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ピッ…ピッ…

五条悟

病室に 規則的に鳴り続ける

妙に神経を逆撫でされるような音

なんとか 硝子のとこまで辿り着いた

これで助かる 今までどうりになる そう思った

けど、 彼女は眠り続けた

完全に治らなかった

なぜか 硝子の反転術式が 完全に効かなかった

普通なら治しきれる 傷なのに

原因は分からずじまい

今も 彼女の命は消えかかっている

いつ死んでもおかしくない、 目を覚まさないかもしれない

そんな状態のまま。 彼女の生命力に賭けるだけ

今にも切れてしまいそうな 細い糸で 繋ぎ止められた命

彼女が危険な状態なのに 俺は何もしてやれない

悔しくて、 悔しくてたまらない

家入硝子

お前がここまで彼女を連れて来たから助かった

家入硝子

確かにお前がした事は彼女を傷付けた

家入硝子

けど、お前だから彼女は助かった

家入硝子

お前じゃなきゃできなかった

家入硝子

あんま自分を責めすぎるな

硝子は そう言ってくれたけど

硝子が言うように 俺は最低な事をした

その上、 助けることも出来ずに ただ見てることしかできない

五条悟

なぁ、ごめんって

五条悟

反省してる

五条悟

悪かったって

五条悟

だからこんなのもう辞めろよ

五条悟

もう罰は十分だよ

五条悟

分かったから

五条悟

僕にとってお前がどれだけ大切か

五条悟

何があっても離しちゃいけないって

五条悟

必要なんだよ

五条悟

お前が

五条悟

起きろよ、なぁ

五条悟

許してよ…

五条悟

いつもみたいに笑って

五条悟

ふざけた僕を怒って

五条悟

ねぇってば…

いくら話しかけても 全く反応しない

死んでしまってるんじゃないか

目を離したら 気づいた時には死んでしまうんじゃないか

怖くてたまらない

彼女がいなくなって 彼女の中の時が止まって

俺の中の時も止まる

お前がいないと 俺だけ先に進むなんて無理だ

お前を置いて俺だけでいけない

五条悟

お前が起きるまで

五条悟

待ってるから

五条悟

早く戻って来なよ…

眠い

体が重い

暗くて、何も見えない

何も感じない

私、死んじゃったのかな

あんな大怪我したんだし 私1人だったし

助かる訳無いよね

ほんとついてない

恋人記憶喪失になって 奪われて 特級と鉢合わせして

死んで

惨め 無様

走馬灯 だったのかな

最後に見たのは 悟

そうだよね、きっと

悟は 私を恋人だとは思っていないから

あ〜あ

最後くらい、

もう一度悟の腕の中に いたかった

でも、 悟は🌷を選んだ

私より、 彼女を選んだ

それに、 伊地知さんもそう言ってた

本当は 私が夢を見ていただけなのかも しれない

ほんとにそうなら ショック、だな…

もう 何も考えたくない

何もかも忘れたい

何も無いここは心地いい

私は疲れた

ちょっと、寝ようかな

休憩、したい

五条悟

ねぇ、

五条悟

待ってるから

五条悟

早く戻って来なよ…

悟の声が 聞こえた気がした

その声は 信じられないくらいに 弱々しくて

頼りない

でも、 私の意識は既に

深く沈んでいて

私はそのまま眠りに着こうとしていた

to be continued

五条先生の記憶無くなって彼女とすれ違う話

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