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side弦太

記憶喪失になってしまった結衣の元に毎日通った。

お見舞いに行けば追い返されたり,物を投げられることもあった。

それでも挫けずに病院に通って思い出す可能性にかけた。

コンコンコン━━━━。

弦太

失礼します,結衣いる?俺だよ,げん…

声を掛けカーテンを開けようとすると見たくなかった衝撃の光景を目にしてしまう。

結衣と白井がキスをしていた。

驚きのあまり,持っていた花束を落としてしまう。

結衣

ッ、誰かいるの?

俺は慌てて,病室から出る。

病院から出て外にあったベンチに力なく座り込む。

しばらく項垂れていると,肩をポンポンと叩かれる。

雪葉

どうしたの?弦太

弦太

あ,雪葉こそどうしたの?

雪葉

私は結衣のお見舞いに行こうとしてたとこよ,そしたらなんか浮かない顔してたから

弦太

そうなんだ,結衣が記憶喪失になったことは知ってるだろ?

雪葉

え…どういうこと?

雪葉は理解できないというふうに首を傾げる。

弦太

結衣は記憶喪失になって,俺の事を忘れてるんだ

雪葉

…やっぱそういうことになってるんだ

雪葉

あのね,結衣は弦太のこと忘れてないよ

弦太

え,だってあいつ

雪葉

実は結衣に相談受けてて,どうしても言わないでって言われたんだけど

雪葉

きっと…弦太なら

雪葉は深刻そうにそう言う。

雪葉の話は概ねこういうことだった。

結衣は白井から逃げるために俺の気持ちを利用しようとしてしまったこと,白井と付き合ってるフリをして自分から俺を遠ざけようとしていたこと。

1人では抱えられなくなり泣きじゃくっていたらしい。

雪葉

結衣はまだ1人で悩んで苦しんでる

雪葉

だから弦太が助けて!あの子にはあなたしかいないの

雪葉は俺の肩を強く掴む。

弦太

…雪葉ありがとう,結衣と話してくる

項垂れて堕ちている場合じゃない。

愛し方を教えてくれた貴方へ

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