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風真

、、、!ガバッ

風真

イッ

耀大(ヨウタ

急に起き上がらん方がええで

風真

耀大が連れてきてくれたのか?

耀大(ヨウタ

まぁな(あんななって、見過ごすは無理あるやろ

風真

ありがとう

耀大(ヨウタ

別に

風真

!猫は!?

耀大(ヨウタ

ここにおんで

にゃ!

風真

よかった、、、ホッ

耀大(ヨウタ

(やから、不良がそんな顔すんなよ

こいつは2対1で不利な状況でも

猫を守るためにボロボロになろうが拳を振るっていた

何度も何度も、猫1匹のために守り続けた

耀大(ヨウタ

自分、ほんまに不良なん?(ほんまに不良やと信じ難いわ

風真

さーどうなんだろうな

耀大(ヨウタ

猫好きなん?

風真

あぁいうの、見てられないから

耀大(ヨウタ

なんでやし、、、(不良のくせに、不良のくせに

風真

俺は不良とかそんなんじゃなく、ただみんなと楽しくしたいだけ

風真

暴力とか、誰も得しないしな笑

耀大(ヨウタ

(不良のくせに、、、

風真

?顔赤いけど、熱?大丈夫?

耀大(ヨウタ

!顔覗き込むなや!

風真

ごめんやん

風真

あれ、映っちゃった笑笑

耀大(ヨウタ

っ!(なんなん、この気持ちは

今になって好きになった瞬間やと分かったけど

この時はまだこの恋に自覚はしてなかった

風真

連絡先交換しない?

耀大(ヨウタ

、、、はい(自分のことやのに、なんもわからんわ

風真

やり〜交換したかったんだよな俺

耀大(ヨウタ

(ほんまにこいつは変なやつやな

それから猫は里親を見つけそこで幸せに暮らしとる、と思う

それで俺たちは一緒におることが多くなった

一緒に帰ったり遊んだり

それと同時に俺は自覚していくようになった

あいつが好きなんやと

こんなナリでも本当は優しくて

他人のために、守るために拳を振るう

よく食って笑って楽しそうにしよる

そんなあいつが俺は大好きになった

耀大(ヨウタ

(あいつおるかな?

半年以上経って、俺は勇気を出して告白しようとした

耀大(ヨウタ

(まさか不良を好きになるとはな、、、

耀大(ヨウタ

(人生何が起こるかわからんもんやわ

振られた時の恐怖、散々悩んで来た

でもあいつは優しいやつやから、振られたとしても男を好きになった俺を受け止めてくれると思ってた

耀大(ヨウタ

(怖いけど、伝えたい

耀大(ヨウタ

(風真のことが好きやって

人生で1番緊張した

そして人生で1番、''絶望''した

お前ってさー最近よく耀大といるよな

風真

まーな

耀大(ヨウタ

(誰かとおるんか、帰るまで待っとこ

ぶっちゃけあいつのことどう思ってんの?笑

付き合っちゃったりして笑笑

耀大(ヨウタ

!!(あいつ!風真になんて、、、

風真

ないない笑笑

耀大(ヨウタ

、、、

まじ?気あるかもよあいつ?笑

風真

あいつは親友、変なこと言うなって笑

笑笑帰ろーぜ

風真

俺耀大と帰るんで笑

もういっそ付き合えよ笑

風真

無理だって笑

耀大(ヨウタ

、、、

耀大(ヨウタ

(あーあ、信じた俺が馬鹿だった

耀大(ヨウタ

(所詮不良は不良なんだもんな、

風真

、、、あれ耀大じゃん、来てくれたんだありがとね

風真

帰ろー

耀大(ヨウタ

、、、やっぱ1人で帰る

風真

えなんで?いつも一緒に帰ってるじゃん

耀大(ヨウタ

じゃあな(期待しなかったらよかった

風真

!待てって!ガシッ

耀大(ヨウタ

離せよ!!!

風真

ビクッ

風真

耀大、、、

耀大(ヨウタ

、、、帰る

風真

、、、

耀大(ヨウタ

、、、

男を好きになった俺を受け止めてくれるかと思った

振られても、引かないと思ってた

耀大(ヨウタ

現実はそう甘くねぇな、、、

勝手に信じた俺が悪い、だけど

耀大(ヨウタ

、、、ポロッ

あいつだけには、わかって欲しかった

耀大(ヨウタ

好きだったのに、、、ポロポロ

風真

「ないない笑」

耀大(ヨウタ

ポロポロ(やっぱり不良なんか嫌いだ

信じていたのに、裏切られた気がした

それから連絡もしなくなり、学校でも関わることは無くなった

初めは話しかけに来たけど、いつしかそれも無くなった

完全に無関係の出会う前のような生活に戻った

俺は簡単に人を信じれなくなり

どうせ裏切られる、そう思い素を出すことも無くなった

やがて俺は卒業をし、久しぶりにあいつと出会った

風真

、、、

耀大(ヨウタ

、、、(このまま、消えたかったな

風真

あの、さ、、、

出会ったのは2年で3年はクラスが違うので1年は話してなかった

耀大(ヨウタ

なに(早く帰りたい、こいつの顔見たくない

風真

話があるんだけど

耀大(ヨウタ

、、、早く言って、俺用事あるから

風真

!耀大、話し方が、、、

素を出すことが怖くなった俺は、標準語で話すようになった

素と関西弁、関係ないと思うがそれほどに素を出すのが怖かったのだ

耀大(ヨウタ

早く言って、なに?

風真

、、、俺、耀大と沢山話したかった

耀大(ヨウタ

もう無理だ(お前の傍にいると辛くなるだけなのに

風真

なんで、

耀大(ヨウタ

(これ以上、無駄に期待とかしたくない

耀大(ヨウタ

俺は不良が嫌いだ

風真

でも耀大は

耀大(ヨウタ

お前も、嫌いだ

風真

!!

耀大(ヨウタ

みんな嫌い、大っ嫌い(違う

耀大(ヨウタ

今まで無駄につるんできた不良の奴らも!お前も!(違うんだ

耀大(ヨウタ

大っ嫌いだ!!!(ごめん、風真

風真

、、、

耀大(ヨウタ

ハァハァ(頼むから

風真

そっか、、、ごめん耀大、気づかなくて

風真

じゃあね、今までありがとうニコ

耀大(ヨウタ

っ、、、(そんな顔をしないでくれ

こうして俺たちは完全に赤の他人となった

今に至るまで、どこで何をしているのかお互い何も知らない

俺もあいつの顔も声も、朧げになっていた

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