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その単語を発した瞬間、 目を暗くさせ、下を向くシャオロン
違う、…そんな表情をさせたかった訳じゃない。僕は…、…、
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記憶が蘇ってくる。
あの日は凄い綺麗な空の日だったっけ この世界は、新年を迎える度 13の時を生きた者だけが能力を貰える
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母
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僕の能力は罰天使。…というものだった 罰天使それは、罪を犯した者の 能力を、力を、望めば何でも罰して 全てを無くせるものだった。 それは命であっても例外やなかった。
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母
その能力を持つものは、… 強力な能力をもつものは、… 世界は許さないだろう。捕えられるかもしれへん、…そう思った母は、…
母
母
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母
母は、…僕の事を愛してくれてた。 だからこそ、その選択をしてくれた。
皆、その日能力を見せ合いっこしてた。僕は能力ないんやって、…いったら 皆急変して、…僕をいじめ出したんだ。
シャオちゃんは、最初は僕を守ってくれたんや
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殴り飛ばされて、血だらけの僕を 見て、飛び込んできてくれた。 そんな、僕のヒーロー。
sha
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僕の怪我を彼の能力の
sha
で直してくれた。 僕の傷はすぐに治った。体だけを 巻き戻す…、そんな力を持ってる彼は 本当に僕のヒーローだった。
sha
ut
sha
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これを話すと、みんな 13になったばかりのお前らが何言うんやって、言うんやけどさ… 僕は、そんな事思わなくて、 僕のことを思ってくれた優しい言葉やって思うねん。
でも、いつからか…シャオちゃんは シャオちゃんじゃ無くなった。
僕を虐め初めたんだ。
…今になってから分かったけれど、 シャオちゃんの家系が…親が、 無能力者を嫌ってたみたいで、…シャオちゃんに半強制的に僕の事を虐めさせてたみたいや。…、 まだ、何も知らない純粋な子供が無能力者を虐めるものなんだよと母親に、友人に、…父親に教えられたとしたら、… それも、自分は凄い能力者で褒められ続けたのなら、…無能の癖して へらへらと笑って生きている平凡な人を……虐めるしかないやろ、 選択肢がそれしか無かってん。
…シャオちゃんの気持ちを 僕は考えられなかった。シャオちゃんがもし、記憶をなくせたら、… いつものシャオちゃんに戻ってくれるんじゃないかって僕は思ったんよ… 僕は、能力を使った。
まだ、13で、…能力もあまり使った事のない人間だった僕は、…能力をちゃんと使えていなかった…。その結果 …シャオちゃんは、中途半端に 記憶を無くした、 …僕が望んでいたシャオちゃんにはならなかった。
…そんな時、 シャオちゃんに呼ばれたんよ
そこに向かったんよ、僕。
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sha
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sha
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シャオちゃんは、僕の元へと来て、 そのまま僕を殺した。
…シャオちゃんは、その時 血で汚れた服に巻き戻しの能力を使ったんだ。巻き戻しの能力は、シャオちゃんも不安定だったことから、 僕にもその能力の効果はかかってしまった。
僕は、生き返ったんだ。
僕は、起きたら 翼が生えていて…その翼は 真っ黒な…悪魔みたいな翼だった。