせんせー
しろせんせー
キャメロン
キャメロン
キャメロン
顔を背けながらぶっきらぼうに聞くと、キャメロンはなにか思いついたようで、ニコニコと笑いながら俺の方へ近づいてきた
キャメロン
キャメロン
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
キャメロン
キャメロン
キャメロン
しろせんせー
目を見開いて信じられないとでも言うかのように呟く彼に、俺は不振そうな表情をむけた
キャメロン
キャメロン
しろせんせー
しろせんせー
キャメロン
キャメロン
なぜだかご機嫌なキャメロンに手を引かれ、俺は学校近くのカラオケに連れていかれた
キャメロン
キャメロン
しろせんせー
キャメロン
キャメロン
しろせんせー
しろせんせー
思いもしなかった問に、俺はうろたえてあからさまに目が泳いでしまった
そんな俺を思いのほか真剣な目で観察するように見つめるキャメロン
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
キャメロン
キャメロン
何かを思案するうに天井の方を見て、ゆっくりとこちらに視線を戻してきたキャメロンは、いつもの可愛らしい笑顔に戻っていた
キャメロン
キャメロン
キャメロン
キャメロン
キャメロン
キャメロン
しろせんせー
可愛い笑顔なのに真剣な瞳で見つめられて俺は何も言えなくなった
俺も似たような気持ちだったから…
休み時間になる度に、コイツの声が聞こえる気がして、何度も後ろを振り返ったり職員室のドアを見つめたりしていた
同僚にもそれがバレていて、何度かからかわれたりもしていた
しろせんせー
キャメロン
キャメロン
キャメロン
キャメロン
キャメロン
しろせんせー
しろせんせー
俺が顔を背けると、キャメロンはおもむろに俺の隣に移動してきた
密着するような距離まで近づいてきて一気に体温が上がるのを感じた
しろせんせー
しろせんせー
キャメロン
キャメロン
キャメロン
しろせんせー
キャメロン
キャメロン
キャメロン
無理やり顎を捕まれ、キャメロンの方を向かされる
唇が触れそうなほどに近いその顔にビクンっと身体が反応してしまう
しろせんせー
やっとの思いで発した言葉は、隠せない情欲で甘く掠れてしまっていた
もう…こいつの事をどういう対象として考えているのか…嫌という程わかってしまった俺には、この距離感は拷問に近かった
キャメロン
キャメロン
キャメロン
いつの間にか掴まれていた手をキャメロンの胸に当てられ、そこから伝わる鼓動にカッと下腹部が熱くなるのを感じた
キャメロン
キャメロン
キャメロン
しろせんせー
キャメロン
キャメロン
キャメロン
キャメロン
挑発するように少し潤み始めた目で俺を見上げながら距離を詰めるキャメロンに、ギリギリの所で耐えていた俺の理性の糸が、プチンと音を立てて切れた
ガンッ…チュッ…チュクッ
キャメロン
しろせんせー
キャメロン
チュプッ…クチュクチュレロレロ…チュッ
熱い口内へと無遠慮に舌を突っ込むと、おずおずと自分のそれを差し出して必死に絡めてくるキャメロン
いつの間にやら首に回されていた腕には、絶対に離さないという強い意志すら感じた
しろせんせー
しろせんせー
キャメロン
キャメロン
キャメロン
しろせんせー
キャメロン
キャメロン
キャメロン
熱にうかされて潤んだ瞳で真っ直ぐに見つめられて、俺は小さくため息をついた
しろせんせー
しろせんせー
キャメロン
キャメロン
キャメロン
しろせんせー
キャメロン
キャメロン
しろせんせー
キャメロン
キャメロン
キャメロン
キャメロン
キャメロン
キャメロン
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
不安げに揺れるキャメロンの目を真っ直ぐ見つめて、俺は優しく甘い声で囁いた
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
キャメロン
キャメロン
キャメロン
キャメロン
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
キャメロン
キャメロン
しろせんせー
しろせんせー
しろせんせー
俺はそのまま強く強くキャメロンの身体を抱きしめた
そのまま離れなくてすむように…
これから先の明るい未来を夢見ながら…
俺とキャメロンは共に歩むことを誓い合った
コメント
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_:(´ཀ`」 ∠):