テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#リクエスト募集中
さま
21,049
86
64
あほオタク( ˙-˙ )
43
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
アイコトマト
アイコトマト
初音ミク
アイコトマト
重音テト
亞北ネル
初音ミク
重音テト
アイコトマト
※この文はテトが思っていることです。
初音ミク
夕日に染まり始めた教室で、ミクは申し訳なさそうに手を合わせた。
その綺麗な緑色のツインテールが、彼女の動きに合わせて小さく揺れる。
重音テト
私はわざと大袈裟に唇を尖らせて笑ってみせるけれど、胸の奥はちりちりと焦げるように熱い。
私とミクは、誰もが認める『親友』だった。
お互いの秘密も、好きなものも全部共有して、一日一日の思い出をバウムクーヘンの年輪みたいに丁寧に重ねてきたはずだった。
初音ミク
ミクはいそいそとカバンを肩にかけ、楽しげな足取りで教室を飛び出していった。
一人残された私は窓際に移動し、校門へと向かうミクの姿を上から見下ろした。
それが、最近の私の定位置になりつつある。
校門の近くには、金髪のサイドポニーを揺らしてスマホをいじっている女の子――隣のクラスの亞北ネルが立っていた。
ミクが「ネル!」と嬉しそうに駆け寄っていく。
その瞬間、ネルはスマホから顔を上げ、まるで世界で一番大切な人を見つけたかのような、完璧に愛らしくて柔らかい笑顔をミクに向けた。
その瞬間、ネルはスマホから顔を上げ、まるで世界で一番大切な人を見つけたかのような、完璧に愛らしくて柔らかい笑顔をミクに向けた。
ネルは「もう、しょうがないなぁ」とでも言うように、照れくさそうにミクの歩幅に合わせて歩き出した。
ミクがネルに向ける眼差しは、私とバカ笑いしている時のそれとは明らかに違う、熱を帯びた、特別な色だ。
完全に心を奪われているのが、遠目からでも分かってしまう。
けれど、私は見てしまった。
二人が校門を出て、角を曲がろうとしたその一瞬。
ミクがカバンを直そうと少し下を向いた隙に、ネルがふと、学校の校舎を見上げてきたのだ。
窓際に立つ私と、真っ直ぐに目が合う。
その瞬間、ネルの顔からさっきまでの天使のような笑顔が綺麗に消え去った。
ネルは、私を見下すような、冷徹で底寒い目をしていた。
そして、私の絶望を見届けながら、唇の端を釣り上げて、愉しそうにニヤリと笑ったのだ。
『ねえ、どんな気持ち?』声は聞こえない。
けれど、彼女の真っ黒な瞳がそう語っていた。
ネルはミクのことが好きなのではない。
ミクを揺さぶり、私たちが何年もかけて築き上げてきた『完璧な友情』をじわじわと壊していく過程を、ただエンターテインメントとして愉しんでいるだけなのだ。
重音テト
窓ガラスに指先を押し当てる。
ミクは何も知らないまま、その美しい毒の沼へと、自ら足を踏み入れている。
分厚く重ねてきたはずの私たちの年輪が、不穏な音を立ててひび割れ始めていた。
アイコトマト
アイコトマト
初音ミク
重音テト
亞北ネル
アイコトマト