淳太side
ガチャ
緑「淳太...」
黄「あ...。」
さっきの大毅の話を聞いて泣いた。
流星が亡くなって以来かもな。
緑「さっきの話聞いてた。」
緑「俺思い出したんやけどさ。」
緑「おかんたち何しとるん?」
黄「...!」
そういや忘れとった。
そんなこと今言わんといて。
思い出したくなかった。
黄「...話すか。」
黄「おとんとおかんがいなくなったんは9年前やな。」
黄「俺が中2、ともが小3、大毅が小2、流星が年長で望が年少の時やったかな。」
黄「おとんはがんで40歳で亡くなってしもうた。」
黄「おとんが死んで、うちは暗くなった。」
黄「でもおかんだけは凄い呑気やってん。」
黄「おかんは元々男遊びが酷くてな。」
黄「全然うちに帰ってこんで夜はずっと遊んどったな。」
黄「んでそのままどっか行ったみたいな感じや。」
緑「そうなん...?」
黄「うん。でもな、」
黄「実は1年前に1回うちに来てん。」
黄「元気?言うて。」
黄「でも俺はそんな奴と話したなかったし、」
黄「大切な弟を守りたかってん。」
黄「やから元気やから出てって言うて。」
黄「そしたら分かったわよ言うてまたどっか行って。」
黄「まあ今では俺がおとんみたいな感じやな。笑」
緑「そうなんや。」
緑「話してくれてありがとう。」
思い出したら...。
と、その時。
赤「なあなあ。のんが寝てもうた。」
緑「どこおる?」
赤「俺の部屋。」
黄「今行くわ。」
ガチャ
黄「...寝とるな。」
緑「あれ、なんか目腫れとらん?」
赤「...泣いてん。」
黄「え?」
赤「流星のこと話したら、のんが泣いた。」
緑「...ほんま?」
赤「うん。」
黄「...そっか。のんちゃんも泣くよな。人間やしな。」
緑「辛かったよな。」
赤「のん...。」
緑「大毅?」
赤「...」
黄「あーあ。大毅まで寝てしもうたな。寝てしもうたな。」
黄「このまま寝かしといてあげよ。」
緑「そやな。」
そう言って俺らは部屋を出た。
智洋side
今日休みやけど何しよ。
せや。アルバムでも見るか。
緑「...これ懐かしいなぁ。」
緑「これ、初めての家族旅行や。」
黄「とも。何しとるん?」
緑「あ、淳太。昔のアルバム見返しとった。」
黄「俺にも見させて。」
緑「ん、ええよ。」
そう言って俺たちはずっと見続けた。
大毅side
赤「ふぁ〜、よく寝た。」
赤「あれ、もう夜ご飯の時間やん!」
赤「のん!夜ご飯の時間やで!」
桃「...。」
桃「だい、き...」
赤「ほら、大毅お兄ちゃんやで!」
赤「行こ!」
桃「...コクッ」
そう言って俺らは1回に向かった。
赤「おはよー!」
黄「おはよ。ちょうどいいとこに来てくれたわ。」
緑「夜ご飯出来たで。」
赤「やったー!いただきます!!」
黄「大毅ちょっと待って。」
黄「みんなでやろ?」
赤「あ...そやった...」
緑「のんちゃん、大丈夫?」
桃「...コクッ」
黄「はい。じゃあ皆で?」
いただきます!!
赤「美味しい!!」
緑「ほんま?よかった。ニコッ」
黄「のんちゃん美味しい?」
桃「...お、いし...。」
黄「うぇ?!のんちゃん?!」
黄「今聞いた?!」
緑「ん、淳太どした?」
赤「もぉ、淳太うるさいて〜」
黄「今のんちゃんが美味しい言うたで!!」
緑「え?!うそぉ?!」
黄「ほんまやって!!な、のんちゃん?」
桃「...コクッ」
緑「え?!やったぁ!!」
緑「凄いやん!!」
黄「成長したなぁ!!」
淳太とともはのんの頭をわしゃわしゃ撫でとる。
まあ俺はのんが泣いたの見とったし?
そしたら...。
桃「...だい、き、」
ふぇ?俺?
黄「あれ、大毅拗ねとるん?」
緑「またまた〜」
赤「拗ねとらんし!!」
そう言って俺は立ち歩いてしまった。
黄「こらこら、立ち歩かんの。」
赤「あ...ごめんなさい...」
今日も色々忙しかったわぁ。
夜ご飯食べて風呂入ってはよ寝よ。
やって、明日は大事なあの日なんやから___
コメント
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面白いです! このシリーズ好きです