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まだ、皆の超能力は分からないままではあったが、とりあえず明日の計画を立てた。
力のある長瀬と三浦が黒ずくめを取り押さえ、他の人達は一斉に突進して、押さえ込むという 至ってシンプルな内容だった。
能戸
能戸の質問に皆は思い出そうとするも いきなりの出来事だった故、 誰も把握しきれていなかった。
山岸
山岸は一人一人の顔を見て告げた。
職員が総出で利用者に休みの連絡を入れ、その間樹奈は咲の横に座っていた
咲
昨夜言っていた事を思い出した咲は 樹奈に問いかけた。
樹奈は前を向いたまま頷いた。
樹奈
樹奈
確かに現実から、かけ離れた事ばかり起こった。
自分も夢なのかと思うくらいだった。 いや、夢であって欲しい…
樹奈
樹奈
樹奈は立ち上がり服を整えては 玄関に向かう。
咲はすぐに後ろを追いかけた、
樹奈
樹奈はポケットからイヤホンを取りだし片耳にイヤホンを付ける。
樹奈
咲
樹奈
その途端、樹奈の視界が 突然モノクロ色の世界になった。
すると、真横に三浦が立っており、玄関を見たまま睨んでいる。
玄関に視線を向けると、黒ずくめの集団が立っている。
三浦
三浦
必死に叫ぶ三浦に、黒ずくめの集団の一人が無言で右手を上げた
同時に銃声が鳴り、自分の胸元に激痛が走った。
三浦が血を吹き出し胸元を抑えながら倒れ込む。
──ちゃん!
───なちゃん!
咲
誰かの叫ぶ声に目を開くと、 咲が私の背中を抱えていた。
樹奈
何故か、三浦が居た場所で床に倒れ込んでいた。
咲
樹奈は大きく目を見開いた。
皆、玄関に集まり 計画通りに長瀬と三浦を先頭に 他の皆も構えた。
安岡
安岡の強い声に皆は大きく頷いた。
すると、黒ずくめの集団がゾロゾロと来た。
北島
皆は、ごくりと息を飲んだ。 玄関を壊されると同時に長瀬が
長瀬
皆が走り出した瞬間、 何故か山岸が止まった。
皆も立ち止まり顔を上げると
黒ずくめの集団が一斉にフードを脱いだ。
そこにいたのは
三浦
皆、ここに今いる人達と同じ同一人物だった。
皆、驚いている隙に一斉に 銃を向けられ、 引き金を引かれた時には 遅かった。
何発もの銃声が、無惨にも鳴り響き渡った。