TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

人狼jOP。

一覧ページ

「人狼jOP。」のメインビジュアル

人狼jOP。

3 - 人狼jOP(①フェイ、エマ編)

♥

46

2021年11月14日

シェアするシェアする
報告する

僕はいつからか人が信じられなくなった。

人自体を別の生命体の様に感じるようになった。

それを必死に隠していた。

自分を隠しているのだ。

でも、そんな日々に飽き飽きしていた頃

ずっとそばに居てくれた

向日葵のような笑顔の君には知られてしまった。

でも、君は変わらずにいてくれたよね。

それは、僕にとっての心の支えだったのかもしれない。

フェイの部屋

ベッド

フェイ

『朝?』

フェイ

『夢を見ていたな…。』

フェイ

『優しい夢だ。でも…なんだっけ?』

フェイ

別にどうでも言っか…。

??

うおぉぉぉぉ!

ドサッ

フェイ

わっ!?

??

おはよう!フェイ!

フェイ

エマか。

エマ

朝からテンション低いけどどーしたの?

??

朝ごはん、嫌いな物でも出るの?

フェイ

違うよ。

フェイ

それに、朝から元気なのはエマくらいだよ。

エマ

えへへっ。

フェイ

褒めてないからね?

エマ

分かってるよ〜!

フェイ

『これは、分かってないな。』

フェイ

エマどいて?起きるから。

エマ

はーい。

フェイの部屋

フェイ

ところでエマ。今日はどこから入ってきたの?

エマ

今日はね頑張ったよー!

フェイ

いつもノックも無しに僕の部屋に入り込んで来るのは、何でかな?

フェイ

『そもそもこの家は、僕しか住んでないから、玄関や窓はしててるんだけど。』

??

なんとね!暖炉の煙突から!

フェイ

はぁ…。

フェイ

昨日は、窓から一昨日は天井から、その前は、床下から…。

エマ

まぁね!りゆーは、フェイに早く会いたいから!

フェイ

家にいればいいじゃないか。

フェイ

まだ6時だよ?

エマ

ゔ…。それは、その…。

フェイ

まぁ、ココアくらいは出すよ。下に降りて。

エマ

やったぁ!

僕の朝は、いつもこうして始まる。

リビング

フェイ

はい。ココア。

エマ

ありがとう!

フェイ

…………で?

フェイ

今日はどこに行くお誘いですか?

エマ

なんで分かったの?!

フェイ

何時もこうじゃないか。

エマ

フェイのすいそーりょくを侮ってはいけない…

フェイ

推理力ね。

エマ

だっけ?

フェイ

本当に大事なところが抜けてるよ…。エマは。

エマ

えっと、今日は遠出すの。

フェイ

遠出?

エマ

あそこの山の上。

フェイ

あ、あの廃村辺り?

エマ

うん。そこに館があるらしいだよね。

フェイ

ソウナンダ。

エマ

ちょっと!棒読みになるのやめてくれない?

フェイ

ハイハイ。で?

エマ

その館ね、実はお化けが出るらしいんだ!

フェイ

要に肝試しかい?

エマ

それだけじゃないよ!

エマ

お化けもいるけど、お宝があるらしいんだ…。

フェイ

その根拠は?

エマ

無い…。隣町のお婆さんから聞いた話。

フェイ

ふぅん…。

フェイ

そんな危ない所に行きたいから、僕に着いてきて欲しい…。と?

エマ

…うん。

フェイ

なんで僕が…。

フェイ

それにお化けって…。エマいくつなの…?

エマ

年齢なんて関係ないよ!

エマ

お化けだよ?!皆みたいに決まってるじゃん!

フェイ

皆…ね。

フェイ

僕は見たくないよ?

エマ

うぐぐ…。

フェイ

本気で行くつもり?

エマ

持っっちろん!

フェイ

僕が止めても?

エマ

行くに決まってるじゃん!

フェイ

『これは、止めても無駄だね…。』

フェイ

…わかったよ。

エマ

エマ

分かったって、何が?

