早苗
ねえ、優里ヤバい。
優里
ん?どしたの?
早苗
何か、さっきから誰かがついて来てる感じがする。
優里
え?まじ?大丈夫なの?
早苗
一応、振り返ってみる。
優里
え?!ちょっとやめといたら?
早苗
あ、目が合った。
優里
え?!大丈夫?!警察に通報しようか?!
優里
ちょっと‼早苗?大丈夫?!
優里
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不在着信
優里
早苗!!
優里
早く、返信して!!
3時間後
早苗
あ、ごめん優里。連絡遅くなった。
優里
早苗!!大丈夫なの?!
早苗
うん、なんか私、勘違いしてたみたい。
優里
え?どういうこと?
早苗
私、幽霊が憑いてるんだって。
優里
は?何言ってんの?
早苗
私のことをつけてたひとがね、
早苗
あなたには幽霊が憑いてるって言うの。
優里
何それ、絶対信じないほうがいいって!
早苗
でも、その人嘘ついてるようには見えなくて。
早苗
妙に、信憑性あって、
早苗
その人がオススメしてたコンタクト買っちゃった。
優里
何で、コンタクトなんか買ったの??
優里
その人、早苗を騙してるんだよ!
早苗
でもね、私、その人が言うには、これからどんどん
早苗
幽霊が見えるようになっちゃうんだって。
早苗
だから、見えないようにするために
早苗
このコンタクトをつけたほうがいいよ。
早苗
って、オススメされたんだ!
早苗
しかも、値段もお手頃だったし、即購入だよ!
優里
いくらだったの?
早苗
10万円ぐらいかな?
優里
えー?!高すぎでしょ!!
早苗
そう?全然変える値段だったけど?
優里
(思い出した!早苗の家はお金持ちだったんだ…!)
早苗
まぁ、しばらくこのコンタクト使ってみるね!
優里
なんかあったら、いつでも言ってね!
いつでも早苗のところに駆けつけるから!
いつでも早苗のところに駆けつけるから!
早苗
ありがとう!
次の日
早苗
ねぇ、優里?
優里
ん?連絡をしてくるってことは、なんかあったの?
早苗
それがさ、電車に乗ったら誰もいないの。
優里
え?嘘だー!
早苗
本当だよ!昨日の詰め込まれた電車内が嘘みたいに、空っぽ。
優里
それ、本当にー?
早苗
これは、マジ!
早苗
駅にも誰もいない。
早苗
駅員さんもいないよ?
優里
うちは見えるけど?
早苗
早苗
ヤバい。また誰かがついてきてる感じがする。
優里
はぁー?また?!
早苗
早苗
あ!でも良かった。
早苗
鏡越しに見たら、昨日のあの人だった!
優里
え?!ヤバいって!逃げたほうがいい!!
優里
てか、逃げて!!
優里
おーい!!返信してー!
優里
あ〜ぁ。またかよ……。
1時間後
早苗
あの人、やっぱりおかしい。
優里
は?今気づいたの?そんなこと。
優里
その人、なんて言ってた?
早苗
どうやら、この世はお前以外全員幽霊だったようだ。
早苗
って、言ってたの。
早苗
優里の言うとおり、やっぱりあの人おかしい!!
優里
優里
いや、
優里
その人の言ってること、正しいよ。
早苗
え?なんでよ?
優里
だって私、
優里
今、早苗の後ろにいるもん。
早苗
は?誰もいないけど?
早苗
冗談ならやめてよ。
優里
他にもいっーぱいいるよ!
優里
あ、やってるやってるw
早苗
え?何が?
優里
右、見てごらん。
早苗
え…。嘘…。あの人じゃん。
優里
これで、私達のことを見える人は早苗だけだね。
早苗
優里?やめてよ…。何する気?!
優里
コンタクトを取ってあげるよ。
早苗
え………。やめて!!お願い!!
早苗
痛い!痛い!痛い!もうやめて……。
早苗は閉じた目を開けた。
早苗
いやぁぁぁぁーーーー!!!!
早苗
来ないでぇぇぇぇーーーー!!!!
早苗
やめてぇぇぇぇーーーー!!!!
優里
優里
こっちにおいで、早苗。