淳太side
ピピピピ...
...もう朝か。
昨日は色々大変やったな。
まあ起きるか。
あ、そういや今日...。
チーン...
流星の命日やね。
流星が亡くなってからもう7年やな。
天国でも元気にしとる?
もう望も中1やで。
これからもずっと見守ってな。
黄「...よし。」
黄「朝ご飯作るか。」
智洋side
...朝か。起きよ。
あと今日は流星の命日やな。
手合わせてから行こ。
チーン...
流星久しぶり。
天国でも元気にしとる?
これからも俺らのこと見守ってな。
緑「よし。」
緑「淳太。おはよ。」
黄「おはよう。」
緑「今日はまだ大毅たち起きとらんから一緒に作る?」
黄「そやな。」
今日は卵焼きかな。
流星が大好きやったあの味を__
大毅side
赤「ん...ふぁ〜...」
赤「ってあれ?!のん?!」
なんでここおるんやっけ?!
昨日一緒に寝たっけなぁ...??
桃「...。」
赤「あれ、のん??」
赤「おーい、朝やで〜」
桃「だ、いき...。」
赤「起きた?おはよう!」
桃「お、はよ、う...。」
赤「お、おはよう言えたやん!」
赤「偉いなー!」
そう言って俺はのんの頭をわしゃわしゃと撫でた。
桃「...。」
赤「じゃあ行こか!」
桃「...コクッ」
桃「...。」
ん?なんや?
急にのんが俺の袖を引っ張ってきた。
赤「ん?どしたん?」
桃「りゅ、せ...。」
あ、せや。
赤「今日は流星の命日やったなぁ。」
赤「手合わせてから行こか!」
桃「...。」
チーン...
流星久しぶり!!
元気にしとる?
俺はめっちゃ元気やで!!
これからもよろしく!!
桃「...。」
赤「終わった?じゃあ行こ!」
桃「...コクッ」
赤「おっはー!!」
黄「おはよう。丁度よかったわ。」
緑「おはよ。今出来たで。」
桃「...。」
黄「はい、いい?せーの、」
いただきます!!
赤「美味い!!!」
緑「ほんま?ありがとう。」
緑「けどな...」
黄「大毅。食事中は立ち歩かんの。」
赤「あ、そやった...ごめん。」
黄「ええよ。食べよ。」
桃「...。」
ごちそうさまでしたー!
緑「じゃあみんな聞いて。」
緑「今日流星の命日やからみんなでお墓行こう思うねんけど。」
赤「ええなぁ!行こ!」
黄「うん。俺も行きたい思っとった。」
黄「のんちゃんはええ?」
桃「コクッ」
緑「よし。じゃあ大毅たちは着替えとって。」
黄「俺が洗おか?」
緑「んん。大丈夫。淳太も着替えとき。」
黄「ほんま?ありがとう。」
黄「じゃあのんちゃん行こか。」
桃「...。」
緑「よし。みんな準備出来た?」
赤「俺は出来たー!」
黄「俺とのんちゃんも出来とるで。」
桃「...。」
緑「よし。じゃあ行くで。」
赤「れっつごー!!」
黄「ちょ、大毅、もうちょい静かにして。」
赤「あ、ごめんなさい...。」
黄「んん。怒っとらんからええよ。ニコッ」
赤「よかったー!」
淳太side
久々に来たわ。
流星のお墓。
しっかりと流星の名前が石に彫られとって、
流星が好きやったサッカーの道具とかも置いとる。
今日は掃除とか線香とかが俺とともで、花束を持つ係はのん、大毅は俺らの手伝いやな。
赤「なぁ淳太ぁ、俺なにしたらええ?」
黄「うーん、今は特にやることないからのんちゃんのこと見といて。」
黄「なんかあったら呼ぶわ。」
赤「わかった!」
赤「のんー!!」
行動早くてええわ。
緑「淳太、雑巾貸して。」
黄「はいよ。」
大毅は向こうでのんちゃんと楽しそうに話しとる。
まあのんちゃんはずっと無表情やけど。
黄「よし。終わった。」
緑「大毅たち呼ぼか?」
黄「そやな。」
黄「花束係さーん!」
黄「こっち来てー!」
大毅は俺ら?みたいな顔しとるけど大毅らしかおらんで。
赤「のん、行こ!」
桃「...。」
緑「お、きたきた。」
黄「花束、2人で1束ずつ持って?」
赤「わかった!」
赤「はい、これのんの分ね!」
桃「...。」
緑「じゃあそのカップに差して?」
赤「うん!」
黄「おー、2人とも上手く出来たやん。」
赤「これくらい余裕や!」
緑「はいはい。じゃあ大毅から順番にお参りしてって?」
赤「わかった!」
赤「...。」
赤「終わった!」
緑「はい。じゃあ次のんちゃんいってええよ。」
桃「...。」
緑「終わった?」
桃「...コクッ」
緑「じゃあ次淳太いってええよ。」
黄「いや、俺1番最後でええで。」
黄「とも先ええよ。」
緑「ええの?じゃあ。」
緑「...。」
緑「よし。じゃあ最後淳太。」
黄「わかった。」
そう言って俺は流星の墓石の前に膝をつき手を合わせた。
流星。
流星が亡くなってからもう7年やな。
流星が亡くなって望は一気に暗くなったで。
失感情症っていう病気やったわ。
流星が死んでなければ望には感情があったかもしれんのに。
でも大毅から聞いてん。
流星がのんちゃんを初めてだっこした時に言ったこと。
お兄ちゃんが守ったるからなって。
約束守ってくれたんよな。
約束守ってくれてありがとう。
でもその代わり流星が死ぬなんて聞いとらん。
もう望は中1になったで。
流星が亡くなってから窓の外眺めてぼーっとしとることが多なったけど、
大毅とも仲ええから大丈夫やで。
おかんは1回だけ帰ってきたけどそれ以来は会っとらん。
流星は天国で元気にしとる?
これからもずっと俺らのこと見守ってな。
黄「よし。終わった。」
緑「よし。じゃあ行こか!」
赤「流星またね!!」
桃「...。」
のんちゃんも静かに手振っとる。笑
黄「よし、ほな行こか!」
赤「いこー!」
みんなで歩き出した瞬間、
俺らのことを後押しするかのような風が吹いた____
コメント
6件
のんちゃんのその後みたいなのが見たいです!
とても感動できて面白かったです! よければ宣伝させていただいてもよろしいですか?
面白かったです! 感動しました😭 また次のストーリーも楽しみです!