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4 - 一度目

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2022年12月27日

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まだ、皆の超能力は分からないままではあったが、とりあえず明日の計画を立てた。

力のある長瀬と三浦が黒ずくめを取り押さえ、他の人達は一斉に突進して、押さえ込むという 至ってシンプルな内容だった。

能戸

向こうって何人いました?

能戸の質問に皆は思い出そうとするも いきなりの出来事だった故、 誰も把握しきれていなかった。

山岸

とりあえず…こっちは十一人いるから…人数で押すしかない

山岸は一人一人の顔を見て告げた。

職員が総出で利用者に休みの連絡を入れ、その間樹奈は咲の横に座っていた

樹奈ちゃん、怖くないの?

昨夜言っていた事を思い出した咲は 樹奈に問いかけた。

樹奈は前を向いたまま頷いた。

樹奈

うん。彼氏に会えるなら…怖くないよ

樹奈

それに、未だにこれって夢なのかなって思ってるし

確かに現実から、かけ離れた事ばかり起こった。

自分も夢なのかと思うくらいだった。 いや、夢であって欲しい…

樹奈

あまりにも現実味がなさすぎて、怖くもないや。

樹奈

変な気持ちだよ

樹奈は立ち上がり服を整えては 玄関に向かう。

咲はすぐに後ろを追いかけた、

樹奈

本当はさ…、山岸先生守りたかった。でも、なんにも出来なかった。

樹奈はポケットからイヤホンを取りだし片耳にイヤホンを付ける。

樹奈

どうせ死ぬなら、最期に好きな曲聞きたいし。

…まだわかんないけど、何か好きな曲あるの?

樹奈

"血が見えた"って曲が好き

その途端、樹奈の視界が 突然モノクロ色の世界になった。

すると、真横に三浦が立っており、玄関を見たまま睨んでいる。

玄関に視線を向けると、黒ずくめの集団が立っている。

三浦

何なんですか!!

三浦

私達は良いけど、利用者の命だけは、お願いだから辞めて!!!

必死に叫ぶ三浦に、黒ずくめの集団の一人が無言で右手を上げた

同時に銃声が鳴り、自分の胸元に激痛が走った。

三浦が血を吹き出し胸元を抑えながら倒れ込む。

──ちゃん!

───なちゃん!

樹奈ちゃん!!!!!!

誰かの叫ぶ声に目を開くと、 咲が私の背中を抱えていた。

樹奈

え…?何…?

何故か、三浦が居た場所で床に倒れ込んでいた。

樹奈ちゃん、それ…、"メンタルトレース"っていう超能力!!!!

樹奈は大きく目を見開いた。

皆、玄関に集まり 計画通りに長瀬と三浦を先頭に 他の皆も構えた。

安岡

怖いけど…頑張ろう!

安岡の強い声に皆は大きく頷いた。

すると、黒ずくめの集団がゾロゾロと来た。

北島

本当に来た…!

皆は、ごくりと息を飲んだ。 玄関を壊されると同時に長瀬が

長瀬

いけぇぇえええ───!!!!

皆が走り出した瞬間、 何故か山岸が止まった。

皆も立ち止まり顔を上げると

黒ずくめの集団が一斉にフードを脱いだ。

そこにいたのは

三浦

…私?!

皆、ここに今いる人達と同じ同一人物だった。

皆、驚いている隙に一斉に 銃を向けられ、 引き金を引かれた時には 遅かった。

何発もの銃声が、無惨にも鳴り響き渡った。

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