僕を見てよ

それからヒョンジンと僕はすぐに仲良くなった。 お互いのことをくだけて呼んだり、 一緒に寝たり、王宮の狭い、苦しい生活とは大違いだった。 驚いたことに門番も騎士も、新しい僕の先生も、側近もほとんど 僕と歳が変わらなかった。

新しい先生はチャニヒョン。 父上の友達の息子らしくて、すごく頭がいい。 僕にはわからないけど、先生になる資格もとっているらしい。 自慢の先生だ。

あそこで、筋トレしているのはビニヒョン。 僕とちょっとしか変わらないのに、色んな人の護衛をしながら 旅をしているらしい。

ビニヒョンを説得しているのはイエナ。 占い師らしい。もっと怪しげな雰囲気があるのかと思っていたけど、 あの子は末っ子でとても無邪気で可愛らしい。 でも、家がよくないらしく、捨てられていたところを拾われたと言っていた。

その横で立っているのはスンミン。 初め見た時はほんとに犬かと思うぐらい。 そんな優しい見た目をしているけど、星学者らしい。 星が大好きだと言っていた。 それにしても犬みたいで可愛い…

ぶつぶつ言ってるのはハナ。 歌で稼いで旅をしていたところを、父上が見初めて 王宮の声楽師に紹介したらしい。 色んなところを旅していたからハナの話はとても面白い。

ハナの後ろに立っているのはリノヒョン。 僕の幼馴染ですごく顔が整っている。小さい頃から交流があって、 ヒョンの剣舞はとても綺麗なんだ。 父上はヨンボギが可愛いなら、リノはかっこいいだな。 と言ってるぐらいだ。

あそこで叫んでいるのはヒョンジナ。 僕の自慢の執事さん。 かっこいい見た目とは反対にちょっと、いやかなりパボ。 でも、絵を描くのはとっても上手。塔の入り口に飾ってる。

授業が終わった。 授業は30分でI日二回、朝と夕方だ。

やったぁ〜！と叫びながらスンミナが階段を降りていった。

塔の窓から外を見ると木陰で気持ちよさそうに寝ている