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勇気を出して連絡先を交換。何度もメッセージのやり取りを しても思いは募るばかり。もっと彼に近付きたいという 思いは変わらなかった。
そして今目の前にいる彼こと大西流星くん。 ついにお客さんと店員という壁を乗り越え、店の外で 初めて会うことになった。
大 吾 .
そう言おうとして彼が聞こえないことを思い出し、 言葉に詰まる。
彼はスマホで文字を打ち始めた。
流 星 .
慌てて俺もスマホを取り出し文字を爆速で打つ。
大 吾 .
なんで俺手話とか予習して来なかったんだろう。 聞こえないの分かってたのに流星くんに会えることが 嬉しすぎて完全に抜けてた。
俺下心丸出しやホンマ最悪。
気を取り直して、最近駅前にできたカフェに 流星くんを連れてきた。
キラキラ目を輝かせて店内を見回していた。
流 星 .
いつも甘い飲み物を頼む流星くんだから、甘いドリンクも 多くて学生に人気のここ、気に入ってくれると思った。
文面からでも喜んでくれてるのが伝わって、それだけで 今日来て良かったって思えた。
俺はブラックコーヒーのホット。彼はアイスのハニーラテを 持って席へと着いた。やっぱり寒いのにアイスを頼むのは なにかこだわりがあるのだろうか。
流 星 .
大 吾 .
流 星 .
大 吾 .
彼は困ったような顔をして首を振った。 確かにいきなり年上の人タメで呼び捨てなんて 嫌よな普通?俺、圧凄かったかな?
大 吾 .
流 星 .
大 吾 .
彼はクスッと笑って頷いてくれた。
流 星 .
大 吾 .
頷く彼。
大 吾 .
俺は嬉しさのあまり聞こえてないであろう声を 口の動きと共に流星に届けた。