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和海

そもそも

和海

混血か純血かなんて気にしないって

和海

言ってあっただろ

玲桜

ああ

玲桜

実際貴様の家族は

玲桜

分け隔てなく俺に接してくれた

玲桜

玲桜

身寄りがなく住むところもない俺を

玲桜

受け入れてくれた

和海

だから

和海

何一つ心配することなんて

和海

無かったはずだろ

玲桜

玲桜

俺自身がこの血を嫌っていた

玲桜

人間と吸血鬼の混血なんて

玲桜

玲桜

混血は純血に比べて劣っている

玲桜

能力も地位も

玲桜

差別の対象だ

玲桜

だから

玲桜

俺に優しくしてくれた貴様らでさえ

玲桜

心の底では疎ましく思っているだろうと

玲桜

玲桜

........俺の勝手な思い込みだ

和海

和海

...だから出ていったと?

玲桜

そうだ

玲桜

貴様に弟が出来て

玲桜

俺の劣等感は強くなった

玲桜

玲桜

それに

玲桜

差別の対象である俺を家に置いていたところで

玲桜

良い事なんてないだろう

和海

和海

あれほど

和海

あれほど血は関係ないと言ったのに

和海

逆効果だったか

和海

和海

お前の心が分かってれば

和海

少しは気が楽になっていたか?

玲桜

玲桜

さあな

玲桜

あの頃の俺に聞いてみないことには

玲桜

分からんな

和海

この際正直に言うが

和海

俺は

和海

俺と歳がそんなに変わらないお前が

和海

家にいて話し相手になってくれただけで

和海

嬉しかったぞ

玲桜

こうも素直に感情を表に出すとは

玲桜

やはり変わったな

和海

今だけだからな

和海

和海

お前がそこまで悩んでたことには

和海

気づけていなかった

和海

悪かったな

玲桜

謝るな

玲桜

俺が勝手に悩んでいただけのこと

玲桜

貴様らに非は全くない

玲桜

貴様と俺に接する態度は全く違わなかった

和海

それについてもだが

和海

俺らは別に

和海

例え周りから何を言われようとも

和海

気にしないつもりだったぞ

玲桜

玲桜

知っていた

玲桜

だから感謝している

玲桜

しかし.....

和海

和海

『見ていて辛くなった』.....と?

和海

繊細なやつだな

玲桜

玲桜

読心術か

玲桜

感心しないな

和海

読心術は久々使ったから怪しかったけど

和海

当たってたみたいだな

和海

和海

気にしなければ良かったものを

玲桜

玲桜

俺も

玲桜

何故そのことを気にしてたのか

玲桜

今になって馬鹿馬鹿しくなっている

玲桜

折角貴様らが気にしていなかったのにな

和海

そうだな

和海

あの頃のお前馬鹿だったな

玲桜

ハッキリ言うやつだな

和海

その様子じゃ

和海

今はもう気にしていないんだな

和海

昔のこと

玲桜

ああ

和海

なら良かった

和海

和海

じゃあなんで

玲桜

玲桜

『今更俺の前に出てきた』か?

月夜の恋路に想い出を

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