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あほオタク( ˙-˙ )
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初音ミク
放課後の教室、ミクは私の席の前に駆け寄るなり、スマホの写真を見せてきた。
画面の中で、ミクとネルが寄り添って笑っている。
ミクの頬は、恋をする女の子そのもののピンク色に染まっていた。
重音テト
初音ミク
ミクは胸に手を当てて、うっとりとため息をつく。
私への遠慮なんて、今のミクには一切ない。
一番の親友だから、自分の『特別な恋』を一番に共有したい。
ミクのその無邪気な信頼が、今の私には何よりも残酷な刃だった。
私たちが何年もかけて重ねてきたバウムクーヘンのような思い出は、ミクにとって、新しい恋の話を聞かせるためのただの『都合のいい土台』に成り下がってしまったのだ。
初音ミク
重音テト
思わず、トゲのある言葉が口から突いて出た。
ミクは一瞬だけ驚いたように目を見開いたけれど、すぐに困ったような、申し訳なさそうな笑顔を浮かべた。
初音ミク
強いから、大丈夫。そんな言葉で片付けられていく、私の優先順位。
ミクは何も分かっていない。
ネルが、そのブレスレットをどんな顔で受け取るつもりなのかを。
その時、教室の入り口に、金髪のサイドポニーを揺らしたネルが姿を現した。
亞北ネル
初音ミク
ミクは慌てて荷物をまとめると、私のことなんて完全に忘れたようにネルの元へと駆け寄っていく。
ネルはミクの頭を優しく撫でながら、ミクの背中越しに、私へと視線を向けた。
ミクには見えない角度で、ネルの唇が歪に吊り上がる。
ネルの真っ黒な瞳が、狂おしいほどの愉悦に濁っていた。
――その日の夜。
誰の目もない自分の部屋で、ネルはベッドに寝転びながら、ミクから送られてきた『今日も楽しかったよ!』というメッセージを眺めていた。
昼間の優しく愛らしい表情は、影も形もない。
冷酷に、ひたすら退屈そうに画面をスクロールする。
亞北ネル
ネルの口から、どろりとした毒のような声が漏れた。
亞北ネル
ネルはスマホをベッドに放り投げ、天井を見上げて、くつくつと低く笑った。
亞北ネル
ネルは自分の胸を抱きしめるようにして、狂気じみた愉悦に身を震わせる。
亞北ネル
暗闇の中で、悪魔の瞳が爛々と輝いていた。
アイコトマト
初音ミク
重音テト
アイコトマト
重音テト
アイコトマト
亞北ネル
アイコトマト