フェイ

僕もついて行ってあげるよ。

エマ

えっ!本当に?!

フェイ

うん。

エマ

やったぁ!やったぁ!

エマ

じゃあ、1時間後ここに集合ね!

フェイ

分かったよ。

エマ

よーし!エマエマ探検隊、初任務だぁ!

フェイ

そんな隊いつ出来たの…。

エマ

えっ?今!

フェイ

……………。

エマだけは、信じていたい。

嘘でも、エマだけなら信じていい気がする。

僕が素直に笑える時は、エマといる時だけだ

図書館

フェイ

館長、今日はおやすみします。

館長

分かったよ。

館長

エマちゃんの付き添いかい?

フェイ

はい。山に登ると言い出して…。

館長

大変だな。お前も。

館長

気おつけてな。

フェイ

はい。ありがとうございます。

さっきの言葉、嘘っぽいな。

準備された原稿を当たり前のように読んで。

でも一端の事言えないや。

僕もだから。

数分後

フェイ

じゃあ、出発しようか。

エマ

うん!エマエマ探検隊!出発!

フェイ

おー。(棒)

フェイ

『忘れ物は…。無いね。』

フェイ

『暖房系のものと、食料…。』

フェイ

『万が一の時は1週間は持つだろう…。』

山道

山のふもと

フェイ

なんだか、雨が降りそうだね。

エマ

なんだか、白っぽい煙?

フェイ

きっとキリだよ。

フェイ

天候が悪くなる前に帰るかい?

フェイ

また今度…。

エマ

ううん。登って幽霊にあって、そして…。

フェイ

『今日のエマなんだか変だな…。』

フェイ

エマ、拾い食いでもした?

エマ

エマ

してないよ?私も一端のレナーだからね!

フェイ

レディーでしょ?

エマ

そう!それ!

霧が濃くなってきたな…。

まぁ、山の天気は変わりやすいって言うし…

大丈夫だろう。

山道

山の中部

エマ

晴れてきたね!

エマ

良かったぁ!

フェイ

良かったね。

エマ

『危ない…。このまま曇ってたらフェイに「帰ろう」なんて事言われてたかもしれない…。』

フェイ

『晴れてよかった…。「帰ろう」なんて言ったら、エマがへそ曲げて連れて帰るのが大変だから…。』

フェイ

エマ、冷や汗かいてるよ?

エマ

ひょえっ!?

フェイ

もしかして、僕が「帰ろう」なんて言ったらどうしよう…。なんて事考えてた?

エマ

違っう…よ。

フェイ

あっ、じゃぁ次から絵本読み聞かせないけど?

エマ

思ってました。

フェイ

正直で宜しい。

エマ

だって…。

フェイ

まぁ、大丈夫だよ。山の天気は変わりやすいけど、それを味方に付けるんだ。

エマ

なる…ほど…?

フェイ

『分かってないな。』

フェイ

まっ、進むよ。

エマ

はーい。

洞窟

フェイ

洞窟だね。

エマ

見て見て!声が響くよ!

エマ

わっっっ!!!!

わっっっ………

エマ

凄いね!フェイ!

フェイ

そうだね。

数時間後

エマ

フェイは、洞窟怖くないの?

フェイ

怖いって?

エマ

だって暗くて、響いて、妙に静かじゃん。

フェイ

そうだね…。

フェイ

怖くは無いよ。

エマ

私も!

エマ

やっぱり、エマエマ探検隊のメンバーは、心強い人だね!

フェイ

ソウダネー。(棒)

エマ

ちょっとフェイ、棒読み辞めてって言ったよね?!

フェイ

そうだっけ?

エマ

とぼけ無いで!

フェイ

ごめんごめん。

エマ

もぅ!

こうしてエマと笑っていられる日々は

僕にとっての日常だ。

こんな明日が来て当たり前。

そう思ってた僕が馬鹿らしくなるのは、これから数時間後のことである。

この作品はいかがでしたか?

46

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