この作品はいかがでしたか?
180
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いきなりすぎますがなんか感動系書きたくなったので
すおさくです
桜のツンデレピュアが100年先も続きますように。
𝑠𝑡𝑎𝑟𝑡
最後に‘アイ’されてるった思ったのはいつだったんだろう。
思い出せない。
‘クルシイ’って最後に感じたのはいつだったんだろう。
ワカラナイ
今の俺がこの世にいる意味とはなんだろう。
ワカラナイ、ワカラナイ
誰もが持っている‘アイ’を俺も持っていたら
ほんの少しでも生きた心地が
少しでも生きる意味が出来たのだろうか。
完全に暗くなる前に家に帰る。
親がこちらを睨む
そして、叩いて、蹴られて、掴まれて、投げられて
愚痴を吐き、死んでくれと願い、投げ捨て、いつものように俺に向かって
「イキルイミがない。」
そう言ってまた親同士でネチネチ話す。
いつもの事だから。普通だから。これが日常だから。
涙のなの字も出てこなくなっていた。
でも、反応しないとさらにめんどくさいから
ごめんなさい、と
当たり前のことを吐き捨てて壁の隅に体を寄せる。
嫌な雰囲気になったらベランダに出て星を見る。
なんにも感じなくても意味があると思い、
無言で星を見て
結局何も無かった、と、覚めた息を吐いて座り込む。
こんな腐って濁りきった空気に溺れてる、そんな感じがした
いつからだろう。
気づけば目の前に縄が張っている。
しばらくなんであるのか分からないまま渡っていた。
やっと気づけた。
これは俺が歩んでもいいと許される道だ。
とても狭くて、慎重に歩かなければ落ちてしまう。
…でも
俺にとってこの幅はとても嬉しいものだった。
こんなに細くても歩いていい道があるんだ。
道がなければ歩けない。
歩んでもいい場所がなくなる。
生きてていい、息をしてもいい場所が無くなる。
海に流され、溺れて、そのまま深く深く沈んでいく。
そう考えたら好都合だ。
拒絶され、嫌われ、虐められ、帰る場所もなく、息をしてもいい場所も無かったから
意味がわかった日は少しだけ嬉しく感じた。
そう考えながら縄を歩いてきた。
学校の入学初日
見たことの無い光景。
なぜこの街の人は俺を拒否らない?
なぜ受け入れる?
意味がわからない。理解ができない。
そんなことを考えながら向かった教室。
来る時に助けた男も俺に興味津々。なんでそんなに興味を持てるのだろう。
楡井
俺の腕を引っ張って誘導してくる。
扉の前で足が止まる。
街の人達はああだけど
ここの人たちはどうか分からない。
また拒絶されたり、色々されて
家にいた頃のような濁った空気に押しつぶされるかもしれない。
そう思うと足が動かない
でも、そんな弱弱しいことバレたくない。
‘てっぺん’を取りに来た身なのだから。
上手く誤魔化そうと準備運動をして、教室の扉を開ける
全員がこちらに注目する。
じろじろと痛い視線が突っついてくる。
そしたら、一人の男がこちらに向かって歩いてくる。
蘇枋
なんで知ってるんだよ。
お前は…誰だ?
楡井
蘇枋
楡井
…外国人?
蘇枋
意味がわかんねぇ
こんな不思議な奴らとこれから3年、一緒にいるなんて
気が狂ってしまいそうだ。
なんやかんやあって2ヶ月が経った6月上旬。
まだ桜の花弁が少しだけ、ほんの少しだけ残っていた。
いろいろあって、お互いのことを理解し始めれた頃だ。
たまたま息抜きで来た屋上に蘇枋が。
蘇枋
蘇枋
それはこっちのセリフだ
普段は教室にいるくせに
そう思いながら蘇枋と話をする。
その時、蘇枋からこんな言葉が出てきた。
蘇枋
蘇枋
蘇枋
こいつは嫌でも勘が鋭い。
図星だった。体が硬直する。
蘇枋
蘇枋
蘇枋
蘇枋
そんなの、1つしかない
信頼を得たことがないからだ。
仲間って言葉が慣れない。
拒絶しない空間が慣れない。
蘇枋
蘇枋
蘇枋
蘇枋
…愛されるのが怖い
こんな不慣れな日常が怖い。
縄から外れることが怖い。
俺がいると不幸になる。
これ以上俺の事で皆を傷つけたくない。
限界まで息を吸う。
それを吐いてもいい場所が欲しい。
蘇枋
今まで、隠し事をしてたことはすまないと思う。
だけど、バレたくなかった。
蘇枋
蘇枋
蘇枋
蘇枋
蘇枋
蘇枋
蘇枋
蘇枋
蘇枋
蘇枋
蘇枋
蘇枋
蘇枋
蘇枋
蘇枋
蘇枋
蘇枋
蘇枋
蘇枋
蘇枋
蘇枋
蘇枋
蘇枋
なんて言えばいいんだろう。
そんなことを発してくれる人がこの世に居たなんて、、
確かにすぐには言えない
だけど、ここに居たい
そう思ってる自分がいる。
言葉には発せないけど
俺はここがいい。
いつか、本当の‘アイ’を見つけられるまで
俺はここに居てもいいのか?
…なんだよそれ
超嬉しい。
そう思ったら、足元の縄が切れた。
痛くない。苦しくない。
眩しい光が見える。
そこには皆の姿がある。
救って欲しい。
泣きたい。
苦しかった
そんな感情が一気に押し寄せてきた。
だけど、泣くのは面に合わないから、
あえて泣かない。
ありがとう、
いつか、いつか
そんなことが
桜
蘇枋
初めての感情を出した俺の目の前に
残り少ない桜の花弁が遥か遠くまで飛び立つかのように 大きな背中で飛んで行った。
コメント
4件
蘇枋 、 ええやつやな 、 でも 、 蘇枋 の 名前の意味って 「 裏切り 」 とか じゃなかったっけ?? 桜 は やはり 、 かわいい 、 ( ??
やば、めっちゃ泣いたわ もう最後で持ってかれたわよもう。゚(゚´ω`゚)゚。 桜くん幸あれ〜!